ギリシャ海軍の誇り「戦艦アヴェロフ」に乗ってみよう!

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ギリシャ海軍の誇り「戦艦アヴェロフ」に乗ってみよう!

ギリシャ海軍の誇り「戦艦アヴェロフ」に乗ってみよう!

更新日:2019/08/07 19:43

小野 雅子のプロフィール写真 小野 雅子 わくわく探しの旅ライター

ギリシャの首都アテネ周辺には幾つかの港があります。抜けるような青空と紺青の海を背に何隻ものボートや高級ヨットが浮かぶマリーナは、アテネ市街地とはひとあじ違う魅力。
そのひとつフリスヴォス・マリーナには、現存する最古の装甲巡洋艦「イェロギオフ・アヴェロフ」が係留されています。巡洋艦でありながらその活躍に敬意をこめて「戦艦アヴェロフ」と呼ばれ、今はギリシャ海軍博物館の一部として一般公開されています。

進水1910年、数々の戦いをくぐり抜けた装甲巡洋艦

進水1910年、数々の戦いをくぐり抜けた装甲巡洋艦

写真:小野 雅子

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この艦はイタリア製で、装甲巡洋艦ピサ級の改良型。砲装備を小型・軽量化し代わりに速力を2ノット増加した足回りが自慢でした。その特性をいかんなく発揮してオスマン帝国との「エリの海戦」で圧勝し「バルカン戦争」や2度の世界大戦でもギリシャ艦隊の総旗艦として活躍。

なお艦名は戦艦としては珍しく、民間人の名前から付けられたもの。というのも艦を購入する資金が不足していたところ、購入費用の3分の1を大富豪イェロギオフ・アヴェロフが寄進したからです。

1829年にオスマン帝国から独立を果たしたものの、エーゲ海をはさんで対峙するオスマンとは依然として緊張関係が続いていたギリシャ。大富豪の愛国心は、ギリシャ海軍のみならず全国民から厚く感謝されました。

進水1910年、数々の戦いをくぐり抜けた装甲巡洋艦

写真:小野 雅子

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第2次大戦後もしばらく現役でしたが、やがて1952年に退役。ギリシャ艦隊が誇る英雄「アヴェロフ」は現在、博物館として一般公開されています。場所はパレオ・ファリロ地区にあるマリーナ・フリスボス。

開館時間は火曜日〜金曜日の午前9時〜午後2時と、土曜日・日曜日の午前10時〜午後5時(月曜日は休館開館)。入場料金は大人3.00ユーロ、小人(6歳〜17歳)1.50ユーロ、6歳以下と65歳以上は無料です。

進水1910年、数々の戦いをくぐり抜けた装甲巡洋艦

写真:小野 雅子

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甲板に到着。主砲は小型タイプながら間近で見ると、やはり迫力があります。巡洋艦につき戦闘が主目的でなかったとはいえ、敵艦から攻撃されたら迎撃も必要。だからこそこの艦が大きな損傷なく、数々の戦いを生き延びてこられたのだと実感します。

篤い信仰心と愛国心に支えられた戦艦での日々

篤い信仰心と愛国心に支えられた戦艦での日々

写真:小野 雅子

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甲板の一角にあるこの小さな部屋は、ギリシャ正教のチャペルです。約400年間も続いた異教のオスマン帝国支配から独立したとはいっても、生まれたての国家ギリシャ。再び同じ勢力に屈したくないというのはギリシャ全国民の願いであり、愛国心と信仰心は切っても切れないものでした。

篤い信仰心と愛国心に支えられた戦艦での日々

写真:小野 雅子

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こちらは船員たちが寝食を共にした大広間。今では長テーブル&ベンチやハンモックは一部に展示されているだけなので広々と見えますが、ここに雑居していた大勢の兵士たちの様子を想像すると、とても快適とは言えなかったでしょう。また1日に670斤ものパンを焼いていたというカマドや厨房もそのまま残っており、当時の海軍生活を今に伝えています。

篤い信仰心と愛国心に支えられた戦艦での日々

写真:小野 雅子

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一角にあるモニター画面では、艦の戦史や貴重な動画などを映し出しています。20世紀前半を駆け抜けたアヴェロフの雄姿には、ギリシャ人でなくとも胸を打つものを感じてしまいます。

ハンモックに寝台、階級差がリアルな部屋

ハンモックに寝台、階級差がリアルな部屋

写真:小野 雅子

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兵士らのハンモック。とても寝心地良さそうには見えませんが、1日の職務を果たした後には爆睡して気にならなかったかも?また周囲には数多くの写真や制服、メダル、遺品などが展示されています。そのひとつひとつを見ていると、誇り高いギリシャ海軍の気概が伝わってきます。

ハンモックに寝台、階級差がリアルな部屋

写真:小野 雅子

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一方、高級士官や機関士長らの個室はとても立派。ベッドはもちろんトイレなども備わりプライバシーを守る事ができる個室は、厳しい階級制の軍隊生活をリアルに示しています。

ハンモックに寝台、階級差がリアルな部屋

写真:小野 雅子

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上官たちの会議室やラウンジ、ダイニングルームなども当時のまま保存・再現されています。いかにも品質が良さそうな家具・調度品も含め、まるで映画のセットのようですね!

今も愛されるギリシャ海軍のシンボル

今も愛されるギリシャ海軍のシンボル

写真:小野 雅子

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展示品コーナーには数々の写真と絵だけでなく、この艦が現役時代に使用された武器や計器などが。20世紀初頭から約半世紀に活躍した本艦の歴史が凝縮されています。

今も愛されるギリシャ海軍のシンボル

写真:小野 雅子

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こちらは操縦室。窓外には静かなマリーナが広がっていて、航海士たちが砲弾を避けながら舵をとっていた様子を想像するのは難しいくらい。沢山の海戦をくぐり抜けてきた装甲巡洋艦アヴェロフは、今では美しい海を眺める退役軍人のようにも見えます。

今も愛されるギリシャ海軍のシンボル

写真:小野 雅子

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艦の中には小さなお土産ショップも併設されています。商品は主にTシャツや帽子、記念品となる小物など。アテネおよび周辺の小中学校から課外授業で訪問する子供たちも多く、筆記用具も充実しています。

エーゲ海を眺めてお茶を カフェやレストラン充実のマリーナ

エーゲ海を眺めてお茶を カフェやレストラン充実のマリーナ

写真:小野 雅子

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パレオ・ファリロ・マリーナは、アテネ中心地から気軽に来れる場所。戦艦アヴェロフおよびギリシャ海軍が保有する何隻かの船舶が係留されているエリアから少し離れると、高級ヨットがずらりと浮かぶこんな風景が続きます。もちろん散策に大人気のスポット。

エーゲ海を眺めてお茶を カフェやレストラン充実のマリーナ

写真:小野 雅子

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雰囲気の良いカフェ、バー、レストランが立ち並んでおり、お茶や食事のチョイスも豊富です。ぜひ足休めを兼ねて、美しいエーゲ海の眺めをたっぷり堪能してくださいね!

戦艦アヴェロフ博物館の基本情報

住所:Georgios Averof, Marina Flisvos, Trokadero, Paleo Faliro 175 10
電話番号:+30-210-9888-211
アクセス:ギリシャ中心地からトラム(路面電車)4番ルートのファリロ行きに乗りフリスボス・パーク停留所またはトロカデロ停留所で下車、そこから徒歩1〜2分

2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/03/12 訪問

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