写真:Hiroko Oji
地図を見るスイスのリゾート地と言えばサンモリッツやダヴォスが有名どころ。特にサンモリッツは高級リゾート地として夏冬問わず観光客がたくさん押しかけてきます。そのサンモリッツの縮小版と言えるのがアローザ(Arosa)。スイス最古の町クールから、赤い列車で約1時間ほどで行けるこぢんまりとした美しい自然に溢れた町。ここでもスキーやハイキングといったアクティビティが年中楽しめますが、華やかというよりは落ち着いた雰囲気が漂う町並みです。
駅前に噴水がある小さな湖オーヴァー湖(Obersee)があり、周囲を取り囲むシャレータイプの家屋やホテル・レストランの入る建物、背後の山並みを湖面に映し出す風景に心和みます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る駅舎の裏側にあるロープウェイ乗り場から2本のロープウェイを乗り継いで20分ほどの空中散歩で訪れることのできるのが、ヴァイスホルン(Weisshorn)展望台。ヴァレー州にも同じ名前の山があるのですがそちらは標高4505メートルで、こちらアローザのヴァイスホルンは標高2653メートルです。
ロープウェイから見えるだんだん小さくなりやがて山陰に隠れるアローザの町と湖、次第に広がる緑に覆われた盆地と周りを取り囲む山並みの風景にしばし釘付け状態です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るロープウェイは20分毎の運行ですが、ピーク時は10分毎。ゴンドラに描かれているのはエーデルワイスやゲンチアナなどの高山植物の絵で、頂上のヴァイスホルン展望台からのハイキングコースではたくさんの高山植物に出会えます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るヴァイスホルン頂上駅ではガラス張りの眺めのいいレストンが併設されていて、ここでゆっくり時を過ごすのも思い出深いものになるはず!ですが、まずは外に出てみましょう。
遮るもののない360度のパノラマが楽しめるヴァイスホルン!ロープウェイで上ってきた方面には緑の絨毯に隠れて駅前のオーヴァー湖の一部とアローザの町並みが見え、何重にも重なる山並みが奥に控えています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る方向を変えると、クールの町並みまで見渡すことができます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る今回のハイキングコースはこちらの方面。手前の黒っぽい岩山の麓を通り、奥に見えるごつごつした岩山の足元に豆粒のように見えているヘルンリ小屋まで歩きます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る先ず傾斜のある下りのコースに入るといきなりお花畑の中!途中雪渓の中を歩いたり雪渓を横目に通り過ぎたりしながら緩やかなコースを進んでいきましょう。
写真:Hiroko Oji
地図を見る足元には黄色やピンク・紫・白・青・水色など色とりどりのお花が咲き乱れています。その中に目立って沢山咲いているのはアローザを代表するゲンチアナ。澄み切った空のような色が印象的です。
お花畑の中には小さなアルプスマーモットの巣穴も紛れており、運よく巣の主との出会いがあるかも?という楽しみをもって歩けるコースです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るお花畑の中を下り振り返ると、いつの間にか出発したヴァイスホルン展望台ははるか上の方に小さく見えるようになっています。
やがて前方の下の方に見えていたインナーアローザの集落と山の中腹にある山小屋を左手に見下ろすようになり分岐点で上りに入るとアルペンローズの群生地帯。そのまま上り続けて稜線まで上り切ったら右手前方に見えてくるのが写真のウルデン湖(Urdensee)。
湖の深さによって青色の濃さが違う澄み切った綺麗な湖です。お時間と体力に余裕があれば、ぜひ湖畔まで下って行ってください。湖畔をぐるりと一周できます。この湖を見下ろすように山の斜面の上に建っているのが目的地のヘルンリ小屋です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る歩き始めて約1時間半で到着するヘルンリ小屋にはレストランも併設、テラス席が見晴らしの良いスペースに広がっています。テラス席の一角では鶏肉の丸焼きコーナーがあって食欲をそそる匂いが!また、建物の反対側には寝っ転がって景色を楽しめるような布製のベンチもたくさん並んでいて、寛ぎタイムが長くなってしまいそうです。
<ヘルンリ小屋の基本情報>
住所:Poststrasse 7050,Arosa
電話番号:+41-81-377-15-04
写真:Hiroko Oji
地図を見るヘルンリ小屋の背後にあるのは窪みに雪が残る岩山。緑に覆われた高原風景と共に、見る方向によってはゴツゴツした岩山の山岳風景と、変化にとんだ眺めが楽しめます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るヘルンリ小屋のすぐ下には二つのロープウェイ乗り場があります。
中央に見えているのはウルデンバーンというロープウェイ乗り場。一日9本、ほぼ1時間ごとに運行されているロープウェイで、岩山の中腹まで運んでくれます。そこからもハイキングコースが延びていてバラエティ豊かな体験ができます。
ウルデンバーンの左側に見えているのはヘルンリバーンの頂上駅。こちらはゴンドラ形式で次々にゴンドラがやってくるので待ち時間なしで乗り込めます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る頂上駅からは、ヴァイスホルンまで一望できる風景を眺めながら10分少々の空中散歩。インナーアローザにある麓駅のちょうど前からは循環バスが発着していて、アローザ国鉄駅前までラクに帰ることができます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るインナーアローザの町中にはアローザ博物館が、またすぐ近くの丘の上には山の教会もありますので、せっかくここまで来たからには立ち寄ってみてもいいでしょう。博物館内では小規模ですがこの地方の歴史に関するものやスポーツ用品・狩猟用具など含めた文化史的な展示が見られます。教会は1498年に建てられたこの地方最古の教会で最古の建物です。
<アローザ博物館の基本情報>
住所:Egga-Hus, 7050 Arosa
電話番号:+41-79-676-56-58
開館時間:(6〜10月)月・水・金曜日の14:30〜16:30 (12〜4月)火・金曜日の14:30〜16:30
写真:Hiroko Oji
地図を見るバスに乗らずに歩いてもアローザ駅前まで帰れます。ほぼ下りの車道沿いに歩きますが、両側には伝統的でいかにもスイスといったシャレータイプの家屋が建ち並び、壁や窓辺を飾る可愛らしいお花や装飾が目を楽しませてくれます。右下にウンター湖(Untersee)が見えてきたらゴールはすぐそこ!ですよ。
このアローザでは、宿泊すれば宿泊施設でアローザカードというものを発行してくれます。これを持っていれば、市内バスはもちろんのこと、ロープウェイやゴンドラ、博物館などの入場はすべて無料となります。いちいち切符購入の手間も省けてクールまでの列車移動にも有効ですので、ぜひ宿泊なさって素晴らしい自然と町並みをお楽しみくださいね。
2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/28更新)
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