八丈島の西7キロのところにあるとがった島、それが八丈小島です。ひょっこりひょうたん島のモデルになったとも言われています。
ごつごつとしたこの島、とても人が住めそうな島には見えません。
しかし、1969年までは人が暮らしていたのです。
八丈島の目の前にありながら、島の暮らしは過酷なものだったそうです。
電気や水道はもちろんなし。外部との連絡手段は1955年に公衆電話がひかれるまではなく、交通手段も1958年までは自力で渡る以外はなかったそうです。
しかし過疎化が進み、住民は八丈島に移住する決意をし、1969年に全島民が移住をしました。
島には、鳥打集落と、宇津木集落という2つの集落があります。両集落には、それぞれ小中学校もあり、最盛期には数百人の島民がいたそうです。
宇津木集落に向け、島にだんだんと近づいていくと、ごつごつした島肌がはっきりと見えてきます。
宇津木集落に行くためには、ごつごつした岩肌に作られた急な階段をのぼります。動きやすい服装で臨みましょう。
上陸し、険しい道を登ります。集落までの道は都道で、いまでも管理されており、定期的に整備(草刈等)をしているそうです。
無人島の都道をいまも管理しているとは、なんとも不思議です。
集落の建物の風化はかなり進んでいますが、わずかに残る民家の石垣や、学校跡を見ることが出来ます。また、周辺には、かつて人々に使われていたであろう食器の破片が散らばっています。
当時の人々はどんな気持ちでこの食器を使っていたのでしょうか。
集落の頂上付近には、神社や、お墓の跡も見ることができます。
島民が移住する際、飼育されていたヤギが逃げ出しました。その数、10頭ほど。逃げ出したヤギは、そのまま残されました。しかし、その後1000頭を越えるほどに繁殖してしまい、小島の自然を破壊するまでになりました。
その様子はニュースなどでも取り上げられたため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
その後ヤギは駆除され、現在では自然が回復しました。多くの植物をはじめ、ウミネコなどの鳥たちをみることができます。
最近、絶滅危惧種のクロアシアホウドリが飛来し、繁殖しようとしているそうです。もし繁殖が成功すれば、最北の繁殖地となるそう。
無人島となった八丈小島ですが、あらたな定住者が現れるかもしれません。
いかがでしたか?ちょっと変わった旅をしてみたい方は、ぜひ八丈小島へ行って見てください。
上陸の方法は、2通りあります。
1.自分で漁船をチャーターしていく。
2.上陸ツアーに参加する。
ガイドさんの話も聞くことができるため、ツアー参加をおススメします。
ツアーは天候や、人数によっては催行されないこともあります。問い合わせをしてみてください。
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(2024/12/14更新)
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