写真:古都の U助
地図を見る京都市右京区御室の地にあり、御室桜と呼ばれる遅咲きの桜の名所として名高い仁和寺。仁和2(886)年に光孝天皇の勅願によって造営がはじめられましたが、翌年 光孝天皇が崩御し、その子にあたる宇多天皇によって仁和4年に完成した寺院です。
京都三大門にも数えられる仁和寺の二王門をくぐると、正面に朱色の中門があり、さらにその奥には金堂や成就山などが控え、中門をくぐって左には国の名勝「御室桜」や観音堂があります。
写真:古都の U助
地図を見る重要文化財である仁和寺の観音堂は江戸初期の建物で、千手観音像を中心に33体の仏像が並び、柱や壁には極彩色の障壁画が施されています。この障壁画は373年前に描かれて以来、今回が初めての公開です。これまでは通常、堂内非公開とされてきましたが、6年にわたる大規模な修復工事が完了したのを記念し、夏季は2019年7月17日〜9月1日まで第44回京の夏の旅キャンペーンとして、また秋季は2019年9月7日〜11月24日に堂内の特別公開が予定されています。
第44回京の夏の旅キャンペーンとして、仁和寺では金堂・経蔵の特別公開も行われます。日程は2019年7月6日〜9月1日および9月10日〜9月30日(9月23日は12時〜午後のみ)。
写真:古都の U助
地図を見る観音堂の南側では世に名高い御室桜を見ることができます。遅咲きで背が低いことが特徴であるこの桜は春の美しさは言うまでもなく、緑が生い茂る夏の姿も見応えがあります。
御室桜は御室有明という品種が主で、境内の桜の多くは樹齢およそ350年以上もの古木。その樹齢にくらべ樹高は3m前後と低いので、桜の花や葉を間近で見ることができるのも魅力です。
写真:古都の U助
地図を見る仁和寺の境内東部には国の重要文化財に指定されている五重塔が建ち、秋は紅葉、夏は美しい木立の緑に囲まれています。高さ32m(総高は36m)のこの五重塔は重要文化財に指定されています。
写真:古都の U助
地図を見るこちらは境内東部にある九所明神の鳥居。九所明神は仁和寺の鎮守社で、周囲の緑が楽しめる場所です。
写真:古都の U助
地図を見るこちらは御室会館のそばにある金剛華菩薩像。その他にも夏の仁和寺境内では青もみじや松、苔など美しい緑の植物を随所でみることができます。
仁和寺は特別入山期間を除き、境内は自由に参拝することができます。ぜひ美しい緑を堪能してください。
※御殿有料拝観や、特別公開など一部有料拝観箇所あり。
写真:古都の U助
地図を見る仁和寺の宿坊でもある御室会館は、二王門をくぐってすぐの参道を右手に進んだ場所にあります。こちらに宿泊すると仁和寺の朝のお勤めに参拝できるなど、宿坊ならではの貴重な体験も可能です。
さらに御室会館の1階では和食処「梵」が営業されていて、広い境内をお参りした後の休憩にもおすすめです。
窓際の席では春の桜をはじめ、四季折々に美しい境内の植物の光景を楽しむことができます。
テーブル席のほかゆったりとしたお座敷でくつろぐこともできます。
写真:古都の U助
地図を見るこちらの「精進カレー(980円)」は彩り良くドライベジタブルがトッピングされ、辛すぎず美味しくいただけます。愛猫家だった宇多天皇にちなみ、黒猫の焼印入りのトッピングも!
奥は天ざるそば、手前が精進カレー。その他、京都特産の湯葉を使用したゆば丼などの丼物や、各種御膳のメニューもあります。
写真:古都の U助
地図を見るさらにこちらは、観音堂落慶法要記念の限定メニューで、焼印が可愛いパンケーキ「黒きび(540円)」。
メニュー名は寛平御記(宇多天皇御記とも)にある天皇の飼猫についての記述に「かがめば黒黍のようで、伸びれば弓のようになる」と記されていることにちなんでいます。法衣姿の猫ちゃんが宿坊ならではでユニーク。
※お食事の時間は11時から14時まで、喫茶の利用は10時30分から16時00分まで。不定休となるため、念のためお問い合わせください。
写真:古都の U助
地図を見る御室会館「梵」でお食事をすれば、記念にこちらの御朱印風のおしるしをいただくこともできます(1枚300円)。
右半分には、宇多天皇の猫愛がひしひしと伝わる寛平御記の現代語訳も書かれ、さらによくみれば、この梵の字、漢字の点の部分は丸まった黒猫のデザインになっています。筆ペンと試し書の用紙も用意されているので、ぜひ訪れた日付を記念に書き記して下さいね。
写真:古都の U助
地図を見るさらに仁和寺会館や仁和寺境内の授与所では、黒猫のお守りやおみくじの取り扱いも!愛猫派はぜひ一度お参りしていただけたらと思います。
住所:京都府京都市右京区御室大内33
電話番号:075-461-1155
アクセス:京福北野線「御室仁和寺駅」より徒歩約3分
京都市バス「御室仁和寺」下車すぐ
境内無料(有料拝観場所あり)
観音堂特別公開:
夏季2019年7月17日〜9月1日 9:30〜16:30(16:00受付終了)
秋季2019年9月7日〜11月24日 9:30〜16:30(16:00受付終了)
拝観料:一般1000円(記念品付き)、高校生以下無料(次世代への文化支援)
金堂・経蔵特別公開:
2019年7月6日〜9月30日 10:00〜16:30(16:00受付終了)
※9月2日〜9日は拝観休止
9月23日は12:00〜の公開
拝観料:大人600円、小学生300円
夏季の観音堂特別公開及び、金堂・経蔵特別公開についてのお問い合わせは、京都市観光協会(075−213-1717)まで。
2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
古都の U助
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