太宰治「姥捨」の宿!群馬県谷川温泉「旅館たにがわ」

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太宰治「姥捨」の宿!群馬県谷川温泉「旅館たにがわ」

太宰治「姥捨」の宿!群馬県谷川温泉「旅館たにがわ」

更新日:2019/08/16 14:14

やまと ふみよしのプロフィール写真 やまと ふみよし アクティブシニアの旅行ガイド

谷川岳は、群馬と新潟の県境にある日本百名山の1つ。首都圏から近いことから、多くの登山者が訪れますが、危険個所が多く、遭難者の多い山とも知られています。谷川岳の南麓にある谷川温泉は、山々に囲まれ、秘湯感のある温泉地。旅館たにがわは、太宰治も宿泊し小説「姥捨」の舞台となった宿。館内には「太宰治ミニギャラリー」や「谷川岳フォトギャラリー」も。泉質の良い温泉とともに、静かなひと時が過ごせる温泉宿です。

谷川岳・俎ー(マナイタグラ)を仰ぎ見る温泉郷

谷川岳・俎ー(マナイタグラ)を仰ぎ見る温泉郷

写真:やまと ふみよし

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本州の中央部を走る三国山脈は、日本海側と太平洋側の気候の境界線に位置する本州の背骨のような大山脈。その中心となる谷川岳は、標高1963メートルの「トマの耳」と、標高1977メートルの「オキの耳」の2つの頂のある双耳峰(ソウジホウ)の山。「オキの耳」には、谷川富士の別名があります。

谷川温泉は、富士山の神である、木花咲耶姫(コノハナノサクヤヒメ)の化身が、谷川に降臨して温泉が湧き出たとの伝説があり、「オキの耳」の別名が温泉地名の由来のようです。そして、旅館たにがわは小説家・太宰治ゆかりの宿。駐車場には、太宰治が玉川上水に入水前に親友の伊馬春部に遺した、歌人の伊藤佐千夫の歌と、「姥捨の宿」と書かれた石碑があります。

谷川岳・俎ー(マナイタグラ)を仰ぎ見る温泉郷

写真:やまと ふみよし

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ラウンジでチェックイン後は、沢山の種類の色浴衣と、4種類ある歯ブラシを選んで部屋へ案内されます。また、チェックインの時間帯にロビーの囲炉裏で、玉コンニャクが振舞われます。

谷川岳・俎ー(マナイタグラ)を仰ぎ見る温泉郷

写真:やまと ふみよし

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谷川温泉は、二俣から谷川岳山頂に至る「いわお新道登山コース」の入り口。旅館たにがわでは、登山者のために始めた「靴下洗濯サービス(無料)」があり、全ての宿泊者が利用できます。

檜の香りの大浴場と歩行湯に貸切風呂

檜の香りの大浴場と歩行湯に貸切風呂

写真:やまと ふみよし

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大浴場は、檜造りの内風呂と野趣あふれる露天風呂の「殿の湯」と「姫の湯」の2ヶ所。午後7時に入れ替わるので1泊で両方の浴場が楽しめます。弱アルカリ性の単純温泉(弱アルカリ性低拡張性高温泉)は、成分が薄いため刺激が少なく、子供から高齢者まで安心して温泉が楽しめます。

大浴場の他、足つぼを刺激する石が敷き詰められた「歩行湯」や、家族やカップルで楽しめる「貸切風呂(有料)」があります。貸切風呂は檜造りの「ひのきの湯」と、谷川岳を望む「谷川の湯」の2ヶ所、昼は谷川岳や目の前の山々の風景の中で、夜は満天の星空と共に入浴が楽しめます。

檜の香りの大浴場と歩行湯に貸切風呂

写真:やまと ふみよし

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単純温泉は鎮静作用があり、病後回復や、疲労回復、ストレス解消に効能があります。また、弱アルカリ性の温泉は、肌の角質や有脂肪酸、雑菌を落としますが、皮脂を残すので肌がしっとりとします。

檜の香りの大浴場と歩行湯に貸切風呂

写真:やまと ふみよし

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貸切風呂と歩行湯では、地酒やアイス「枡酒・升アイス(有料)」が楽しめます。温泉に入りながら、塩を肴に飲む枡酒は、誰もが思い浮かべる露天風呂のイメージではないでしょうか。また、温泉で温まって食べる枡アイスも格別です。

温泉の後は「太宰治ミニギャラリー」と「リラックスルーム」

温泉の後は「太宰治ミニギャラリー」と「リラックスルーム」

写真:やまと ふみよし

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太宰治は、腹膜炎の治療時に使用された、麻酔性鎮痛剤・パピナールの中毒になり苦しんでいました。昭和11年(1936年)に、パピナール中毒と肺病治療のため、旅館たにがわの前身・川久保屋へ湯治。その後、東京の病院で治療し根治しました。入院中に妻が姦通を犯し、谷川温泉の近くで心中を図りましたが、未遂に終わっています。その2年後、自らの体験を基にした「姥捨」を発表しました。小説の舞台は、川久保屋です。

