北海道・湯ノ岱(ゆのたい)温泉は、北海道南西部の檜山(ひやま)地方・上ノ国町にある、江戸時代には既に存在が知られていた温泉。現在は上ノ国町の日帰り入浴施設である国民温泉保養センターが営業しています。
湯ノ岱温泉は上ノ国町を流れる天の川(写真)の中流にあります。もちろん天体の天の川ではなく地上の河川。江戸時代1618年に上ノ国町に漂着したイエズス会の宣教師が地図にツガと記載し、「天河」という漢字を当てはめた事が由来です。温泉は湯ノ岱の集落にある天の川にかかる橋を渡ってすぐの場所を左折した場所にあります。写真のように温泉が天の川へ流れ出る時、中の成分が途中で固まるほどです。
湯ノ岱温泉の近くには2014年5月に廃止された旧JR江差線・木古内―江差のほぼ中間に湯ノ岱駅がありました。現在は函館バスがJR廃止後のバスを運行しており、点検・修理の時以外は写真にあるデザインの車両2両で走行。湯ノ岱温泉に最も近い湯ノ岱バス停はかつてはJR湯ノ岱駅の跡で、2018年に上ノ国町の湯ノ岱支所、消防、そしてバス停がある湯ノ岱地区複合施設がオープンしました。マイカーだけでなく路線バスでもアクセスしやすい温泉でもあります。
<湯ノ岱地区複合施設の基本情報>
住所:北海道檜山郡上ノ国町湯ノ岱109-4
電話番号:0139-56-3034(上ノ国町役場湯ノ岱出張所)
湯ノ岱温泉は温泉の泉質が「ナトリウム・カルシウム-塩化物炭酸水素塩泉」で、北海道内では珍しい炭酸泉。また温泉では3種類の42℃、38℃、35℃の湯船があります。また35℃の湯船はジャグジー。入浴者の温度の好みや長風呂か否かに応じて入浴出来る温泉です。浴室奥には打たせ湯も。また浴室の窓からは景色も楽しめます。春夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色です。
なお血行促進効果により、肩こり、腰痛、冷え性、筋肉痛などの症状の緩和に効果があります。また美人の湯という別名もあるほどで、入浴後に肌がしっとりする利用者が多数。地元の住民だけでなく、週末を中心に各地からの利用客がいる温泉です。
温泉には鉄分が多く含まれ、給湯口や浴槽周辺には成分が析出しています。また鉄分のためタオルが赤茶色になる事があるので、タオルは新品を使用しない方がいいかもしれません。なお3種類の浴槽がありますが、シャンプー・リンス・ボディソープなどは設置していませんので持参が必要。貴重品ロッカーは浴室にはありませんのでご注意ください。トイレは浴室内にはないので、入浴前に済ませましょう。
ロビー(写真)、休憩室は広く準備されており、食堂が隣になるロビーでは食堂のメニューも注文・受取が出来ます。また通常の温泉施設と同様、ジュースなどの自動販売機が廊下に設置されています。
食堂「母味路(もみじ)」では、ご飯類、麺類、ドリンクなど一般的なメニューが揃っています。湯ノ岱地区にはコンビニがないので、飲食を味わえる温泉保養センターの食堂は貴重。中でもセンターで出されるお米が地元上ノ国町でとれた有名な「ふっくりんこ」にこだわっています。ぜひ上ノ国町のお米のメニューを写真の様におにぎりでもいいので味わって下さい。
食堂母味路にあるメニューで特徴的なものがハーブティーです。酸味があり、美肌効果を高めるローズヒップブレンドと、免疫力を強化するカモミールのブレンド(写真)の2種類。また食堂にはアロマコーナーがあり、アロマ製品の販売も一部行われています。
<食堂母味路の基本情報>
定休日:毎週月曜日(祝祭日を除く)のほか不定休があり
営業時間:11:00〜売切次第終了
住所:北海道檜山郡上ノ国町字湯ノ岱
電話番号:0139-56-3147
営業時間:10:00〜21:00(5月〜10月)、10:00〜20:00(11月〜4月)
定休日:毎月第1、第3月曜日
アクセス:
湯ノ岱バス停より徒歩約10分
上ノ国町役場から車で約20分
JR木古内駅から車で約30分
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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