ここモンゴル?スイスのような美しき絶景寺「マンズシル寺院」

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ここモンゴル?スイスのような美しき絶景寺「マンズシル寺院」

ここモンゴル?スイスのような美しき絶景寺「マンズシル寺院」

更新日:2019/08/28 17:19

かわい まゆみのプロフィール写真 かわい まゆみ 絶景ハンター、トラベルライター、自称ミステリーハンター

モンゴル人の多くが信仰するチベット仏教。1930年代の仏教弾圧でチベット仏教寺院はことごとく破壊されましたが、1990年以降の民主化政策と宗教の自由化に伴い寺院も徐々に再建、修復されています。

そんな寺院の一つが、ウランバートル郊外にあるマンズシル寺院。哀しい歴史を背負いながらもそこはまるでスイスのような美しい景観が広がる絶景スポット。ぜひウランバートル訪問の際には立ち寄ってみませんか。

ウランバートル郊外にある絶景寺「マンズシル寺院」

ウランバートル郊外にある絶景寺「マンズシル寺院」

写真:かわい まゆみ

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ウランバートルの中心から南へ約50km、車で約1時間の場所にあるボグド・ハン山(Bogd Khan Uul)国立公園の中腹に建つマンズシル(Manzushir)寺院は、1733年頃、この地を訪れたチベット仏教僧によって建てられたチベット仏教寺院です。

1930年代、旧ソ連の支援ではじまったモンゴルの社会主義政策による宗教弾圧。徹底した寺院破壊と僧侶の“粛清”時代が行われる以前は、20の僧院と300人もの僧侶が暮らす一大仏教寺院として栄えていました。

ウランバートル郊外にある絶景寺「マンズシル寺院」

写真:かわい まゆみ

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仏教弾圧により、原形を留めないほどことごとく破壊された数々の寺院。1990年以降、民主革命を迎えてからは宗教の自由による仏教再興と寺院再建が進み、マンズシル寺院ではメインの修道院が修復されて、現在は博物館として開放されています。

ウランバートル郊外にある絶景寺「マンズシル寺院」

写真:かわい まゆみ

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「マンズシル」とは知恵を授かる「文殊菩薩」のこと。建物内にはその文殊菩薩像が安置されているほか、チベット仏教にかかる仏教画や刺繍、当寺院の起こりとされる伝説の「白じいさん」の像や当時僧侶らが使った仏具、破壊以前の姿を復元した模型やモノクロ写真など当時を語る貴重な資料が展示されています。

哀愁を帯びた昔日の寺院たち

哀愁を帯びた昔日の寺院たち

写真:かわい まゆみ

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博物館として復元された建物以外は、無残に破壊された当時のままの寺院遺跡。壁の色が剥げたレンガ造りの寺院は、まるでカンボジアにあるアンコール遺跡やタイのアユタヤなどを想い起こさせます。

この哀愁漂う姿がフォトジェニックとして、今ではウェディングフォトの撮影場所としても使われています。

哀愁を帯びた昔日の寺院たち

写真:かわい まゆみ

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寺院の背後にそびえる山の斜面に祀られた3つの祠。岩の彫刻などを収めたこれらの祠は、幸い仏教弾圧による破壊活動から免れ今に至っています。

なかなかの急登斜面で登るのは一苦労ですが、てっぺんからの眺めが最高なので、ぜひトライしてみてください。

哀愁を帯びた昔日の寺院たち

写真:かわい まゆみ

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平たい岩に刻まれ着色された「白じいさん」。「白じいさん」とは、マンズシル寺院を興したチベット仏教の生仏・ルブサンジャンバルダンサンが7人の弟子を連れてこの地を訪れた際、偶然見つけた2つの像の一つと伝えられています。白じいさんは、日本でいえば七福神の福禄寿に似ており、長寿・富・子孫繁栄・恵みの象徴といわれています。

祠からの眺めが絶景!まるでスイスかアルプスのよう

祠からの眺めが絶景!まるでスイスかアルプスのよう

写真:かわい まゆみ

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マンズシル寺院のあるボグド・ハン山は標高2,261mの高山。その中腹に建てられた祠からの眺めはまさに絶景!緑のビロードに覆われた渓谷には高山植物も咲き誇り、ここはスイスかアルプスといわんばかりの美しい景色が広がります。これを見たら登山の疲れも吹っ飛びますよ!

祠からの眺めが絶景!まるでスイスかアルプスのよう

写真:かわい まゆみ

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哀愁を帯びた寺院遺跡とのコラボもまた尊い眺め。モンゴルのイメージを覆すようなこの絶景、訪れるなら9月いっぱいがおすすめ。10月に入ると秋の景色が一気に進み、冬が訪れます。

マンズシルの生態系がわかる「マンズシル自然博物館」

マンズシルの生態系がわかる「マンズシル自然博物館」

写真:かわい まゆみ

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寺院入口には、自然保護区であるボグド・ハン山の生態系を展示した「マンズシル自然博物館」があります。時間に余裕があればぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

<マンズシル自然博物館(Manzushir Nature Museum)の基本情報>
住所 Bogd Khan Mountain, Zuunmod, Tov Province, Mongolia
営業時間 9:00〜18:00(平日)、9:00〜19:00(土日祝)/休憩時間13:00〜14:00
入場料 大人1,000トゥグルグ、子ども500トゥグルグ

マンズシルの生態系がわかる「マンズシル自然博物館」

写真:かわい まゆみ

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モンゴルならではのシベリアンアイベックスや大型猛禽類のハゲワシ、カモシカや巨大熊などの野生動物の剥製、珍しい昆虫類の標本、昆虫や鳥の羽で器用に描かれた絵画、小枝で作られた人形や動物たちなど、質素で素朴ながらもユニークな展示物を見ることができます。

周辺には古代遺跡のふしぎな石像も点在

周辺には古代遺跡のふしぎな石像も点在

写真:かわい まゆみ

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マンズシル寺院の入口周辺には、6〜7世紀頃といわれる石像や石の彫刻が点在しています。宇宙人のような顔をした石像もあれば埴輪のようなかたちの石像もあったり、かたちや大きさはさまざま。石像や彫刻がここに存在する理由や目的などは謎ですが、実にユニークな存在感を放っています。

周辺には古代遺跡のふしぎな石像も点在

写真:かわい まゆみ

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また、ウランバートルからマンズシル寺院までの道のりも、この通り、緑のビロードの大草原が広がって、遠くには羊やヤギ、馬などが草をはみ、実にフォトジェニックな車窓が続きます。

モンゴル人にとってはピクニック気分で訪れる身近なスポット。また、ウランバートル市内はガンダン寺という有名な仏教寺院もありますが、そことは違った魅力を兼ね備えています。ぜひ、ウランバートルを訪れた際にちょっと足を伸ばして立ち寄ってみてください。

マンズシル寺院の基本情報

住所:Manzushir, Bogd Khan Mountain, Zuunmod, Tov Province, Mongolia
アクセス:公共交通機関はないため、車かタクシーでウランバートル市内から南へ約1時間。現地ツアーに組み込まれている場合もあるため、宿泊施設などが提携している現地旅行代理店に問い合わせしてみるのもおすすめ。

2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/07/14 訪問

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