「太宰治ミニギャラリー」では、当時宿泊していた川久保屋の部屋が再現され、太宰治の作品や資料を閲覧できます。

温泉の後は「太宰治ミニギャラリー」と「リラックスルーム」

写真:やまと ふみよし

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「リラックスルーム」は、有酸素運動で、心肺機能の改善効果があるエアロバイクや、振動によって筋肉トレーニングができるブルブル振動マシンなどがあり、フィットネスクラブのよう。また、ゆらゆらと揺れるハンモックチェアーやマッサージチェアで、ゆったりと過ごせます。

温泉の後は「太宰治ミニギャラリー」と「リラックスルーム」

写真:やまと ふみよし

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「橋本勝谷川岳フォトギャラリー」は、雪の「トキの耳」や「トマの耳」、「マナイタグラ」など、季節や時間によって姿を変える谷川岳の迫力ある写真が展示されています。ギャラリーは、宿泊者以外にも公開されています。

野草酒で始まる夕食!地元食材の和風創作料理

野草酒で始まる夕食!地元食材の和風創作料理

写真:やまと ふみよし

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群馬県は食材の宝庫。キャベツや白菜、ネギなど生産量が全国で5位以内に入る野菜が20品目もあります。また、お米や川魚、上州牛、上州麦豚など種類も豊富です。旅館たにがわは、旬の地元食材にこだわった和風創作料理や、肉三昧プラン、川魚三昧プランがあります。食事処は畳敷きの個室の「源氏茶屋」や、岩塩と炭の壁の「手まり茶屋」など4か所、それぞれ違う趣で食事が楽しめます。

和風創作料理は、いかり草やせんぶりなどの自家製野草酒で始まります。先付は、太モズクの新生姜寄せ、ジュンサイ、長芋マイクロトマトの合わせ酢掛け。程よい酸っぱさが食欲を刺激します。お造りは、雪魚(鯉)と群馬県のブランド・ニジマスのギンヒカリ、三色のコンニャク。地元野菜のツマも、ドレッシングで美味しく頂きます(食材は、季節により変わります。四季折々の味を楽しんでください)。

野草酒で始まる夕食!地元食材の和風創作料理

写真:やまと ふみよし

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鍋物は上州牛しゃぶしゃぶ。シメジや雪割り茸に、白菜や長ネギ、水菜などの野菜上に、お肉を乗せてひと煮立ち。ポン酢かゴマダレで、野菜と一緒に頂きます。焼き物のイワナは、塩焼きか唐揚げが選べます。塩焼きが一般的ですが、頭から食べられる唐揚げはお勧めです。

野草酒で始まる夕食!地元食材の和風創作料理

写真:やまと ふみよし

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丸茄子のオランダ煮と、冬瓜の田楽味噌掛けの煮物の後は、旅館たにがわ名物のすいとん汁、たにがわちぎりっこ椀と、みなかみ産コシヒカリのご飯。ふっくらで艶々のご飯でお腹いっぱいです。

旅館たにがわの朝は、歩行湯と艶々ご飯

旅館たにがわの朝は、歩行湯と艶々ご飯

写真:やまと ふみよし

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温泉旅の楽しみは、朝の温泉。澄んだ空気の中で、手足を伸ばして入る露天風呂ですが、旅館たにがわには歩行湯があります。足は“第2の心臓”と言われています。心臓から1番遠い足には、心臓だけでは十分な血液が届きません。足を温めることで、血行が良くなり、老廃物が流れ、デトックス効果があります。また、石が敷き詰められているので、足つぼマッサージの効果もあります。足からゆっくりと体を温める、朝の歩行湯はお勧めです。

朝食前の時間には、ロビーの囲炉裏で、舞茸のお味噌汁が振舞われます。歩行湯で、体を起こした後は、舞茸汁でお腹も、起こしましょう。朝食は、地元山菜を使った和食膳。熱々の湯豆腐や、鮎の一夜干しなど、10種類以上の料理が並びます。

旅館たにがわの朝は、歩行湯と艶々ご飯

写真:やまと ふみよし

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ご飯は夕食と同じ、みなかみ町産コシヒカリのブランド米・水月夜(みなつきよ)。新米の季節が楽しみになります。

旅館たにがわの朝は、歩行湯と艶々ご飯

写真:やまと ふみよし

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竹かごの中は、鮎の一夜干しや、ほうれん草の胡麻和え、海苔の佃煮、小魚佃煮、カマボコとポテトサラダ、わさび漬け、サラダなど9種類。籠の中は上州食材の宝石箱のようです。

旅館たにがわは、ユニークなサービスも楽しい宿

群馬県みなかみ町には、猿ヶ京温泉や法師温泉などの「猿ヶ京温泉郷」や、月夜野や、上牧などの「月夜野上牧温泉郷」、水上や、谷川などの「水上温泉郷」の18の湯があり、色々な泉質が楽しめます。谷川岳の南麓にある谷川温泉は、自然豊かで静かな温泉郷。旅館たにがわは、泉質の良い温泉と、美味しい食事に加え、玉コンニャクや舞茸汁の振舞いに、靴下洗濯サービスなど、ユニークなサービスも楽しい宿です。

2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/07/12−2019/07/13 訪問

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