写真:六三四
地図を見る種子島は鹿児島県大隅半島の南およそ50kmに位置し北北東に延びる低平な島です。1市2町の全市町村に温泉施設がある温泉島でもあります。公営の温泉施設だけでなく、島南部の油久、河内、えびの江には源泉温度25℃未満の冷鉱泉や25〜34℃未満の低温泉が自然湧出し明治時代以前より島民に浴用として利用されてきました。
写真:六三四
地図を見る温泉島種子島のひとつが西之表市の「赤尾木の湯」。170年以上の歴史がある種子島の老舗旅館「種子島あらきホテル」併設の複合型温泉施設。館外には無料の足湯もあります。
西之表市商店街の中心に位置し種子島観光の新しい目玉として2016年3月にオープンしました。鮮やかな赤を基調とした外観が印象的で、夜の帳が降り提灯に火が入ると幻想的な雰囲気で浴客を迎えます。
建物の外観と浴室内完成イメージパース、また浴場壁画を担当したのは画家であり絵師のOZ-尾頭-山口佳祐氏。「赤尾木の湯」は随所に種子島の歴史や風土を感じさせる意匠が施された温泉施設となっています。
これまで種子島にあった立ち寄り温泉施設とはひと味もふた味も違う革新的な装い。山口氏の作品としてデザイン性の高さだけでなく、温泉好きな観光客に高い評価を得ているのが温泉そのものでもあります。
海に囲まれた種子島には意外な事に塩化物泉は湧出していません。ここ「赤尾木の湯」の泉質はクレンジング力に優れた美人泉代表格の炭酸水素塩泉。さらに主だった成分はナトリウムイオンと炭酸水素イオンの2つのイオンが特化した純重曹泉。1,500m地下からの噴き上がってくる掘削自噴の温泉で湯量の豊富さも自慢です。
「赤尾木の湯」の泉質は入浴後の熱と水分の発散が大きく清涼感が得られる事から別名『清涼の湯』とも呼ばれます。種子島は夏場は暑く湿度も高いので気候風土に適した温泉でもあります。涼しげなタイルが敷き詰められた浴槽に注がれるクリアな温泉でスッキリ爽快!種子島での観光、マリンレジャーのあとにもおすすめです。
女性用にはスチームサウナ、男性用はスタッフがタオルで煽いで熱風を送る本格的ロウリュが受けられるドライサウナ。立ち寄り湯でのロウリュはサウナファンにも嬉しいサービス。そして、たっぷり汗をかいたあとは地下水のかけ流し深めの水風呂でクールダウン。
写真:六三四
地図を見るやっぱり温泉は源泉かけ流しにこだわりたい。そういうコアな温泉ファンには露天風呂がおすすめ。源泉温度39.4℃、pH8.4の弱アルカリ性、微硫化水素臭のおまけつき純重曹泉源泉100%かけ流し。温泉の本来持つパワーを存分に味わえます。温泉良し、サウナ良し、水風呂良しの「赤尾木の湯」。種子島に行かれたらぜひお立ち寄りください。
赤尾木の湯
【泉質】ナトリウム―炭酸水素塩温泉
【適応症】きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症など
赤尾木の湯から高速船の発着所まではタクシーで約3分、徒歩でも8分ほど。種子島の旅の締めくくりに温泉というのはいかがでしょうか。ゆっくり温泉に入ってから乗船。入浴によるほどよい疲れでウトウト。気が付けば鹿児島港着・・・。おすすめです!
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
六三四
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