写真:SHIZUKO
地図を見る燧ケ岳への登山口は、御池と沼山峠の2個所。お勧めなのは、沼山峠から、大江湿原を楽しみ、尾瀬沼で1泊。翌朝、登りやすい長英新道から燧ケ岳にアタックしたのち、これぞ尾瀬!という高層湿原を眼下に見ながら、御池に向かって降りていくルートです。
スタート地点の沼山峠・御池の間はシーズン中はマイカー規制がかかるので、シャトルバスに乗り換えて向かいます。
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地図を見る途中にある沼山峠展望台を越えると緩やかに下る木道をおよそ1時間。ゆっくりと歩いていくと、燧ケ岳の噴火により沼尻川がせき止められ出現した尾瀬沼の最大の湿原・大江湿原に到着。沼のそばのすこし盛り上がった部分に肩を寄せ合うように立つ3本カラマツは、大江湿原のシンボル。
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地図を見る7月下旬になると、一面のニッコウキスゲが華やかな尾瀬の夏を彩ります。
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地図を見る燧ケ岳へのコースタイムは登り4時間下り3時間の合計7時間。
初日は、広々としたウッドデッキが素敵な尾瀬沼ヒュッテに泊まって、翌朝早朝から登山開始。翌日に備えて、のんびりと過ごしましょう。
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地図を見る尾瀬沼ヒュッテのそばには、尾瀬沼ビジターセンターや売店があります。翌日は早朝出発となるので、お土産をゲットしておきましょう。
尾瀬を開いた平野長蔵氏の名を冠した山小屋・長蔵小屋もそばにあります。自然破壊を社会問題化し、マイカー規制やごみの持ち帰り運動など、今では当たり前になった自然保護のモデルを築き上げた人です。
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地図を見る木造2階建ての大きなヒュッテは、嬉しいことにお風呂が完備されています。温泉ではなく、尾瀬沼の豊かな天然水を沸かしたかけ流し。自然保護の観点から、石鹸・シャンプーは使えませんが、シャワーもあって快適。
風呂上がりには、豪華な夕食にビール。素敵な尾瀬の夜が暮れていきます。
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地図を見るさあ、いよいよ登山開始。夏の朝は、日の出前でも4時くらいには明るくなってきます。明るくなったら、足元に注意して登り始めましょう。
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地図を見るまずは長英新道と呼ばれるぬかるみの多い登山道からスタート。
うっそうとしたオオシラビソの林を緩やかに登ります。2時間ほどで5合目。木々がまばらになり、眼下に尾瀬沼が見えてきます。
ここから先は岩場となります。およそ1時間、手足を使って岩場を登り切ると燧ケ岳の5つのピークのうちの1つミノブチ岳に到着。目の前には俎ー(まないたぐら)山頂が。大きな岩をもうひと登り、およそ30分で到着です。
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地図を見る燧ケ岳は、ミノブチ岳・俎ー(まないたぐら)・柴安ー(しばやすぐら)・赤ナグレ岳・御池岳の5つのピークからなる山で、最高峰は柴安ー2,356mです。二等三角点燧岳は、俎ー2,346.0mにあります。
不思議なことに、どの角度から見てもどれかのピークが邪魔をして全部のピークを同時に見ることはできません。
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地図を見る俎ーまで登ると、眼下には早朝に出発した尾瀬沼の全景が。
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地図を見る柴安ー側には、広大な尾瀬ヶ原を望むことが出来ます。絶景を存分に楽しんだ後は、足元に注意して、慎重に下山を始めましょう。
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地図を見る山頂から1時間、樹林帯を抜けると眼前に広がるキンコウカの草原。熊沢田代と呼ばれる傾斜湿原です。
湿原と聞くと、標高の低い平地になだらかに広がっているものだと思いがちですが、標高の高い燧ケ岳の北側に広がる湿原は、傾斜湿原と呼ばれ、緩やかな斜度を描いて水が流れている珍しい湿原です。気温が低いので、湿原に生息する植物は、完全に分解されることがなく、独特の風景を作り出しています。
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地図を見る風の通り道でもある稜線を下っていくと、眼下に広沢田代の湿原が見えてきます。点在する池塘に写り込む青空。正に、これぞ尾瀬という風景です。
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地図を見る2つの湿原を越えても、まだまだ御池までは距離があります。
足を滑らせたり、転んだりしないように、最後までしっかりと歩いて、無事下山を祝ってください。
住所:福島県南会津郡檜枝岐村燧ケ岳
電話番号:0241-75-2350
アクセス:沼山峠を通り徒歩約1時間。群馬県側からは、大清水を経由して徒歩約2時間30分
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/28更新)
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