アラバスター職人とエトルリアの城壁を探してヴォルテッラへ

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アラバスター職人とエトルリアの城壁を探してヴォルテッラへ

アラバスター職人とエトルリアの城壁を探してヴォルテッラへ

更新日:2019/08/23 16:46

藪内 成基のプロフィール写真 藪内 成基 キャッスルクリエイター

トスカーナの小さな町ヴォルテッラ。古代から大切にされてきたアラバスター(雪花石膏)が今も息づき、町中に点在する工房に思わず引き込まれてしまいます。ヴォルテッラは古代ローマより前に栄えた、エトルリア有数の都市でもありました。城壁や独特の形をしたブロンズ像など、古代ロマンあふれる歴史散歩をお楽しみください。

古代ローマ以前に栄えたエトルリア都市

古代ローマ以前に栄えたエトルリア都市

写真:藪内 成基

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フィレンツェから路線バスを乗り継いで約2時間。高台の上にヴォルテッラ(Volterra)の町並みが広がります。

エトルリアは、古代より岩塩や銅、アルミニウムなど鉱物資源に恵まれてきました。古代ローマより昔、中部イタリアで繁栄したエトルリアの都市として栄え、巨大な城壁の一部や多くの遺跡が残っています。

古代ローマ以前に栄えたエトルリア都市

写真:藪内 成基

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ヴォルテッラは、紀元前4世紀には人口約2万5000人、約7kmにもおよぶ城壁で囲まれていました。古代ローマが勢力をのばす中でも独立を保ち、古代ローマの一部になってからも自治権が認められました。

現在は「中世の城壁」の内側が町の中心となっていますが、中世の城壁の北側には、ローマ時代初期に造られたローマ劇場(Teatro Romano)の跡が残り、往時の栄華が偲べます。

古代ローマ以前に栄えたエトルリア都市

写真:藪内 成基

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ローマ劇場から北西に視線を移すと、エトルリア時代の城壁が望めます。

ヴォルテッラの中心であるプリオーリ広場(Piazza del Priori)や宮殿をはじめとして、町全体は中世風の落ち着いた雰囲気に包まれていますが、元々はエトルリア起源の都市。散策してみると、色々な場所でエトルリアの歴史や文化に出会います。

アラバスター職人の工房を訪ねる

アラバスター職人の工房を訪ねる

写真:藪内 成基

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ヴォルテッラといえばアラバスターで知られます。アラバスターとは、あたたかみのあるミルク色の石を指し、「雪花石膏」ともよばれます。古代からアラバスター生産による交易で栄え、現在も加工の伝統が息づき、店の前や中に積み上げられたアラバスターが目立ちます。

古い教会の中には、ガラスの代わりに薄い板状にしたアラバスターを窓にはめているところもあるほどです。

アラバスター職人の工房を訪ねる

写真:藪内 成基

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工房兼ショップのひとつ、Alab’Arte Snc Di Chiti Roberto E Finazzo Giorgioの店内では、アラバスターで作った美しい半透明の工芸品や小物がずらりと並びます。少し壊れやすい難点はありますが、軽くて優しい色合いのアラバスターはお土産にぴったりです。

アラバスター職人の工房を訪ねる

写真:藪内 成基

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アラバスター工房では、熱気あふれる作業風景を見学することもできます。真剣な眼差しの職人がアラバスターを自在に加工し、工房内には削られたアラバスターの粉が舞いあがっています。

<Alab’Arte Snc Di Chiti Roberto E Finazzo Giorgioの基本情報>
住所:Via S. Agostino Orti, 28, 56048 Volterra
電話:+39-340-718-7189
アクセス:マルティーニ・デッラ・リベルタ広場から徒歩約8分(約500m)

エトルリアの歴史を伝えるミュージアム

エトルリアの歴史を伝えるミュージアム

写真:藪内 成基

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紀元前から使用されている貴重なアラバスターには、エトルリア博物館マリオ・グアルナッチ(Museo etrusco Mario Guarnacci)に展示されています。アラバスターや大理石で美しく装飾されたエトルリアの石棺が展示され、美しい姿に魅了されます。

エトルリアの歴史を伝えるミュージアム

写真:藪内 成基

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エトルリア博物館マリオ・グアルナッチは聖職者のグアルナッチが自身のコレクションを公開したのがはじまり。ネクロポリ(墳墓の遺跡)から出土した土葬の棺や骨壺、ローマ時代のモザイクなどが展示されています。サクロファーゴ(棺桶)が一面に並ぶ展示など、迫力ある展示が楽しめます。

エトルリアの歴史を伝えるミュージアム

写真:藪内 成基

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アラバスターと並んで特徴的なのが、身体を縦に伸ばしたような彫像。ブロンズ製で紀元前3世紀頃の作品です。ほかにも貨幣や工芸品など、イタリアでも有数のエトルリア時代の収集品が所蔵されています。

彫像にちなんだおみやげは、ショップでも存在感大です。


<エトルリア博物館マリオ・グアルナッチの基本情報>
住所:Via Don Giovanni Minzoni, 15, 56048 Volterra
電話:+39-0588-86347
アクセス:マルティーニ・デッラ・リベルタ広場から徒歩約8分(約500m)

ヴォルテッラの町を囲む中世の城壁

ヴォルテッラの町を囲む中世の城壁

写真:藪内 成基

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ヴォルテッラの町を囲む中世の城壁。南東部にはかつての城塞(Fortezza)があります。メディチ家のロレンツォ・イル・マニーフィコの命令で15世紀後半に築かれました。

ヴォルテッラの町を囲む中世の城壁

写真:藪内 成基

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現在は刑務所として使用されているので一般には入れませんが、隣接する考古学公園(Parco Archeologico)から近づいて見学することができます。また、考古学公園には井戸などエトルリアからローマ時代の遺構が残っています。

フィレンツェやシエナからプルマンを利用

フィレンツェやシエナからプルマンを利用

写真:藪内 成基

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フィレンツェやシエナを起点として、プルマン(路線バス)によって結ばれています。直通はなく、途中のコッレ・ディ・ヴァルデルサ(Colle di Val d’Elsa)で乗り換えるので注意しましょう。

プルマンの発着地は、ヴォルテッラの南面に当たるエトルリア門(Porta all’Arco)に近い、マルティーニ・デッラ・リベルタ広場(Piazza Martiri della Liberta)です。

フィレンツェやシエナからプルマンを利用

写真:藪内 成基

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コッレ・ディ・ヴァルデルサは、中世の面影を色濃く残すアルタ地区と、丘の下に広がるバッサ地区に分かれています。

イタリア屈指のクリスタルガラスの産地としても知られており、プルマンの乗り継ぎの合間に散策してみてはいかがでしょうか。観光地化されていない、素朴な町並みにふれることができます。

アラバスターとエトルリアにふれる散策

トスカーナ地方の小さな町のひとつヴォルテッラ。アラバスター職人とエトルリアの城壁を中心に楽しみ方をご紹介しました。エトルリア博物館マリオ・グアルナッチについては、下記の関連MEMOもご参照ください。

2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/01/26 訪問

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