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地図を見る沖縄本島・那覇市内にある沖縄そばの人気店「大東そば」。実はその大東そばの本店とも言うべき店が南大東島にあります。那覇にあるお店は2代目がされており、麺は南大東島から空輸で送られているのだそうです。
大東そばの特徴と言えば、こだわりの手打ち麺。とにかく麺が旨い!沖縄そばの中では珍しい太目のちぢれ麺は、噛めば噛むほど旨味がにじみ出て、コシがあって噛み応え抜群!旨さの秘密は南大東島の海洋深層水と亜熱帯性植物の灰汁の上澄みを小麦粉に混ぜて作られている為だとか。まさに南大東島の恵みそのもの食べているような感覚でしょうか!?
麺だけでなく、優しくも旨いスープは麺を最大限に引き立てる黒子役。ついつい残さず飲み干してしまいます。
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地図を見る大東そばとセットで食べたいのが、「大東寿司」と呼ばれる名物の寿司。見た目はにぎり寿司の姿ですが、実際は刺身ではなくいわゆる”漬け”のお寿司。これは離島ならではの保存食でもあるのです。魚は大東島近海で取れるマグロやサワラをみりん醤油に浸けて、甘酢の寿司飯で握ったもの。これが抜群に旨いんです!
沖縄にはもともと寿司という文化がなかったのですが、なぜかここ大東島では名物。そもそもこの寿司のルーツは伊豆諸島・八丈島に見られる「島寿司」。実は大東島は沖縄県ではあるものの、八丈島からの移民が開拓した島だったのです。その為、八丈島の文化を色濃く残している島でもあるのです。この「島寿司」は同じく八丈島からの移民が渡った小笠原諸島でも見られます。遠く海を渡る食文化に思いを馳せながらいただくのが乙です!
大東寿司は食事処で食べられるだけでなく、島内の商店などでも販売されています。
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地図を見るほんの少し沖に出ればそこは1000mを超える深海になる大東島。やはり生態も通常とは異なり、捕れる魚も深海魚などの珍しいものも多いのだとか。
そんな南大東島で旨いと評判なのが、縄を切るほどするどい歯を持つという所から通称「ナワキリ」と呼ばれる魚です。和名はクロシビカマスと呼ばれる深海魚で、大東島名物とも言われる魚なのです。
オススメはお刺身、これが旨い!とにかく脂のノリが抜群!そして甘みのある身はお酒がすすみまくる絶品なのです。小骨が至る所にのあるのですが、それもまた歯ごたえを愉しむにはちょうどいいアクセント。ちなみに酢味噌で食べるのが大東島流だそうです。
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地図を見るナワキリは刺身以外にも唐揚げ、焼魚、煮魚といろんなバリエーションがあり、どれを食べてもお味は秀逸!これだけ脂ののった魚はなかなか味わえません、ぜひナワキリの料理をいろいろ楽しんでみてください!
ちなみに「ナワキリ」の名前はこれまた伊豆諸島でも同じように使われている名前。沖縄であって沖縄でない、そんな不思議な大東島に想いを馳せながら、孤島のグルメに舌鼓を打ってください。
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地図を見る美味しい深海魚は実はまだ他にもあり、南大東島くらいでしかお目にかかれない幻の魚もいます。その名も「インガンダルマ」。南大東島では「ダルマ」と略して呼ばれているその魚は市場では流通しないという、本当に幻の魚なのです。
そのお味は大トロのさらに上を行く濃厚な脂が舌に絡みつく、すさまじい脂!口の中で溶けていくような食感は味わったことのない感覚を覚えます。お酒との相性も良く、まさに孤島のグルメというのにピッタリ!
しかし、いつでも食べられるというわけでもないので、食べてみたい方は宿泊先の方などに聞くなりして食べられる店を教えてもらうようにしましょう。そして、運よく出会えたとしても食べ過ぎにはくれぐれもご用心!お店の人の言うことを聞いた上で適量を食べましょう。でないと翌日大変な目に遭いますよ・・・。
沖縄県でありながら、一風変わった文化を持つ南大東島。「いらっしゃいませ」の挨拶も沖縄の「めんそーれ」ではなく、実は八丈島と同じ「おじゃりやれ」。沖縄であって沖縄でない、そんな不思議な島が大東島なのです。
そして周囲を深海に囲まれているという特異な環境にある南大東島。そんな絶海の孤島でしか出会えないグルメをぜひ堪能してほしいと思います。ちょっと不便で遠い場所かもしれませんが、心温まる人々と雄大な自然、そして通を唸らせる味覚が待っていますよ!
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(2024/12/14更新)
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