伊豆高原「大室山」富士山も見える360度超絶景のパワースポットへGO

伊豆高原「大室山」富士山も見える360度超絶景のパワースポットへGO

更新日:2019/09/05 14:39

波奈 美月のプロフィール写真 波奈 美月 伊豆地元案内人、絶景ドライブ探求家
伊東市の「大室山」は、お椀をふせたような曲線が美しく、伊豆高原のシンボル的な存在です。パワースポットとして知られ、季節によって鮮やかに色を変えていくのも魅力的!リフトで登る標高580mの山頂では、富士山・伊豆諸島・天城連山と、遮るものが無い360度の大パノラマを楽しめます。
今回は、山頂の絶景をはじめ、パワースポットとしての大室山や、春を告げる「山焼き」など、絶対見逃せない見どころをご紹介!

伊豆高原のシンボル「大室山(おおむろやま)」とは

伊豆高原のシンボル「大室山(おおむろやま)」とは

写真:波奈 美月

地図を見る

人気の観光地として知られる「伊豆高原」。その中でもひときわ目立ち、強いインパクトを放っているのが「大室山」です。

あまりに整った姿をしているので、人工の山と思われがちですが、約4000年前の噴火によってできたスコリア丘(※コークス状の噴出物が積もってできた山)です。山自体が国の天然記念物に指定されているため、徒歩での登山はできません。山頂へは、2人乗りの登山リフトを利用しましょう。

伊豆高原のシンボル「大室山(おおむろやま)」とは

写真:波奈 美月

地図を見る

標高580メートルの山頂までは約6分。体じゅうで風を感じながら、リフトに乗るのは気持ち良いものです。足が空中にぶら下がりますが、すぐ下が地面なので、安心感がありますよ。
降りる時のほうが高さを感じるかも。でも伊豆高原の景色が一望できて、とっても綺麗です。基準を満たせば、愛犬も一緒に乗車できますよ。

当日の運行状況やペットの乗車条件は、公式サイトに掲載されています。記事下の関連MEMO「大室山登山リフト」よりアクセスできますので、お出かけ前にぜひご覧くださいね。

遮るものが無い!360度大パノラマが美しすぎる

遮るものが無い!360度大パノラマが美しすぎる

写真:波奈 美月

地図を見る

山頂には、直径約300m・深さ約70mのすり鉢状の噴火口跡が広がっています。その周囲を一周する約1kmの「お鉢めぐり」では、感動すること間違いなし!遮るものが無く、360度の眺望が楽しめます(一周約20分〜30分)。

リフト乗り場の周辺(北側)では、富士山をはじめ、"伊豆の瞳"と呼ばれる一碧湖や伊豆シャボテン動物公園、遠くに初島や三浦半島などを眺めることができますよ。

遮るものが無い!360度大パノラマが美しすぎる

写真:波奈 美月

地図を見る

左周りに少し進めば、房総半島や伊豆大島・利島・新島などの伊豆諸島が見えてきます。眼下に広がる別荘地の色とりどりの屋根も綺麗ですよ。

最初は登り坂ですが、リフト乗り場対岸付近(南側)の最高地点を過ぎれば、楽になります。最高地点から山頂全体を見下ろし、富士山や天城連山、南アルプスを眺めながら下っていくのは、まさに爽快そのもの!

遮るものが無い!360度大パノラマが美しすぎる

写真:波奈 美月

地図を見る

噴火口の底は、アーチェリー場になっており、初心者でも気軽にアーチェリーを楽しめます(中学生以上)。山頂売店に受付がありますよ。

山頂のトイレは、大室山の赤いスコリア(コークス状の火山噴出物)を利用した、ちょっと変わった建物です。廊下はガラス張りになっており、なんと噴火口が一望!ベンチもあり、景色を眺めながら休憩できます。

大室山はパワースポットとしても有名!

大室山はパワースポットとしても有名!

写真:波奈 美月

地図を見る

大室山は有名なパワースポット。噴火口の中腹には、1654年に建立された「大室山浅間神社」が鎮座しています。山を覆うパワーの源はここからかも!
祭神は、磐長姫命(イワナガヒメノミコト)。安産・健康長寿・縁結び・受験合格にご利益がある神様です。

一般的に浅間神社の祭神は、富士山の神様である木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)。「大室山浅間神社」は、その姉の磐長姫命だけを祀る珍しい神社です。姉の大室山から、美しい妹の富士山を褒めてはいけないそうですよ。

大室山はパワースポットとしても有名!

写真:波奈 美月

地図を見る

写真は、山頂西側にある等身大の「五智如来地蔵尊」。1663年、相模国(神奈川県)の地頭が「大室山浅間神社」に9歳の娘の安産祈願をして、成就したお礼に安置されたものです。当時から、安産の神様として信仰されていたんですね。

山頂東側には、8体の「八ヶ岳地蔵尊」が海を向いて並んでいます。現在の地蔵尊は2代目で、奥に以前の地蔵尊がありますよ。
その昔、漁師の人達が、海上安全や豊漁を祈願して、伊豆大島に対面した大室山に奉納したものといわれます。当時、大室山は、漁場の目印にしていた大事な山でした。ちなみに磐長姫命は八ヶ岳の神様でもあります。

大室山を包む良い「気」の中、360度に広がる大絶景を楽しめば、身も心も元気になること、間違いなしですね。

大室山はパワースポットとしても有名!

