写真:乾口 達司
地図を見る「龍宮城」は三重県中部の一大観光地・鳥羽湾をめぐる観光遊覧船の一つ。全長は34.4メートルで、旅客定員は360名。1996年10月の就航以来、たくさんの観光客を乗せて航行しています。
龍宮城は志摩マリンレジャー株式会社が運営する鳥羽湾めぐりの就航船であるため、湾内の寄港地から乗り込む必要があります。陸地側の寄港地は「鳥羽マリンターミナルのりば」と「真珠島・水族館のりば」。電車で鳥羽を訪れる場合は近鉄線およびJR線の鳥羽駅からのアクセスの良い「鳥羽マリンターミナルのりば」から乗り込むことをお勧めします。受付で鳥羽湾めぐりの乗船券をお買い求めください。
写真:乾口 達司
地図を見る龍宮城の外装は、ご覧のとおり。「龍宮城」の名のとおり、浦島太郎の物語が船自体のモチーフになっています。ウミガメにまたがった浦島太郎の像が船首に設置されており、乗り込む前から早くもただならぬ雰囲気をかもし出しています。その光景にひるまず乗船しましょう。
写真:乾口 達司
地図を見る外壁には海の魚をモチーフにした装飾がとりつけられています。
写真:乾口 達司
地図を見る浦島太郎のモチーフは船内の各所に見られます。こちらは子どもたちにいじめられているウミガメ。その大きさは実物大。なかなかの迫力です。
写真:乾口 達司
地図を見るそこに登場するのが、近くに住む漁師の浦島太郎です。目鼻立ちのはっきりした好青年風のいでたちで、その凛々しい表情に好感を持つ方も多いのではないでしょうか。
写真:乾口 達司
地図を見るもちろん、ウミガメを助けた浦島太郎が向かうのは、乙姫さまが暮らす龍宮城です。写真は龍宮城をイメージした船内。奥に立って浦島太郎を出迎えているのは、龍宮城の主・乙姫さまです。
写真:乾口 達司
地図を見る浦島太郎の物語をモチーフにしたものは屋上のデッキにもあります。こちらは巨大な乙姫さま。まさしく龍宮城の主であるかのような圧倒的な存在感を観光客に示しています。
写真:乾口 達司
地図を見る浦島太郎の物語もいよいよクライマックス。龍宮城で乙姫さまたちの手厚いもてなしを受けた浦島太郎は地上の世界へと戻ります。その際、乙姫さまから手渡されるのが、いわずと知れた玉手箱です。地上へと戻った浦島太郎は決して開けてはいけないと告げられたはずの玉手箱を開けてしまいます。玉手箱からは煙が上がり、あら、びっくり!浦島太郎は白髪のお爺さんになってしまいます。
こちらの像はその様子をかたどったものですが、みずからの身体に生じた異変に驚愕する浦島太郎の様子が実に生々しく伝わって来ませんか?
写真:乾口 達司
地図を見る写真は巨大な乙姫さまと白髪のお爺さんになってしまった浦島太郎の像を一枚におさめたもの。両者の力関係を見事に表しており、どこかしら、滑稽な構図ですね。
写真:乾口 達司
地図を見るもちろん、船内にはほかの意匠も見られます。たとえば、こちらの部屋では、天井に注目!異国風の絵などが龍宮城の雰囲気を表しています。
写真:乾口 達司
地図を見るこちらの部屋はシートや床が青一色。もちろん、海をモチーフにした意匠です。
写真:乾口 達司
地図を見る船内には売店も設置されています。湾内を一周しても1時間程度の船旅ですが、お腹がすいたり、喉が渇いたりしたら、売店で何か買い求めるのもよいでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見る志摩マリンレジャー株式会社の運営する鳥羽湾めぐりの魅力は、島全体が海洋レジャーランドとなっているイルカ島へ無料で上陸できること。
イルカ島の正式な名前は日向島ですが、島の一角でおこなわれるイルカショーが島の名物となっていることから、いまではイルカ島の名でよく知られています。龍宮城がイルカ島に寄港した折は下船し、イルカショーをご覧ください。
写真:乾口 達司
地図を見るリフトを使い、島の山頂まで足を運ぶと、鳥羽湾や伊勢湾を一望することができます。
もちろん、イルカ島をめぐった後は後続の遊覧船に無料で乗船し、陸地へ戻ることができます。タイミングがあえば、一周して来た龍宮城にふたたび乗船することができるかも知れませんよ。
いかがでしたか?龍宮城がいかにワン&オンリーの魅力に富んだ観光遊覧船であるか、おわかりいただけたでしょうか。とりわけ、浦島太郎の物語に親しんだ子どもたちには大人気のはず。大人の視線からはいささかシュールに感じられるかも知れない龍宮城ですが、浦島太郎の物語を思い返しながら、そのショッキングな意匠の数々をご堪能ください。
<イルカ島(日向島)の基本情報>
住所:三重県鳥羽市小浜町
アクセス:鳥羽港より観光遊覧船で約15分
住所:三重県鳥羽市鳥羽1丁目2383番地51(志摩マリンレジャー株式会社)
電話番号:0599-25-3147
アクセス(鳥羽マリンターミナル):近鉄およびJR鳥羽駅より徒歩約10分
2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
乾口 達司
これまでは日本文学や歴史学の世界で培った見識にもとづいて数多くの評論や書評を執筆してまいりました。奈良生まれ、奈良育ちの生粋の奈良っ子。奈良といえば日本を代表する観光地の一つですが、地元民の立場からい…
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