写真:すがた もえ子
地図を見る入園ゲートをくぐるとすぐ右手にパンダ舎があり、オスのリーリーとメスのシンシンが展示されています。
展示方法はアクリル板を張りめぐらせてあるので、見る分にはとても見やすいです。どの角度からもパンダを見る事ができます。
写真撮影をしようという方は、アクリル板の反射の関係で他のお客さんや柵などがパンダと一緒に映り込んだりするので、光の加減に気を付けてベストポジョンを探してください。
また上野動物園では火・水・木・金・土曜日に動物解説員さんによるガイドツアーも行われています。
参加は無料、所要時間は約45分です。
事前の申込は不要なので、当日のご予定に合わせて参加を決める形でいいと思います。集合時間は11時、集合場所は園内の案内板(入園ゲートを入ってすぐにもあります)でご確認ください。
上野動物園の園内は「東園」と「西園」に分かれており、それぞれの園で展示されている動物が違います。
短時間で見て回りたい場合などは事前に見たい動物をチェックしておきましょう。
東園と西園は歩ける距離ではありますが、両園を結ぶモノレール(なんと日本初!)もあるので、こちらもオススメです。
園内はお弁当の持ち込みがOKで、ベンチなどでいただくことができます。
もちろん手作りのお弁当をみんなで囲むのはとても楽しいですけれど、せっかく上野動物園に行ったらぜひカフェテリアに立ち寄ってください。
パンダをはじめとした動物園関係のメニューが皆さんを出迎えてくれます。
写真は東園カフェテリアの「あったかパンダうどん」。
あっさりとした関西風の味付けで、シイタケで耳、とろろでパンダの顔をかたどっています。
添えられた海苔にも可愛らしいパンダのイラストがプリントしてあり、嬉しいポイントです。
他にも「パンダちゃんサンデー」など、パンダ好きやお子様にはたまらないメニューが。東園、西園とカフェテリアごとに動物園にちなんだメニューがあるので、食べ歩くのもひとつの楽しみ方かと思います。
写真:すがた もえ子
地図を見るオカピは20世紀に入るまでその存在を確認されず、現地の人々の目撃証言があるだけの、いわゆるUMA(未確認生物)という部類の存在でした。
20世紀に入って生物学的にその存在が認められるまで、オカピはあの「雪男」や「ネッシー」などと同じ摩訶不思議な存在だったんです。
なんだかロマンチックですよね。
体は馬に似ていて、足はシマウマのように美しい縞模様があり、頭はキリンに似ていて小さな2本の角もあります。
また紫色の舌は自分の耳まで届くほど長く、高い所にある葉なども器用に食べる事ができます。
キリンの先祖に近い動物だということも最近の研究でわかっており、約1000万年前からほぼ姿形を変えずに生きてきた為「生きた化石」とも言われています。
その美しい毛皮のために密猟者に狙われ、現在は絶滅を危惧されるレッドリストの「絶滅危惧IB類」に指定されています。
この貴重な動物は、日本国内では上野動物園を含めて3か所の動物園でしか見る事ができません。
外の展示場にいない場合は裏側にある室内展示場でその姿を見る事ができます。
上野動物園に行ったらぜひ「元・UMA」に会いに行ってくださいね。
写真:すがた もえ子
地図を見る通常のカバよりも小さく、まるでカバの子供のような「コビトカバ」。
その小さな体のせいで、このコビトカバは長い間学会において「通常のカバの変種」という認識をされ続け、種として存在を認められるまで長い時間を費やしました。
現在ではコビトカバは通常のカバの原始的な特徴を持つ祖先型「遺存種(レリック)」だと言われています。
上野動物園には通常サイズのカバもいるので、ぜひ大きさの比較を楽しんでください。
また閉園間際など外の展示室にいない場合、屋内の展示室でその姿を見る事ができます。この屋内展示場、とても近距離でコビトカバが見る事のできるのでオススメなんです。
「巻き糞にご注意ください。コビトカバは巻き糞をする習性があります」
というちょっと恐ろしい張り紙も貼ってあります。
尻尾で糞をまき散らすなんてすごい習性ですが、なぜ気を付けなければいけないかというと、コビトカバの屋内展示施設には檻やアクリル板などの仕切りが存在しないからです。
手をのばせばコビトカバに触れる事ができそうな近距離で観察する事ができるので、写真を撮るにも絶好のポイント。
ただしどんなに可愛らしくても相手は野生動物です。
自分がケガをしないためにも、また動物に人間の持っている菌などを感染させないためにも、絶対触れたりはしないでください。
また水遊びをするコビトカバのプールから水しぶきが上がることもあるので、濡れたくない場合はちょっと距離を保つといいでしょう。
動物に触りたい場合、園内の「子ども動物園」にて動物に触ったり、エサを与えたりできます。
写真:すがた もえ子
地図を見るジャイアントパンダ、オカピ、コビトカバという世界三大珍獣の他に特にオススメしたいのが、このハシビロコウです。
翼を広げた時の幅が約2.5mという、大型の鳥。
ペリカン目・ハシビロコウ科の鳥です。
このハシビロコウ、動かない鳥として有名。
夜行性という事もありますが、沼地などにじっとたたずみ、エサの魚などが寄ってくるのをひたすら待つという狩りをするんです。
写真の被写体としてはとてもありがたい鳥さんですが、たたずんでいる場所によっては見るのも難しくなったりします。
ハシビロコウの展示はスペース内に数か所あり、園内には5羽のハシビロコウがいます。
見分け方は足輪と頭の上のトサカ(というかピョコッとした毛)の形というのですから可愛いですよね。
大きすぎるクチバシがアンバランスで、とても愛嬌がある姿をしています。
まるで薄墨を引いたような羽毛の美しさもお見逃しなく。
この他にも「アイアイの森」で、国内ではここだけしか見る事ができないアイアイやマダガスカルの貴重な動物達を楽しむことができます。
写真:すがた もえ子
地図を見る東京の都心部にありながら、多くの自然を残している上野動物園の園内には、怪我をして保護され飛べなくなったオオタカが檻無しで池の小島に住んでいます。
それだけでなく、野生の鵜も繁殖して園内の池の離れた浮き島に住みついていたりと、檻の中の動物以外でもワクワクさせてくれること間違い無しです。
また上野動物園は第二次世界大戦中に猛獣処分という悲しい歴史を持つ場所でもあります。「ゾウのいない動物園」「かわいそうなゾウ」など多くの作品にもなっています。園内には動物慰霊碑もあり、今も献花が絶えません。
あらためて動物の命について考えてみる機会になるかもしれませんね。
目的の動物だけじっくり見るのも良し、園内の動物を全部見て周るのも良し。
自分好みの楽しみ方を見つけてください。
■上野動物園
東京都台東区上野公園9-83 TEL 03-3828-5171
[入園料金]一般:600円・65歳以上:300円・中学生:200円
[開園時間]9時30分〜17時
[休園日]
・毎週月曜日(月曜日が休日、都民の日の場合はその翌日が休園日)
・年末年始(12月29日〜翌年1月1日)
※月によって一部の月曜日を開園する場合もあり。
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(2024/9/14更新)
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