白濁りの露天風呂で自然と一体化!宮城「新湯温泉くりこま荘」

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白濁りの露天風呂で自然と一体化!宮城「新湯温泉くりこま荘」

白濁りの露天風呂で自然と一体化!宮城「新湯温泉くりこま荘」

更新日:2019/08/18 09:07

中三川 洸太のプロフィール写真 中三川 洸太 癒し系温泉マニア、一人旅案内人、自然・地誌系ライター
宮城県の栗駒山中腹に位置する新湯温泉くりこま荘は、赤い屋根が印象的な山荘風の一軒宿。ミズナラの森と一体化したような、白濁湯の露天風呂で知られる秘湯です。

鄙びと明るくウッディなぬくもり、そして郷土料理や伝説などこの地域らしさが味わえる、こちらのお宿の不思議な魅力を、複数の観点からご紹介します。

赤い三角屋根の真実

赤い三角屋根の真実

写真:中三川 洸太

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2008年迄、栗駒山の東麓には、栗駒五湯と呼ばれる歴史ある5つの温泉宿が存在していました。しかし、岩手・宮城内陸地震後に営業を再開した施設は、そのうち3か所のみ。新湯温泉くりこま荘は、その中でも貴重な、宿泊を再開した施設の1つです。

栗駒山の秘湯群の中でもマイナーな存在のくりこま荘ですが、その赤い三角屋根の外観は、この宿のシンボルともいえるもので、よく目立ちます。

ところで、どうしてこのような形の屋根にしたのでしょう?
実はこれには、多雪地帯であること以外にも、理由があるのです。

赤い三角屋根の真実

写真:中三川 洸太

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玄関から中に入ると、左手にレトロな雰囲気のロビー、右手に部屋が並んだ廊下が伸びています。内装には白木が多く用いられており、山荘のような印象を受けます。

実はこの宿は、約50年前、栗駒山が国定公園の指定を受けた際に、国鉄の関係者達が資金を出し合って建てた、元祖高原リゾートホテルを前身としてます。外観の赤いトタン屋根も、当時の洋風な高原リゾートをイメージしたものなんですね。

栗駒五湯の他の宿と違うところは、宿の歴史自体が新しく、新湯温泉を使いだしたのも平成18年からであることです。しかしながら、創業から半世紀が経った今、宿には良い感じに鄙びた味が出てきており、深い森の中の秘湯にふさわしい雰囲気を醸し出しています。

赤い三角屋根の真実

写真:中三川 洸太

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お部屋は6畳から10畳の広さで、全て和室です。窓からは、周囲のミズナラの天然林を見渡すことができ、リラックス効果抜群!!

特に2階の部屋の窓は、赤い三角屋根に点在している小窓にあたります。ここから外を見れば、まるで屋根裏部屋から森を覗いているような気分が味わえるかもしれません。

鄙びた内湯、森の露天、独占したい白濁ぬる湯

鄙びた内湯、森の露天、独占したい白濁ぬる湯

写真:中三川 洸太

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新湯温泉のお湯自体の歴史は古く、江戸時代中期の1720年とされています。そして、長らく使われていなかった源泉の利用を、再度復活させたのが、こちらのお宿という訳です。

基本的に男湯と女湯の浴室は、名前こそ違えど、造りや景色はほぼ同じものとなっています。内風呂は木をふんだんに使った半楕円形のもので、うっすらと白濁した、加熱された硫黄泉が溢れています。浴室に用いられた木々は良い感じに黒く色づき始めており、落ち着いた山の湯といった風情です。

鄙びた内湯、森の露天、独占したい白濁ぬる湯

写真:中三川 洸太

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内風呂から続く露天風呂も木造りで、まるで栗駒山の森に張り出したように造られています。男性用の「クロベの湯」からは、真ん前にミズナラの大木が見え、女性用の「あずさの湯」からもほぼ同様の景色が見えます。

因みに男性用露天風呂で用いられた「クロベ」という名前は、この栗駒の森に巨木が存在する常緑針葉樹の名前で、ミズナラの大木の下に稚樹があります。

鄙びた内湯、森の露天、独占したい白濁ぬる湯

写真:中三川 洸太

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ところで、内風呂、露天風呂ともに、湯口の横に赤い蛇口があるのがお解りですか?実はこれは、28.6℃の新湯温泉の源泉の蛇口です。

バルブを捻ると、源泉とともに配管に溜まった湯の華が大量に溢れ、あっという間に湯の色が、ミルキーな濃い白濁色に早変わり!特に夏場は、生源泉多めの温湯がとても気持ち良いです。

新湯の湯は殺菌と精錬作用のある硫黄成分、鎮静作用のある石膏成分を含み、尚且つ肌に優しい中性のお湯です。そのため、アトピーなどの皮膚病の療養には特によいとされています。

