写真:沢原 馨
地図を見る「かながわの景勝50選」のひとつにも選ばれた観音崎、まずは海岸に沿った遊歩道を辿って海辺散歩を楽しみましょう!
観音崎北西側の海岸はバーベキューや磯遊びを楽しむ人たちで賑わうところ。いかにも“行楽地”的な風情が楽しいですね。家族連れに混じって潮溜まりを覗き込みながら海岸散歩を堪能しましょう。
写真:沢原 馨
地図を見る観音崎は三浦半島最東端の岬。海岸からは東京湾を出入りする船舶の姿が間近に見えて、その様子を眺めているだけでも飽きません。“東京湾シップウォッチング”を楽しみましょう!
写真:沢原 馨
地図を見る太古の時代、この岬の洞窟に大蛇が棲み、人々を苦しめていたといいます。聖武天皇の御代(西暦740年頃)、この地を訪れた行基がこの大蛇を退治して、洞窟に観音像を祀りました。これが観音崎の名の由来。岬突端部分には今も小さな洞窟が残っています。遠い昔の伝説に思いを馳せてみるのも楽しいものです。
写真:沢原 馨
地図を見る岬を回り込んだ南側の海岸に設けられた「展望園地」からの眺めも素晴らしいものです。この辺りは北西側の海岸に比べると訪れる人が少なく、のんびりとした雰囲気の中で散策が楽しめます。ベンチに腰を下ろして海を眺めて過ごすのもいいものです。
「展望園地」の横手には観音崎自然博物館が建っていて、レストランも併設されています。海を眺めながら食事を楽しむことのできる素敵なレストランですよ。興味のある方は博物館も見学していきましょう。
写真:沢原 馨
地図を見る「展望園地」からは磯辺に降りてゆくこともできます。磯遊びには不向きな地形ですが、岩場に腰を下ろして海風に吹かれるひとときも素敵です。目の前には浦賀水道が横たわり、その向こうに見えるシルエットはもちろん房総半島、ちょうど富津市の辺り。直線距離で10kmほどしか離れていないんですよ。
写真:沢原 馨
地図を見る観音崎自然博物館の西側には「たたら浜」と呼ばれる、小さな砂浜が横たわっています。その名から、製鉄を行っていた「たたら場」を連想しますが、はっきりしたことはわかっていません。「たらら浜」の浜辺にも降りてゆくことができます。波打ち際を歩いてみるのも楽しいですね。
写真:沢原 馨
地図を見る海岸散歩を堪能したら、丘の上へと散策の足を延ばしましょう。観音崎公園は、そのほとんどが標高50mほどの丘陵地で、シイやタブノキなどの照葉樹が生い茂っています。海岸ばかりでなく、そうした丘陵地の散策を楽しめるのも、観音崎の魅力のひとつなのです。
特に西側に奥まった辺りは「ふれあいの森」と名付けられていて、もはや“森林公園”の趣。鬱蒼と茂る木々を縫って園路が辿り、ちょっとした森林浴気分が味わえますよ。
写真:沢原 馨
地図を見る「ふれあいの森」のすぐ東側には「花の広場」と名付けられた広場が設けられています。丘の上に草地の広場が広がり、どこか高原の景観を思わせる開放感です。それでも吹き渡る風に潮の匂いが感じられるのが、海辺の公園ならではの風情ですね。
写真:沢原 馨
地図を見る尾根伝いに延びる園路を歩いていると、ところどころで木々の間から海が見えます。東京湾の風景が木々に切り取られ、その中を大小の船が通り過ぎてゆきます。なかなかフォトジェニックな景観です。次はどんな船が通りかかるだろうと思いながら、カメラを構えて待つのも楽しいものです。写真趣味の方は望遠レンズを持って行きましょう。
写真:沢原 馨
地図を見る初めて観音崎を訪れるという方なら、観音埼灯台や明治期に造られた砲台の遺構などもぜひ見ておきましょう。
観音埼灯台は明治元年(1866年)12月に完成し、翌年1月に日本で初めての洋式灯台として運用が開始されました。建設を指揮したのは横須賀製鉄所(後の横須賀造船所)の長を務めていたフランス人技師のフランソワ・レオンス・ヴェルニー(Francois Leonce Verny)です。
写真:沢原 馨
地図を見る最初に建てられた灯台も二代目も地震で被災、現在のものは大正14年(1925年)に建てられた三代目です。平均水面から灯火までの高さは56m、光は19.0海里(約34km)の距離まで達します。「日本の灯台50選」のひとつです。内部も見学することができますから、ぜひ見ておきましょう。灯台の上から眺める東京湾も絶景ですよ。
余談ですが、「観音崎」や「観音崎公園」では「やまへん」の「崎」を用いるのですが、「観音埼灯台」は「つちへん」の「埼」を用いるのです。おもしろいですね。
写真:沢原 馨
地図を見る観音崎の丘陵地の中には明治期に造られた砲台の跡が残っています。観音崎は“東京湾の入口”を見下ろす海上交通の要衝、国防の観点からも重要なところだったのです。けっきょく実戦に用いられることはなく、近代的な砲台に取って代わられ、大正末期頃には廃止されてしまいました。
鬱蒼とした木々に包まれた砲台跡は、まるで古代遺跡を思わせるような姿です。日本が近代化を急いでいた時代の名残です。ぜひ見学しておきたいですね。
写真:沢原 馨
地図を見る観音崎公園は遊具類も充実していて、子ども連れのファミリーの行楽地としてもお勧めです。公園西側の丘陵部、「花の広場」の横手には「うみの子とりで」と名付けられた遊具が設置されています。さまざま遊具を組み合わせて、フィールドアスレチック風に仕上げられた複合遊具で、まさに「砦」を思わせる形状。開放感溢れる丘の上で、思い切り遊べますよ。
写真:沢原 馨
地図を見る「ふれあいの森」の中には「アスレチックの森」と名付けられた一角があり、こちらは船の形をした複合遊具が子どもたちの人気を集めています。その横には丘の斜面を利用して設けられた長いローラースライダーも!
「うみの子とりで」も「アスレチックの森」も丘の上、バス停や駐車場からは少し距離がありますので、のんびりとハイキング感覚で目指すといいでしょう。
写真:沢原 馨
地図を見る東京湾を臨む観音崎公園は、海岸から丘の上まで、美しい景観が楽しめる素晴らしい散策スポットです。もちろん磯遊びから工夫を凝らした遊具まで、ファミリーの行楽にも魅力たっぷり!日本初の洋式灯台や明治期の砲台跡など、歴史好きにもお勧めですよ。「かながわの景勝50選」のひとつ、観音崎、ぜひ訪ねてみましょう。
住所:神奈川県横須賀市走水〜鴨居
電話番号:046-843-8316(観音崎公園パークセンター)
アクセス:
JR横須賀線横須賀駅から「観音崎」行きバス(約35分)
京浜急行線浦賀駅から「観音崎」行きバス(約15分)
京浜急行線馬堀海岸駅から「観音崎」行きバス(約15分)
横浜横須賀道路馬堀海岸ICから約5分、駐車場有り
2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/7更新)
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