上野・東京国立博物館「法隆寺宝物館」で法隆寺の至宝に会おう!

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上野・東京国立博物館「法隆寺宝物館」で法隆寺の至宝に会おう!

上野・東京国立博物館「法隆寺宝物館」で法隆寺の至宝に会おう!

更新日:2019/08/16 11:52

新 直子のプロフィール写真 新 直子 歴史さんぽライター

人々を魅了する奈良・斑鳩の里の法隆寺。今から1300年前、聖徳太子が活躍した飛鳥時代の面影を今に伝える地として、世界中から、日本の歴史や文化、仏教などに関心のある人々が訪れます。
この法隆寺の至宝が、上野の東京国立博物館・法隆寺宝物館にも展示されていることをご存知でしょうか。奈良の法隆寺を訪れたら、是非トーハクの法隆寺宝物館にも足を運んで、素晴らしい至宝の数々と対面してみませんか?

奈良の法隆寺を訪れたら、ぜひ東京の法隆寺宝物館へ!

奈良の法隆寺を訪れたら、ぜひ東京の法隆寺宝物館へ!

写真:新 直子

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法隆寺があるのは奈良県生駒郡斑鳩町。JR奈良駅からJR郡山線で3つ目、JR法隆寺駅から徒歩20分のところです。多くの世界遺産があり、見どころいっぱいの奈良県ですが、この法隆寺も、是非訪れて頂きたいところです。

法隆寺は飛鳥時代、今から1400年前の推古15年(西暦607年)、聖徳太子によって創建されました。当時は天皇を中心とした朝廷の権威がようやく全国に及んだ頃。聖徳太子は、伝来したばかりの仏教という新しい宗教で、日本をより素晴らしい国にしようとしました。

法隆寺は広さ18万7千平方メートル。五重塔や金堂のある西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍で構成されています。ここに飛鳥時代をはじめとする様々な時代の建造物が建ち並び、約3千点もの宝物が所蔵されています。

宝物庫の大宝蔵院には、教科書でもお馴染みの、百済観音や玉虫厨子などが所蔵されています。法隆寺へは、修学旅行で訪れた方も多いと思いますが、大人になって改めて訪れると、その素晴らしさに改めて感動することでしょう。

奈良の法隆寺を訪れたら、ぜひ東京の法隆寺宝物館へ!

写真:新 直子

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奈良の法隆寺でも、数多くの宝物と出会うことができますが、忘れてはならないのが、東京国立博物館にある法隆寺宝物館。ここには明治11年(1878年)に皇室に献上された、法隆寺の宝物約300件が収蔵されています。

東京国立博物館があるのは上野です。JR上野駅の公園口を出たら、東京文化会館に向かう横断歩道を渡ってください。国立西洋美術館の前を通り、まっすぐ行くと上野動物園ですが、そこを右に曲がり、噴水のある広場を通って、横断歩道を渡ります。

東京国立博物館の正門プラザでチケットを購入したら、正門をはいってください。広い敷地内には、本館・平成館・東洋館などがありますが、まっすぐ左へ。その奥に法隆寺宝物館があります。

奈良の法隆寺を訪れたら、ぜひ東京の法隆寺宝物館へ!

写真:新 直子

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前面に大きな水を囲んだ空間のある東京国立博物館・法隆寺宝物館。この建物は1999年に建てられたもので、2001年には国内の建築家に与えられる最高峰の賞、日本建築学会賞作品賞を受賞しています。

1階には緑あふれるホテルオークラガーデンテラスがあり、水と緑と風を感じながら、おいしいお食事やお茶が楽しめます。素晴らしい宝物の数々を鑑賞したあとに、ホッと一息つきませんか?

壮観!法隆寺宝物館にずらりと並ぶ、6〜8世紀の金銅仏

壮観!法隆寺宝物館にずらりと並ぶ、6〜8世紀の金銅仏

写真:新 直子

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法隆寺宝物館にはいると、1階の厳かな雰囲気の部屋に、6世紀から8世紀の金銅仏がズラリと並んでいます。日本に仏教が伝来したのは6世紀といわれているので、最も初期の、大変貴重なものです。

ひとつひとつをよく見ると、唐風、朝鮮半島風、日本風だけでなく、東南アジア風と思われるようなものもあり、少しずつ表情や形が違います。紀元前約500年前にインドで生まれた仏教が、どのような経路を経て日本に伝わったのか、など、想像が膨らみます。

※金銅仏…銅製の仏像に鍍金(メッキ)を施したもの

壮観!法隆寺宝物館にずらりと並ぶ、6〜8世紀の金銅仏

写真:新 直子

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※左:重要文化財 菩薩半跏像 飛鳥時代・推古14年(606)または天智5年(666)
※右:重要文化財 菩薩半跏像 飛鳥時代・7世紀


こちらは同じ部屋にある菩薩半跏像(ぼさつはんかぞう・重要文化財)。京都太秦の広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像を思わせます。

半跏像とは、台座に腰掛けて左足を下げ、右足先を左大腿部にのせて足を組み(半跏)、折り曲げた右膝頭の上に右肘をついて、右手の指先を軽く右頰にふれて思索する姿のこと。

この金銅仏は飛鳥時代の推古14年(606)か、奈良時代の天智5年(666)につくられたものといわれています。

壮観!法隆寺宝物館にずらりと並ぶ、6〜8世紀の金銅仏

写真:新 直子

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※重要文化財 観音菩薩立像 飛鳥時代・白雉2年(651)


こちらも同じ部屋にある観音菩薩立像(重要文化財)。飛鳥時代に作られたものです。奈良の法隆寺にある百済観音(国宝)とスタイルが似ています。

法隆寺の百済観音は飛鳥時代に作られたもので、日本で作られた最も古い木造の仏像として、大変貴重なものです。高さ2m以上あり、痩身で頭が小さく、大変スタイルのよい仏像として、多くの仏像ファンを魅了しています。

法隆寺の百済観音のファンの方は、特にこの金銅仏の観音菩薩立像もご覧頂ければ、と思います。

階段の吹き抜けの空間にも金銅灌頂幡が!そして2階へ…

階段の吹き抜けの空間にも金銅灌頂幡が!そして2階へ…

写真:新 直子

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※灌頂幡(模造) 平成11年(1999)


2階へと続く階段の吹き抜け部分には金銅灌頂幡(レプリカ)が飾られています。

幡(ばん)とは、寺院を飾る荘厳具(しょうごんぐ)の一つ。灌頂(かんじょう)というのは、頭に水を注いで仏の弟子となったことを示す儀式のことをいうので、灌頂幡とは、灌頂を受けることと同じ意味があったのではないかといわれています。

階段の吹き抜けの空間にも金銅灌頂幡が!そして2階へ…

写真:新 直子

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※灌頂幡(模造) 平成11年(1999)


全長5mに及ぶ壮麗な姿の灌頂幡には、如来や天人、雲や唐草模様などが、見事な透かし彫りで表現されています。本来はこの下に布製の幡多足があったといわれ、その全長は10mにも及んだといわれています。

下から見上げたり、階段を昇りながら順々に眺めたり、あるいは上から見下ろしたり、様々な角度から、飛鳥時代の美を堪能してください。

大幡には、雲の中で楽器を奏でたり、華や香を献じる優雅な天人達の姿が。最上部には如来と、その両側に菩薩の如来三尊の姿が透彫されています。

階段の吹き抜けの空間にも金銅灌頂幡が!そして2階へ…

写真:新 直子

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※国宝 竜首水瓶 飛鳥時代・7世紀
展示期間:〜2019年9月29日、2019年12月10日〜2020年4月5日


2階に上がると、金工の名品の数々が並ぶ部屋に、これも法隆寺献納宝物を代表する名品、国宝の竜首水瓶(りゅうしゅすいびょう)があります。

飛鳥時代に日本で作られたものと考えられ、蓋と取っ手には竜がかたどられ、胴には四頭のペガサス(天馬)が描かれています。

東洋に起源をもつ竜と、西洋を起源としたペガサスの意匠の見事なコラボ。飛鳥時代の国際色豊かな仏教文化の素晴らしさに圧倒されます。

この他にも、伎楽面や武器、絵画や書跡、染織など、貴重な品々が多数展示されています。1300年前から継がれた至宝の数々と対面しながら、祖先達の祈りに想いを馳せてみませんか?

東京国立博物館の基本情報

住所:東京都台東区上野公園13-9
電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
アクセス:JR上野駅下車(公園口)徒歩10分、東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅下車徒歩15分

開館時間:9時30分〜17時00分 
毎週金曜、土曜日および11月3日(日)、11月4日(月・休)は21時00分まで開館
2019年9月20日(金)、21日(土)は、22時00分まで開館
※入館は閉館の30分前まで
※時期により変動あり

休館日:月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)
年末年始(2019年12月26日(木)〜2020年1月1日(水・祝))
※8月13日(火)、10月15日(火)、2020年3月30日(月)は開館

観覧料金(総合文化祭):一般620円、大学生410円
※特別展は別料金。
※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
※敬老の日[9月16日(月・祝)]は総合文化展が観覧無料です。

2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/07/17 訪問

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