神馬も神様に参拝!伊勢神宮内宮、早朝の「朔日参り」の特別感とは

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神馬も神様に参拝!伊勢神宮内宮、早朝の「朔日参り」の特別感とは

神馬も神様に参拝!伊勢神宮内宮、早朝の「朔日参り」の特別感とは

更新日:2019/10/09 17:48

小々石 曲允子のプロフィール写真 小々石 曲允子 レトロ旅ライター、パワスポ・ナビゲーター
伊勢神宮の「朔日(ついたち)参り」をご存知でしょうか?
朔日参りとは月初めである毎月1日に神社に参拝することで、他の神社でも行われてきた古よりの風習ですが、固有の行事やおかげ横丁の存在により、伊勢神宮の朔日参りはこちらでしか味わえない特別感に満ちています。

お伊勢参り最高の醍醐味とも言える内宮での朔日参りの特別感と、その見所をご紹介します。
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早朝の朔日参りは、おかげ横丁の散策から

早朝の朔日参りは、おかげ横丁の散策から

写真:小々石 曲允子

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内宮の宇治橋に至る手前の参宮街道は「おはらい町」と呼ばれ、昔から伊勢神宮の鳥居前町として栄えた町。現在も沿道にはたくさんのお店が軒を連ねます。

お伊勢参りが庶民の間で一大ブームとなった江戸時代、参拝・宿泊などの世話をする御師(おんし)と呼ばれる人々がこの街道沿いに集まり、お祓いや神楽で参詣客をもてなしたことが「おはらい町」の名の由来とされています。

伊勢特有の木造の切妻・入母屋・妻入り様式の土産物店や飲食店などが軒を連ねる石畳の参詣道は江戸時代の面影が残るようで、そんなおはらい町の通りを歩いていると、古人同様はるばるお伊勢参りにやって来た感慨が湧き上がってきます。

早朝の朔日参りは、おかげ横丁の散策から

写真:小々石 曲允子

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通常であれば、精進落としも兼ねて参拝後に色々なお店に立ち寄って楽しんでいただきたいところですが、朔日の早朝だけは内宮に参拝する前に立ち寄ってこの日この時間帯ならではの雰囲気を味わってみるのがおすすめです。

特に、赤福本店付近にある「おかげ横丁」では、朔日に限り早朝3〜5時台からから営業しているお店が多く、早い時間にも関わらず朔日参りの参拝客で賑わいます。朝市ののぼりが上がる中、地元産の野菜や果物、お菓子、豆腐、パンのお店なども出店。
おかげ横丁内には宝くじ売場もあるのですが、なんとこの宝くじ売場も朔日は早朝から開いていますよ!

早朝の朔日参りは、おかげ横丁の散策から

写真:小々石 曲允子

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伊勢では路地のことを世古(せこ)と呼びますが、この世古の風情が再現されたおかげ横丁が、お祭りの縁日のような温かな賑わいと早朝ならではの澄んだ空気感に包まれるのが他ならぬ朔日の朝なのです。

<おはらい町(おかげ横丁)の基本情報>
住所:三重県伊勢市宇治今在家町・宇治中之切町
アクセス : JR・近鉄伊勢市駅もしくは宇治山田駅から「内宮前」行きバス15分「内宮前」下車

朔日だけの名物グルメ、老舗「すし久」の朔日粥!

朔日だけの名物グルメ、老舗「すし久」の朔日粥!

写真:小々石 曲允子

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さて、朔日の早朝参拝をおすすめする理由はまだまだあります。おかげ横丁での朔日限定のグルメもその理由のひとつ。

朝暗いうちから朔日餅を求めて長い行列ができる赤福本店は全国的にも知られていますが、他にも早朝から提供される有名な朔日グルメがいくつかあり、老舗の料理店「すし久」にて提供される朔日粥もそのひとつです。

すし久の創業は江戸時代の天保年間。伊勢志摩の郷土料理であるてこね寿司やひつまぶしなどが名物ですが、毎月1日の早朝には参拝客向けに朝粥が提供されます。

朔日だけの名物グルメ、老舗「すし久」の朔日粥!

写真:小々石 曲允子

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写真は8月の穴子粥ですが、例えば4月はタケノコ粥、11月は牡蠣雑炊など、旬の食材を使った月替わりのお粥・雑炊を600〜800円という良心的な値段でいただくことができ、朝早くから訪れる参拝客の人気グルメとなっています。

朝一の5時頃から内宮に参拝してその後で立ち寄る方もおられますが、4:45頃から提供が始まる朔日粥はなくなり次第終了となりますので、参拝前にいただく方がより確実かも知れません。

朔日だけの名物グルメ、老舗「すし久」の朔日粥!

写真:小々石 曲允子

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さらにすし久さんに関しては、江戸時代の旅籠の風情が感じられる内装もレトロで大変素敵ですので、その雰囲気も是非味わってみて下さいね!