写真:波奈 美月

地図を見る

山頂へ行ったなら、山頂売店の名物「大室山三福(みつふく)だんご」(300円)はぜひ味わいたいものです。三福には「大福」「幸福」「裕福」の意味があり、縁起の良い団子ですよ。

食べる直前、温かいだんごの片面に、くるみとゴマが入ったみそを塗ってくれます。甘さがちょうど良く、とっても美味しいと評判!もう片面に押されている、大室山のマスコットキャラクタ―の焼印が可愛いですよ。お鉢めぐりを終えて小腹が空いた時、いかがでしょうか?

大迫力の「山焼き」!季節によって色を変える大室山

大迫力の「山焼き」!季節によって色を変える大室山

写真:波奈 美月

地図を見る

大室山のマスコットキャラクターは、 萌黄色の「おおむろもえぎ」・黄金色の「おおむろこがね」・炭色の「おおむろすみ」の3種類。全山をススキに覆われている大室山は、季節によって美しく色を変えるからなんです。

春はススキが芽吹いて萌黄色、夏は鮮やかな緑色、秋はキラキラ光る銀色の穂が山を覆い、やがて冬枯れの黄金色となっていきます。

大迫力の「山焼き」!季節によって色を変える大室山

写真:波奈 美月

地図を見る

2月第2日曜は、伊豆高原の春を告げるイベント「山焼き」を開催!大室山のお椀を伏せたような美しい姿は、700年以上の歴史を持つ「山焼き」によって保たれているんです。

まず、山頂の噴火口跡を焼く「お鉢焼き」を実施。見物客が下山したあと、正午頃から「全山焼き」を開始します。「全山焼き」は、先着順で着火に参加することができますよ(有料)。

冬枯れの山肌が、30分足らずで焼き尽くされ、真っ黒に変わる光景は圧巻!写真は、山麓の「さくらの里」から見た「山焼き」の様子です。

大迫力の「山焼き」!季節によって色を変える大室山

写真:波奈 美月

地図を見る

真っ黒に焼き尽くされても、すぐ新芽が芽吹き、萌黄色の山になるのでご安心を!
「さくらの里」は、「全山焼き」を見物する絶好のポイントです。当日は周辺の道路が混雑し、駐車場もすぐに満車になるので、早めに行動するようにしましょう。

天候に左右される「山焼き」は、順延されることが多いイベントです。開催の可否は、当日の午前7時頃に通知されるので、お出かけ前に、記事下の関連MEMO「大室山登山リフト」よりご確認くださいね。

「さくらの里」と「伊豆シャボテン動物公園」もお薦め!

「さくらの里」と「伊豆シャボテン動物公園」もお薦め!

写真:波奈 美月

地図を見る

「さくらの里」は、約4haの園内に約40種1500本の桜が植栽された桜の名所。『さくら名所100選』に選定されています。9月中旬〜翌年5月初旬まで桜の花を見ることができますが、多くの品種が咲く3月下旬〜4月初旬頃の美しさは圧巻ですよ。

ラベンダーも植栽されており、例年6月と10月に見頃になります。入園無料ですので、「大室山登山リフト」に訪れたら、ぜひ寄ってみてくださいね。

「さくらの里」と「伊豆シャボテン動物公園」もお薦め!

写真:波奈 美月

地図を見る

大室山の山麓には、動物とサボテンを中心としたテーマパーク「伊豆シャボテン動物公園」もあります。大室山登山リフトの乗車券を窓口に提示すると、入園料が割引きになるので、併せて訪れてはいかがでしょうか?

「さくらの里」と「伊豆シャボテン動物公園」については、別記事で詳しく紹介しています。記事下の「関連MEMO」よりアクセスできますので、ご旅行の参考にぜひご覧くださいね。

大室山登山リフトの基本情報

住所:静岡県伊東市池672−2
電話番号:池観光開発株式会社 0557-51-0258
営業時間:
・3/6〜3/15 9:00〜16:45
・3/16〜9/30 9:00〜17:15
・10/1〜3/5 9:00〜16:15
・元旦 5:40〜8:00
料金(往復):大人(中学生以上)500円・小人(4才以上)250円
駐車場:自家用車約500台・無料
アクセス:
・JR伊東駅より約15km、車で約30分
・東海バス 伊東駅発シャボテン公園行で約40分、終点下車
・東海バス 伊豆高原駅発シャボテン公園行で約16分、終点下車

<アーチェリー>
入場料:大人(中学生以上)1時間 600円
道具代:一式400円
 ※身長140cm以上かつ、施設の弓具(大人用)が安全に使用できること。

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/02/25−2019/08/27 訪問

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -