写真:モノホシ ダン
地図を見る「関の山車会館」の場所は、関宿のメインストリート“中町の町並み”を亀山方面に進んだところにある百五銀行の斜め向かい側です。この土地は、明治中期から昭和初期に関萬古(せきばんこ)の製造販売を起業した三谷耕一氏が所有していた町家です。
ちなみに萬古焼とは、陶磁器・焼き物の一つで、耐熱性に優れた特徴を持ち、亀山市にほど近い、三重県四日市市の代表的な地場産業です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る関の山車会館は、主屋、離れ、土蔵、山車の収蔵展示棟の4棟の建物があり、主屋、土蔵、離れの3棟は、萬古焼の販売が行なわれていた1921年(大正10年)頃の姿に復元されています。主屋と離れでは萬古焼などを紹介しています。
主屋には、関の山車の上台部分の模型があります。「関の山車」の一番の特徴は、下台から上の部分だけが回転するという、全国的に大変珍しいタイプの山車であるということです。
本来は、山車の進行方向を180度変えるための装置と考えられますが、現在では巡行時に勢いよく回転させ、山車の最大の見せ場としています。これを舞台回し、または屋台回しと呼んでいます。模型ではその仕組みがよく分かるようになっています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る土蔵には関神社でかつて使われていた神輿が展示されています。関祇園夏祭りは、江戸時代の元禄年間から約300年前から続く、関宿の産土神(うぶすながみ)関神社の例大祭で、毎年7月下旬の土曜日・日曜日に開催されています。
2日間に渡る祭りでは、神輿の渡御と山車の曳き回しが行なわれ、多くの見物客でにぎわいます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る山車収蔵展示棟には、実物の「関の山車」を常に2台展示しています。木造一部2階建ての展示棟は、高さ約5.4mの山車が出入りできるように入口の高さが約6.8mあります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る現在の関の山車は、中町三番町、中町四番町、北裏、木崎の各自治会がそれぞれ1台の台車を所有し、祭りやお囃子の保存と継承に努めています。
最盛期には、16台もの山車があり、狭い関宿内の家の軒先をかすめるように巡行し、身動きも取れないほどであったことから、限度いっぱいを意味する「関の山」の語源になったといわれています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る関の山車には、見送り幕や横幕、提灯などが豪華に飾り付けられています。写真は、中町四番町の山車で、天障子を付けていて、破風には四番町の「四」を図案化した鬼板がついています。見送り幕は「騎龍観音図」です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る中町四番町の山車は、4台の山車の中で唯一の漆塗りで、下場(台車部分)や、内柱などの模造部分および欄間彫刻などは白木造り、外柱、高欄などは黒漆塗りです。
写真:モノホシ ダン
地図を見る山車収蔵展示棟のシアター(約4分間)では、関宿祇園夏祭りの様子を上映しています。亀山市の有形民俗文化財である“関の山車”の歴史や魅力を紹介する「関の山車(やま)会館」で、さらなる関宿観光を楽しんでみてください。
住所:三重県亀山市関町中町531
電話番号:0595-96-1103
関の山車会館入館料:大人300円、小人200円
3館共通入館料(関宿旅籠玉屋歴史資料館・関まちなみ資料館・関の山車会館):
大人500円 小人300円
開館時間:9:00〜16:30
休館日:月曜日(月曜日が祝日または振替休日にあたる場合にはその翌日)、年末年始(12月29日〜1月3日)
アクセス:JR関駅から徒歩約15分
車利用の場合は、名阪国道 関ICより約10分 関宿観光駐車場利用
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/18更新)
- 広告 -