スコットランド旅行のハイライト!エジンバラ城観光はこう攻める!

スコットランド旅行のハイライト!エジンバラ城観光はこう攻める!

更新日:2019/08/18 12:01

藤谷 愛のプロフィール写真 藤谷 愛 地方移住ブロガー
旧市街と新市街の美しい町並みが世界文化遺産に登録されているスコットランドの首都エジンバラ。その中心に位置するのが「エジンバラ城」です。訪問者数においてはスコットランド国立博物館と1、2を争う、スコットランド観光のハイライト。

要塞、王家の居城、軍隊の駐屯地など、中世の建築以来あらゆる目的のために使用されたこのお城。豊かな歴史と見どころ、そしてお得情報も押さえた攻略ガイドをお届けします。

エジンバラの街並みを見下ろす美城の外観

エジンバラの街並みを見下ろす美城の外観

写真:藤谷 愛

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エジンバラ城は街のどこから見ても絵になる美城。時間がある方は外観攻略もお忘れなく。

少なくとも12世紀のデヴィッド1世の時代には王家の居城となっていたエジンバラ城。城下に広がるプリンシズ・ストリート・ガーデンズから見上げるその姿は物語の世界に出てくるお城のようです。

エジンバラの街並みを見下ろす美城の外観

写真:藤谷 愛

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また、エジンバラの目抜き通りプリンシズ・ストリートには、スコットランドの精鋭騎兵部隊「ロイヤル・スコッツ・グレイ」の像があり、エジンバラ城の撮影におすすめのスポット。

エジンバラの街並みを見下ろす美城の外観

写真:藤谷 愛

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次は城の内部に進みます。ロイヤルマイルから続く入場口の前面は、毎年8月に行われるミリタリー・タトゥーの会場でもあります。

激混み必死の「ロイヤル パレス」は入場後すぐに見学を!

激混み必死の「ロイヤル パレス」は入場後すぐに見学を!

写真:藤谷 愛

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イギリス最古の王家の宝物と言われるスコットランドの「三種の神器」(王冠、王笏、剣)と「宿命の石(The Stone of Destiny)」。写真の「ロイヤル パレス(The Royal Palace)」に収められています。この宝物館はエジンバラ城見学のハイライトとも言われ、繁忙期は写真のような大行列も発生!オープンと同時に入場し、すぐにロイヤルパレスに向かうのがおすすめです。

スコットランド王の即位に使用された品々ですが、特に宿命の石の製作年は不明。1296年にイングランドに略奪されて以来、1996年までロンドンのウェストミンスター寺院においてイングランド(後のイギリス)君主の戴冠式に使用されてきました。

残念ながら三種の神器と宿命の石の写真撮影は厳しく制限されているので、この場でしっかりと見学しておきましょう。

激混み必死の「ロイヤル パレス」は入場後すぐに見学を!

写真:藤谷 愛

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ロイヤルパレスの中では、イングランド女王・エリザベス1世に処刑された悲劇のスコットランド女王・メアリーゆかりの部屋もあります。

写真は彼女が1566年に息子のジェームス6世を出産した小部屋。観光客の誰もが驚く小ささです。ジェームス6世は後に初のイングランド及びスコットランドの君主となりました。まさに歴史の運命を背負った王子誕生の間なのです。

激混み必死の「ロイヤル パレス」は入場後すぐに見学を!

写真:藤谷 愛

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ジェームス6世の誕生の間に隣接する「ロック・ホール(Laich Hall)」は、近年修復された城内で最も美しい部屋の一つ。暖炉上のジェームス6世の巨大紋章がインパクト大!

歴史を見てきた建物「グレート・ホール」と「聖マーガレット礼拝堂」

歴史を見てきた建物「グレート・ホール」と「聖マーガレット礼拝堂」

写真:藤谷 愛

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1511年にジェームス4世によって建てられた「グレート・ホール(The Great Hall)」。前述したロイヤルパレスに隣接し、元々は大きな宴や国家行事に使用されていました。写真の絵画の右下には王が宴の様子を密かに覗くことのできる小窓もあります。ここで招待客を観察し、いろいろな画策が練られていたのかもしれません・・。

クロムウェル軍がエジンバラ城を占領した1650年からは、駐屯地や兵器庫として、軍隊の利用が1886年まで続きました。

歴史を見てきた建物「グレート・ホール」と「聖マーガレット礼拝堂」

写真:藤谷 愛

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この部屋の木造建築の美しい梁や天井とともに目を惹くのが、金のプレートと共にガラスケース内にディスプレイされた鍵。

