写真:泉 よしか
地図を見る琵琶湖の湖北、長浜の奥座敷とも言うべき小谷山麓の一軒宿「須賀谷温泉」。この辺りには昔から鉄分を多く含んだ源泉が湧いていました。
空気に触れると赤茶色に染まる濁り湯は、戦国の世には武士の刀傷を癒やし女性には子宝のご利益を授けてきたと伝えられます。
小谷山と聞けば、歴史の好きな人ならすぐに戦国時代に浅井氏が本拠とした小谷城を思い浮かべるかも。織田信長の妹として生まれ浅井長政に嫁いだお市の方は戦国時代随一の美女。そのお市の方も浸かったとされる「須賀谷温泉」を訪ねてみませんか?
写真:泉 よしか
地図を見る「須賀谷温泉」は山の中の秘湯ではありますが、そのアクセスは比較的容易です。
最寄り駅はJR河毛駅。新幹線も停まる米原から乗り換え無しで17分。宿泊するお客さんは宿に連絡すれば、その河毛駅から送迎してもらえます。
車なら小谷城スマートI・Cから一般道5分。あっという間に緑に囲まれた近江の秘湯に到着するでしょう。
写真:泉 よしか
地図を見るお部屋は全部で19室。ゆったりとした和室タイプと、ベッドの置かれた和洋室タイプ。
うち4室がペットと一緒に泊まれるお部屋で半露天風呂付き和室も。ですから愛犬と泊まれる宿をお探しの方にもオススメです。
写真:泉 よしか
地図を見る女性に嬉しいのはお部屋のスキンケアセットがコーセーの雪肌精で揃えてあること。また大浴場のシャンプーやボディーソープは香りも楽しめるポーラのアロマエッセゴールドです。
写真:泉 よしか
地図を見るそれでは早速浴衣に着替えて温泉の大浴場へ行ってみましょう!
写真:泉 よしか
地図を見る須賀谷温泉の温泉は鉄分が多く体の芯から温まると評判です。源泉は自噴していますが温度は低く、宿ではこれを加熱し掛け流しで使用。
内湯には「源泉」と書かれた将棋駒型の湯口と「秘湯」と書かれた瓢箪型の湯口がありますが、「源泉」と書かれた方が濁り湯の温泉で、少しぬるめに調節された「秘湯」の浴槽と交互に入るとのぼせにくく効果も覿面です。
写真:泉 よしか
地図を見る雰囲気の良い露天風呂もあります。この露天風呂と「秘湯」湯口のお湯は無色透明なので、もしかしたら水道水の沸かし湯なのではと思われる方もいるかもしれません。
実はこの透明なお湯は平成16年の須賀谷温泉建替時に沸いた地下水で、分析してみたところ温泉に匹敵する成分を有していました。
写真:泉 よしか
地図を見るですから濁り湯と透明な2種類のお湯を楽しめるということで、須賀谷温泉は実は大変に贅沢な環境にあるのです。
写真:泉 よしか
地図を見る須賀谷温泉は料理自慢の宿でもあり、近江牛、鮎、イノシシなど季節にあわせ、地元の食材を活かしたメニューでもてなしてくれます。
写真:泉 よしか
地図を見る料理のメニューは1ヶ月ごとに入替え、連泊したりリピートしたりしたお客様には異なるお料理が提供されます。
その細やかな心遣いにまたここに泊まりに来たいと思うお客さんも多いそうですよ。
滋賀県の郷土料理である鮒ずしは、苦手な人も多いので基本のコースには入っていませんが、希望される方は事前にご相談下さい。
写真:泉 よしか
地図を見る朝食にも海老豆、赤コンニャク、琵琶湖産のシジミなどご当地もののお料理が彩り豊かに並びます。
写真:泉 よしか
地図を見る須賀谷温泉の建つ小谷山周辺には小谷城など史跡が多く、土日祝日には地元のボランティアガイドが同行する小谷城シャトルバスが運行。
お願いすれば、須賀谷温泉からシャトルバスの発着する地点まで送迎していただけます。ありがたいサービスですよね。
写真:泉 よしか
地図を見るまた須賀谷温泉に泊まったら、ぜひ向源寺(渡岸寺観音堂)にも足を運んで下さい。国宝に指定された十一面観音立像のお姿は大変に麗しく心洗われる慈悲の笑みを浮かべておられます。
こちらもお願いすれば須賀谷温泉から車で送っていただけます。向源寺はJR高月駅まで徒歩10分ほど。帰りは歩いて駅に出られます。
滋賀県といえば琵琶湖ですが、実はこんなにも良質な濁り湯温泉が湧いているのです。温度が低いため加熱せざるを得ませんが、須賀谷温泉では循環せず掛け流しで利用しているのも嬉しいポイント。
美貌のお市の方や幼い浅井三姉妹が湯浴みしたかもしれないと思うと、その美しさにあやかりたいと思う女性も多いでしょう。
2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で戦国時代が注目されている今こそ、浅井家の史跡が残るこのエリアを訪ねて、須賀谷温泉に浸かって浅井長政やお市の方の生き様を思い起こして下さい。
2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/7更新)
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