真夏もひんやり万年氷!スロバキア世界遺産ドブシンスカ氷穴

真夏もひんやり万年氷!スロバキア世界遺産ドブシンスカ氷穴

更新日:2019/07/31 12:14

Mayumi Kawaiのプロフィール写真 Mayumi Kawai 絶景ハンター、トラベルライター、自称ミステリーハンター
一年中氷に覆われた穴といえば、富士山麓の鳴沢氷穴や富岳風穴が日本では有名ですね。そんな万年氷穴が東欧のスロバキアにもあるのをご存知ですか?

今からはるか昔、氷河期から形成されたドブシンスカ氷穴は、一年中気温は氷点下、クールというよりむしろ凍える寒さが味わえて、なおかつその風景はアナ雪ワールド。蒸し暑さから開放されたい!と思ったら、ぜひスロバキアの氷の世界はいかがですか?

海外渡航情報については、各種報道機関の発表や外務省、各航空会社のホームページなどで最新情報をご確認ください。(トラベルjp)

スロバキアの世界遺産「ドブシンスカ氷穴」とは

スロバキアの世界遺産「ドブシンスカ氷穴」とは

写真:Mayumi Kawai

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スロバキア東部に広がるスロバキア・パラダイス国立公園、その南東部に位置するのが、2000年にハンガリーとスロバキアにまたがる世界遺産「アグテレク・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群」に追加登録された「ドブシンスカ氷穴(Dobsinska Ice Cave、スロバキア語ではDobsinska ľadova jaskyna)」です。

約25万年以上前の氷河期から形成されたというこの氷穴、総延長は1,491m、深さ112mで、たとえば総延長153m、深さ最大3.6mの鳴沢氷穴と比較したらそのスケールは一目瞭然ですね。

氷穴が発見されたのは1870年、その1年後には早くも一般公開され、以降、スロバキア人にとっては夏の山岳リゾートの一つとなっています。

スロバキアの世界遺産「ドブシンスカ氷穴」とは

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ドブシンスカ氷穴の入口は標高969mの山の斜面に位置するため、約20〜30分ほど山道を登る必要があります。山道は整備され歩きやすいですが、時折勾配のきつい場所もあるため、履き慣れた靴がおすすめです。ひたすら上りは少々きついですが、ぜひとも時々立ち止まって、ブナのグリーンシャワーの森林浴も楽しんでくださいね。

ガイドツアーに参加しよう

ガイドツアーに参加しよう

写真:Mayumi Kawai

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氷穴の見学には現地のガイドツアーへの参加が必須となっています。催行スケジュールと休業日はページ末尾の基本情報をご参照ください。事前予約はできず、現地での優先受付のため、見学したい時間に合わせて余裕を持って訪れましょう。

ガイドツアーに参加しよう

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残念ながら、ガイドツアーはスロバキア語が中心。もし氷穴の歴史やより詳しい概要を知りたい場合は、関連メモにある公式サイト(英語)などを参考に予習していくと楽しさも膨らみますよ。

ガイドツアーに参加しよう

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ちなみに、氷穴内は原則撮影禁止。もしスマホやカメラで撮影(動画も含む)したい場合は、入場料とは別途10ユーロを支払う必要があります。チケット購入後、黄色の許可証ステッカーを見えやすい位置に貼り、入場の際に係員に見せましょう。なお、三脚の使用は厳禁ですのでご注意ください。

いざ!悠久の万年氷穴へ

いざ!悠久の万年氷穴へ

写真:Mayumi Kawai

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ガイドツアーの所要は約30分程度、距離は515mです。氷穴内は一年中氷点下、平均気温はマイナス2度と、肌寒いを通り越して凍える寒さ!ぜひ防寒対策は忘れずに。また、遊歩道は下りの階段やスロープが多く、足元が滑りやすくなっているところもあるため、滑りにくい靴底のシューズをおすすめします。

いざ!悠久の万年氷穴へ

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主なビューポイントは「Under the Great Curtain」「Ruffiny’s Corridor」「Great Hall」「Small Hall」の4カ所。

