写真:マツダ エイコ
地図を見る13世紀から14世紀、いわゆる中世後期、ハンザ同盟の中心都市として栄えた面影を色濃く残す街リューベック。北ドイツに位置しており、当時は“バルト海の女王”と称されるほど、隆盛を極めました。街へのアクセスは、ドイツ鉄道(DB)が一般的です。現在の北ドイツの中心都市・ハンブルグから約45分ほど、駅からは徒歩10分程度で、旧市街の中心部へ辿り着きます。
写真:マツダ エイコ
地図を見る駅から旧市街へは約10分程度でたどり着きます。まずは2つの尖塔が目印の「ホルステン門」がお出迎え。1469年から8年の歳月をかけて完成したと言われるこちらの門は、北ドイツ特有のレンガ造りが印象的です。また、尖塔部分は博物館になっており、中世の人々の暮らしについて知ることができます。
写真:マツダ エイコ
地図を見るシンボルとも言えるこちらの門には、“内に結束、外に平和を”という意味のラテン語が刻まれており、当時自由貿易を許された商人の団結への力強い意志を感じます。まるでおとぎ話のワンシーンを彷彿とさせる門を抜け、旧市街へ足を踏み入れましょう。
写真:マツダ エイコ
地図を見る旧市街は、多くの歴史的建造物が点在しており、石畳の街は歩くだけでも旅情気分をかきたてられます。中でもひときわ存在感を放つのが、「聖マリエン教会」です。ゴシック様式でレンガ造りの教会の中では、ドイツ国内でも最大規模。
写真:マツダ エイコ
地図を見る1250年頃から1350年にかけて建設されたこちらの教会は、高さ約40メートルの中央身廊(世界で最も高いレンガの丸天井)と、125メートルのもの塔が圧巻の美しさ。ゴシック様式でレンガ造りのこちらの教会は、バルト海地域に建つ教会のモデルになったとも言われています。教会内部へ足を踏み入れた瞬間から、クリスチャンでなくとも、その神聖な雰囲気に心が洗われるような清々しさを感じることでしょう。
写真:マツダ エイコ
地図を見る華美な装飾が施された教会ではありませんが、天井や壁、ステンドグラスから漏れる光まで、なんとも美しく、静粛な雰囲気を漂わせるこちらの教会。見どころのひとつが、8512本ものパイプからなるパイプオルガンです。1968年に作成されたオルガンは、現在も現役で美しい音色を響かせています。かの音楽家、バッハもこの音色に惚れ込み、何度も足を運んだと言われています。
写真:マツダ エイコ
地図を見る展示物の中には、戦争の悲惨さを物語る鐘も。1942年の爆撃で、屋根が燃え、塔が崩壊し、鐘は落下してしまいます。その鐘は落下した当時の形状のまま、教会内部に保管され、戦争被害者の追悼に捧げられています。
写真:マツダ エイコ
地図を見る数多くのステンドグラスも魅力。中でも、骸骨が施されたステンドグラスは珍しい物と言えます。写真の他にも大きなステンドグラスが点在しているので、ゆっくり眺めてみてくださいね。
写真:マツダ エイコ
地図を見るまた教会の外にも興味深い伝説が残されています。教会の建設が始まった当初、悪魔が興味をもち、商人に「何を建設しているのか」と尋ねたと言います。悪魔を動揺させないために商人らは「酒場を作っている」と答えたたため、悪魔は教会造りに手を貸したのだとか。教会が完成した時にようやく、悪魔は商人の嘘に気付き、怒りでできたばかりの教会を破壊しようとしました。そこで、教会の隣に大きな酒場を建てると悪魔に約束し、なんとか怒りをおさえたと伝えられています。
悪魔が石を投げつけたと言われる場所にあるブロンズ像は、まるで酒場の完成を今でも心待ちにしているようななんともキュートな表情。旅の記念に、ツーショットを写真に収めてはいかがでしょうか?
住所:Marienkirchhof 1, 23552 Luebeck
電話番号:+49-451-397700
アクセス:ハンブルグからDBにて45分程度
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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