これはイギリス君主がエジンバラ城を訪れるときに捧げられる鍵。現在の君主エリザベス2世の前までは、即位して最初の訪問時のみでしたが、現女王の訪問時には毎回捧げられているとのこと。どうりでエリザベス2世の刻印プレートが多いわけです。

歴史を見てきた建物「グレート・ホール」と「聖マーガレット礼拝堂」

写真:藤谷 愛

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12世期末に亡くなったセント・マーガレット。イングランドの王女だったマーガレットは、ノルマンディー公ウイリアムの侵略時にスコットランドに逃れ、マルコム3世と結婚しました。

彼女は慈悲深い王妃として知られ、巡礼者や貧しい人がエジンバラ郊外にあるフォース湾を行き来しやすいようにと渡り船を寄付しました。そんなマーガレットの死を悼んで息子のデヴィッド1世が建てた写真の「聖マーガレット礼拝堂」はエジンバラで最古の建築物。

エジンバラ城の長い歴史を見てきた礼拝堂は、静寂を保ちながらも観光客の絶えないスポットとなっています。

軍隊利用の足跡はココが見どころ

軍隊利用の足跡はココが見どころ

写真:藤谷 愛

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前述した聖マーガレット礼拝堂脇の広場には、巨大な大砲「モンス・メグ(Mons Meg)」があります。1449年に現在のベルギーで作られた当時としては最先端の大砲でしたが、6トン以上という重量の為、1日の移動距離も最長で14.5キロメートル。急ぎの戦ではなかなか使えない代物だったようです。

軍隊利用の足跡はココが見どころ

写真:藤谷 愛

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そのモンス・メグがある広場からは眼下に6台の大砲が並ぶ「アーガイル・バッテリー(Argyle Battery)」が見えます。その全てが新市街に向いていますが、エジンバラ城にはこのほかにも3か所砲台があり、あらゆる角度からの攻撃に備えていました。いかに攻略の難しい城だったかをうかがうことができます。

軍隊利用の足跡はココが見どころ

写真:藤谷 愛

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そして同じ場所から東方向(カールトン・ヒルやアーサーズ・シートの方向)を見ると墓石がいくつも並んでいる穏やかな庭が見えます。ここはなんと犬の墓地。犬好きとしても有名だったビクトリア女王の時代から、任務を果たした軍用犬の埋葬が行われました。

頑張った犬たちにも一等地が与えられるところが、愛犬家の多いイギリスらしいですね。

スコットランド・グルメも場内で満喫!

スコットランド・グルメも場内で満喫!

写真:藤谷 愛

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前述した軍隊利用の一つとして、戦争捕虜などが収容された刑務所が城内にはあります。内部はお化け屋敷のように暗くてちょっと怖いのですが、展示エリアで是非ご覧いただきたいのが囚人が作った工芸品。寄木細工など繊細な手仕事アートを見ることができます。

スコットランド・グルメも場内で満喫!

写真:藤谷 愛

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以上の流れでそれぞれのスポットをじっくり見学して歩くと半日はかかる行程。朝一番で入場しても終了する頃はもうランチタイムです。

城内にはカフェとティールームがあり、アフタヌーンティーやスコットランド産の魚介を使用した美味しいメニューもたくさん。写真にもあるグリルしたサーモンは身も厚くて特におすすめです。食事の予算は10〜20ポンドをみておくとよいでしょう。

スコットランド・グルメも場内で満喫!

写真:藤谷 愛

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最後に入場に関するお得情報です。
前述したようにエジンバラ城は大人気の観光スポットの為、当日券の購入には写真のような長蛇の列に並ぶ必要があります。

もしエジンバラ城以外にも各地の城や宮殿を見学するなら、おすすめなのが「ヒストリック・スコットランド・エクスプローラー・パス(Historic Scotland Explorer Pass)」。このパスがあればチケット購入の列に並ぶ必要がなく、オーディオガイドなども割引価格でレンタルできるのです。料金も5日間パスで35ポンド。
例えばエジンバラ城とスターリング城の入場料だけでも35.5ポンド(2019年8月現在)するので、お得なチケットと言えます。購入は記事下「関連メモ」にある公式サイトからどうぞ。

歴史がギュッと詰まったエジンバラ城。スコットランド観光のハイライトの一つをお見逃しなく!

エジンバラ城の基本情報

住所:Castlehill, Edinburgh EH1 2NG
電話番号:+44-131-225-9846
見学時間:9:30〜18:00(4/1-9/30)、9:30〜17:00(10/1-3/31)
※1/1のみ11:00〜17:00
休館日:12/25、12/26、

2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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