なお、おかげ横丁には、赤福やすし久の他にも朝粥やうどん、蕎麦などの朔日限定グルメを提供されているお店がいくつもありますので、お気に入りのお店やメニューを見つけるのも朔日リピーターのお楽しみですよ。

<すし久の基本情報>
住所:三重県伊勢市宇治中之切町20
電話番号:0596-27-0229
営業時間:10:30〜19:30(LO19:00)年中無休
(ただし毎月1日、末日、毎週火曜日の夜間営業は休み。毎月1日は4:45〜7:30の早朝営業あり)
アクセス : JR・近鉄伊勢市駅もしくは近鉄宇治山田駅から「内宮前」行きバスで約15分「内宮前」下車

いざ内宮へ、早朝参拝で神宮の杜本来の清らかさに浸る

いざ内宮へ、早朝参拝で神宮の杜本来の清らかさに浸る

写真:小々石 曲允子

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朔日グルメでお腹を満たしたらいよいよ内宮へ、ということでここで改めて朔日参りについて説明しましょう。

朔日参りとは冒頭にも書きましたように毎月1日に神社にお参りすることですが、江戸時代までは日本では太陰暦(月の満ち欠けの周期を利用した暦)が用いられていたため、かつては毎月1日=新月の日でもありました。新月の日のお参りであったわけですね。

現在ではご存知の通り太陽暦がカレンダーで用いられていますので、毎月1日=新月の日とはならない場合が殆どですが、ごく稀に1日と新月とが重なる日が巡ってきますので、そのような日に参拝すると古よりの風習とも重なり少し幸運のようにも思えます。

朔日参りは、前月を無事に過ごせたことを神様に感謝し今月の無事を祈るお参りですが、ここからまた新たな気持ちで事を始めましょうという区切りでもありますので、1日の始まりである清々しい早朝の時間帯の参拝はまさにこの意にもかなっているように思われます。

いざ内宮へ、早朝参拝で神宮の杜本来の清らかさに浸る

写真:小々石 曲允子

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伊勢神宮は近年参拝者が非常に増えましたが、まだ人が少ない早朝は、広大な神宮の杜本来の静謐で澄み渡った空気感を存分に満喫することができます。

清らかな神域であることを心から実感できるこのひとときこそが、頑張って早起きして出かける早朝参拝の一番のご褒美と言えるかも知れません。

いざ内宮へ、早朝参拝で神宮の杜本来の清らかさに浸る

写真:小々石 曲允子

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内宮と言えば、冬至の前後期間に拝める宇治橋鳥居の背後からのご来光が有名ですが、参道の二の鳥居付近に朝の光が差し込む光景もまた、季節を問わず見られる非常に神々しく美しい光景です。
参拝される際には注目してご覧になってみて下さいね!

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凛々しくも愛らしい!神馬が神様にお参りする姿は必見

凛々しくも愛らしい!神馬が神様にお参りする姿は必見

写真:小々石 曲允子

最後に、朔日参拝をするにあたって是非とも見逃して欲しくない神宮ならではの行事・光景をご紹介しましょう。それが「神馬牽参(しんめけんざん)」です。

神馬とは、古代より神様の乗り物として神社に奉納されていた馬のことで、伊勢神宮以外にもいくつかの由緒ある神社には現在でも御厩があり神馬がいます。しかし、決まった日に神様の元に神馬が詣でるという神馬牽参の儀式が見られるのは伊勢神宮のみ。そこに他にはない特別感があります。

神宮の神職と共に参道から正宮に参拝に向かう神馬の姿を見ることができるのは、朔日の午前8時頃です。実は神馬牽参は、毎月1日だけではなく、11日・21日にも行われるのですが、朔日ならではの伊勢の特別な空気感とも重なり、参拝者の間ではこの光景を見物することが朔日参りにおける楽しみのひとつとなっています。

8時前になると、神楽殿付近から正宮前の参道脇に、神馬の姿を一目見ようと待ち構える人が増え始めます。

凛々しくも愛らしい!神馬が神様にお参りする姿は必見

写真:小々石 曲允子

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参道を歩む神馬と神職の厳かかつ晴れやかな様子と共に、正宮前の石段下で、神職に合わせてペコリと神様に頭を下げる愛らしい神馬の姿もまさに一見の価値あり!

なお、神馬牽参は内宮だけではなく外宮でも行われています(神馬に向かってのフラッシュ撮影は厳禁ですので、必ずお守り下さい)。

凛々しくも愛らしい!神馬が神様にお参りする姿は必見

写真:小々石 曲允子

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<伊勢神宮内宮の基本情報>
住所:三重県伊勢市宇治館町1
参拝時間:5:00〜17:00(10〜12月)5:00〜18:00(1月〜4月・9月)
5:00〜19:00(5〜8月)
アクセス : JR・近鉄伊勢市駅もしくは近鉄宇治山田駅から「内宮前」行きバスで約15分「内宮前」下車

内宮の朔日参りで、もうひとつ押さえておきたいこと

伊勢神宮内宮の朔日参りの見所や楽しみ方をご紹介して参りましたが、いかがでしたか?

朔日に早朝参拝するには、神宮会館やおはらい町にある旅館など内宮から徒歩圏内にある宿泊施設に前夜から宿泊するのがベストです。ですがもしも至近に泊まれなかった場合でも、朔日の早朝(5時前後)には伊勢市駅前などにタクシーが2、3台停車している場合が多いのでそれに乗って向かうのも良いでしょう。ただし、タクシーは個人旅行では事前予約できないケースが多いため、希望する時刻に乗れるかどうかは当日のタイミング次第ではあります。

※参考までに、伊勢市駅あるいは外宮付近から内宮までは約4km、徒歩で1時間近くかかります。もう少し遅い時間でも構わないということでしたら、三交バスの始発は平日で6:47、土日祝日は7時台から運行しています。また、近鉄五十鈴川駅からは内宮まで徒歩で約30分程度です。

季節によって早朝の明るさや気温が変わりますので、その点も考慮の上で上手に計画し、心に残る参拝を叶えてくださいね!

また別記事で内宮の所管社などに残る原始信仰の痕跡についての記事も書いていますので、よろしければ下記関連MEMOのリンクからそちらもご覧ください!

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/08/01 訪問

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