ドブシンスカ氷穴の氷の全体量は11万立法メートル以上、およそ10万トンにものぼるといわれています。何万年もの地球の歴史が刻まれた氷の巨大な壁、トンネル、地底氷河の姿には終始圧倒されます。

いざ!悠久の万年氷穴へ

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余談ですが、このドブシンスカ氷穴は1887年、世界ではじめてライトアップされた洞窟としても知られています。そのスケールもさることながら、意外な事実に軽い衝撃を覚えます。

ハイライトは「グレート・ホール(Great Hall)」

ハイライトは「グレート・ホール(Great Hall)」

写真:Mayumi Kawai

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いよいよ氷穴のハイライトは、この「グレート・ホール」。長さ72m、幅42m、高さ11mの大ホールで、氷の厚さはなんと最大約27m!まるでスノーモンスターのような巨大な氷の柱が点在し、その幻想的な姿はアナ雪ワールドです。

ここでも興味深い事実として、1946年までこの場所は市民憩いのスケートリンクとして使用されていたことがあります。フィギュアスケートやスピードスケートの選手育成にも使用されていました。よくこんな薄暗く閉ざされた氷の地底空間で練習できたなぁ、と驚いてしまう方も多いはず。

ハイライトは「グレート・ホール(Great Hall)」

写真:Mayumi Kawai

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こちらはクライマックスの「スモール・ホール」。大小の氷の山や氷の柱の美しい競演を目にすることができます。

ちなみに、出口付近の洞窟には12種類ものコウモリが棲息しているといわれていますが、悪さはしないのでご安心を。

ドブシンスカ氷穴へのアクセスなど

ドブシンスカ氷穴へのアクセスなど

写真:Mayumi Kawai

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ドブシンスカ氷穴へのアクセスは、公共交通機関を利用する場合、最寄りの町ポプラド(Poprad)からストラテナ(Stratena)行き路線バスに乗り換えるか、マルゲツァニー(Margecany)などから鉄道で訪れるか2通りあります。

ただし、鉄道は1日3〜4本と少なく駅が若干離れているため、バスの利用がおすすめ。とはいえ、バスも1日6〜7本、帰りのバスも1日7〜8本程度なので日帰りの場合は計画的に行動した方がよいでしょう。

バスや鉄道の詳しい運行時刻は関連メモにあるスロバキア交通検索サイト(英語)でご確認ください。

ドブシンスカ氷穴へのアクセスなど

写真:Mayumi Kawai

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バス停周辺には、数は多くないですが、カフェやレストラン、お土産物屋も営業しています。もし、時間に余裕があれば、スロバキア料理で舌鼓を打ちながら足休めはいかがでしょうか。

ドブシンスカ氷穴へのアクセスなど

写真:Mayumi Kawai

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バス停前の自然散策もオススメ。池には噴水が、林には沢が流れ、近くには湿地帯もあり遊歩道で散策することができます。ちょっとした時間つぶしにはなりますよ。

たどり着くまでが若干不便ではありますが、真夏でも溶けない万年氷の天然冷蔵庫ドブシンスカ氷穴、もし蒸し暑さに耐えきれなくなったら、クールダウンに訪れてみてはいかがでしょう。もちろんリアル・アナ雪ワールドによる感動ももれなく味わえます。

ちなみに、関連メモにある「天空の城スピシュ城!ジブリファン必見のスロバキア中世古城」でご紹介したスピシュ城はドブシンスカ氷穴からおよそ70kmのところに位置します。ポプラド経由で訪れることも可能ですので、ぜひ併せてスロバキアの世界遺産をお楽しみください。

ドブシンスカ氷穴に関する基本情報

住所:049 71 Dobsinska L’adova Jaskyna
電話番号:+421-58-788-1470
ガイドツアー催行スケジュールおよび休業日:
5月15日〜31日および9月 9時半、11時、12時半、14時の1日4回
6月〜8月 9時、10時、11時、12時、13時、14時、15時、16時の1日8回
10月〜5月14日 冬季休業
月曜日定休

2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/06/06 訪問

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