一番人気!森を仰ぐ貸切風呂

一番人気!森を仰ぐ貸切風呂

提供元:新湯温泉くりこま荘

http://www.kurikomaso.jp/地図を見る

この宿の一番人気は、貸切風呂!宿泊者は無料で利用できるほか、日帰りでも追加料金を払うことで、入浴することができます。

こちらは、外の小さな池に春一番におしどりが訪れることから、「おしどりの湯」と名付けられています。木造りの小さな内湯の外に、森を眺める露天風呂が付いており、雰囲気満点。湯船には、僅かに白濁した加熱源泉が、静かに掛け流されています。

一番人気!森を仰ぐ貸切風呂

提供元:新湯温泉くりこま荘

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そしてこちらが、内風呂の外にある露天風呂です。森に突き出たウッドデッキに湯船があるのは、男女別の風呂と同じですが、こちらの風呂の方が少しだけ広く、そして森と一体化したような雰囲気が特徴です。

一番人気!森を仰ぐ貸切風呂

写真:中三川 洸太

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湯船から真上を見上げるとこのとおり!
実は露天風呂のすぐ前にカエデの木があり、秋には紅葉狩りを楽しむことができます。ブナの黄色、ミズナラの橙色、カエデの赤と、様々な色が織りなす自然の芸術には、感動すること間違いなし!

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ここでしか食べられない?素材を活かした本格郷土料理

ここでしか食べられない?素材を活かした本格郷土料理

写真:中三川 洸太

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くりこま荘の魅力は立地やお湯、館内の雰囲気だけにとどまりません。大広間で供されるお食事は、ここでしか食べられないもののオンパレード!

因みに大広間のベランダの先には、このようなウッドデッキが付いており、こちらで森の木々に包まれながら涼むのも、乙な楽しみ方です。また、ウッドデッキは能舞台となり、「南部神楽」が舞う時もあります。

ここでしか食べられない?素材を活かした本格郷土料理

提供元:新湯温泉くりこま荘

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一見普通の旅館料理に見える夕食は、その実、郷土料理をベースに内容をアレンジした品ばかり!東北の郷土料理「はっとう」にドングリの粉を加えたものや、イワナで出汁をとった「フスベ餅」、米粉を用いた甘じょっぱいデザート「ねっけ豆」、いの豚のしゃぶしゃぶなどなど。一品一品が、素材の味を存分に活かしつつ、上手くクセを抑えて食べやすくされていることに驚かされます。

特に名物のイワナ料理は絶品!珍しいイワナの田楽焼きや、目にも美しいイワナのお造りは、さっぱりとしつつも奥深い味わいです。

ここでしか食べられない?素材を活かした本格郷土料理

写真:中三川 洸太

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夕食程のインパクトはありませんが、くりこま荘の料理の一片は日帰りでも味わうことが出来ます。こちらは、日帰りメニューの1つのイワナ丼。一食分としてはボリュームたっぷりです。

館主は源義経研究家

館主は源義経研究家

写真:中三川 洸太

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栗原市のすぐ北は、平泉で知られる一関市です。そして、くりこま荘が存在する旧栗駒町には、源義経の胴塚と呼ばれる場所が存在します。義経に関する伝説は各地にありますが、風土記によれば、義経が平泉で自刃をした後、首は神奈川県藤沢市に、そして胴体がこの旧栗駒町に祀られたとされています。

実は、くりこま荘の大旦那は源義経とこの地域との関わりを、長年調査なさっている郷土史家。廊下には、祭事に用いられる「義経願成甲冑(よしつねがんじょうかっちゅう)」が展示されています。

館主は源義経研究家

写真:中三川 洸太

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甲冑の他にも、廊下や大広間など、至る所に義経に関する調査資料が展示されています。著名な画家の歴史画や、古文書の解読結果、昔の絵地図などもあり、歴史好きや地理好きの好奇心を誘います。

館主は源義経研究家

写真:中三川 洸太

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そして、大広間の舞台には、義経の絵画も。こちらは、地元出身の画家、能島和明氏により描かれたものです。まだまだ謎の多いこの地と義経との関係に、想いを巡らせてみるのも面白いかもしれません。

森の山荘 宮城「新湯温泉くりこま荘」で白濁湯と地域に触れる

新湯温泉くりこま荘は、栗駒山の広大な森に囲まれた一軒宿。少し鄙びた山荘風の館内、そして独特な白濁湯の温泉は絵になります。

また、郷土料理ベースの夕食、義経伝説の調査資料など、この地域ならではの物事に触れることが出来るのも、この宿の魅力です。栗駒山登山や平泉観光の際に訪れれば、旅をより深いものにしてくれるでしょう。

小さな宿でありながら、マルチな楽しみ方ができる新湯温泉くりこま荘で、静かに物思いに耽ってみてはいかがですか?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/07/18 訪問

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