写真:沢木 慎太郎
地図を見る神戸の市街地からクルマ(送迎用の無料シャトルバスも有)で約20分。六甲山頂の澄んだ空気に抱かれながら80余年の歴史を刻み続ける「六甲山ホテル」がたたずんでいます。
旧館は、スイスのアルプスのコテージをイメージ。おススメは2階のライブラリーと呼ばれる部屋で、ご覧のように開業当時のクラシカルな雰囲気が漂っています。都会の喧騒を離れ、この部屋でゆっくりくつろぐのも良いでしょう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらは、新しく建てられた本館。森の中に溶け込むように建てられたもので、上層階ではホテル菜園や地元の野菜を使ったフランス料理を楽しむことができます。窓の外に広がる“1000万ドルの夜景”は本当に素晴らしい。
また、ホテル前の道を挟んだところにあるジンギスカンテラスでは、六甲山名物のジンギスカン料理を楽しむこともでき、こちらからの夜景の眺めも最高!
おいしい料理と、美しい夜景を同時に楽しむ・・・六甲山ホテルならではの過ごし方です。
さらに、おススメなのが庭園内に建てられた小さな教会。写真の左下に石畳が見えますが、この手前に「ガーデン・チャペル」と呼ばれる可愛い教会があるのです。六甲山ホテルに行かれたなら、ぜひ立ち寄っていただきたい場所の一つ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらが、さきほどご紹介した「ガーデン・チャペル」。なんとも厳かで、神秘的な気配に満ちています。柔らかな白い明かりの中に浮かびあがった十字架。緑色のステンドグラスから感じられるのは深い森の静けさ。クリスチャンでなくても、そっと祈りをささげたくなるような空間が広がっています。日曜日の朝には礼拝が行われているので、旅の想い出にぜひ参列されてみてはいかがでしょうか?
教会は24時間、開いていますが、見学した後は扉を閉めるようにしましょう。開けっぱなしにしていると、鹿が入り込んでくることもあるそうです。鹿も礼拝に来るなんて……。
やはり、森の教会!?
写真:沢木 慎太郎
地図を見るそして、こちらが六甲山から広がる“1000万ドルの夜景”。手前が神戸の街明かりで、大阪湾をはさんで大阪や堺などの街明かりが環状に広がっています。
眩いばかりの光の川。大阪湾を環状に取り巻く光の帯はまるで、地上に舞い降りた“天の川”のようです。
大阪の泉州沖に造られた人工島、関西国際空港から離発着する飛行機の光跡が闇夜にくっきりと見え、いつまでも見あきることがありません。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る六甲山ホテルは、同じく六甲山頂にある「天覧台」(てんらんだい)や「六甲枝垂れ(ろっこうしだれ)」と呼ばれる夜景スポットにも近く、クルマで約10分の距離にあるので、こちらにも行かれてはいかがでしょうか?
「六甲枝垂れ」は、ヒノキの枝葉で覆われた巨大な展望台で、期間限定でライトアップが行われることもあり、眼下に広がる“1000万ドルの夜景”と相まって、光の競演が見事!
また、「六甲枝垂れ」から徒歩5分の場所には、英国風の異国情緒があふれる街並みを再現した「六甲ガーデンテラス」があり、ここからの夜景の眺めもおススメ。お洒落でセンスの高い雑貨やオリジナルのお菓子が販売されているので、ショッピングも楽しむことができます。
神戸は洋菓子でも有名ですが、ユーハイムの創設者、ユーハイムさんは空襲を逃れるために六甲山ホテルで過ごしていました。戦争で菓子工場を失い、失意に沈んだユーハイムさんはクラシカルなホテルを見つめながら、心を慰めていたとでしょう。
六甲山頂には「六甲オルゴールミュージアム」や「六甲高山植物園」といった観光スポットがあるほか、秋には“六甲ミーツ・アート芸術散歩”といったイベントも開催されます。六甲山を楽しむ拠点としてもたいへん便利なので、六甲山に行かれる際は六甲山ホテルをご活用されてはいかがでしょうか?
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この記事を書いたナビゲーター
沢木 慎太郎
恋愛小説「星の流れに 風のなかに 宇宙の掌に」(※澤 慎一の名前で制作)が電子書籍化され、作家デビューしました。紀行小説「深夜恋愛特急」も、私のひそかなブーム。
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