沖縄県那覇市の最高峰!首里城を見守る聖地「弁之御嶽」

沖縄県那覇市の最高峰!首里城を見守る聖地「弁之御嶽」

更新日:2019/08/30 09:17

木村 岳人のプロフィール写真 木村 岳人 フリーライター
かつて沖縄を治めていた琉球王国。その王城であった首里城の約1.3キロメートル東に、那覇市の最高峰である標高165.5メートルの「弁ヶ嶽(べんがたけ)」がそびえています。

二つの峰からなる弁ヶ嶽はその全域が「弁之御嶽(びんぬうたき)」として信仰の対象となっており、琉球王国時代には国王の健康や国家安穏の祈願など、国家的な祭祀を行う重要な聖地でした。
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お水取りの儀式で使っていた由緒ある井戸「弁嶽の川」

お水取りの儀式で使っていた由緒ある井戸「弁嶽の川」

写真:木村 岳人

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現在、弁ヶ嶽は「弁ヶ岳公園」として整備されています。麓にある公衆トイレの左側から石畳の遊歩道が続いていますので、そこから登るのが良いでしょう。車道を歩いても行くことができますが、鬱蒼とした木々に囲まれた小路を歩く方が、聖地へ足を踏み入れるという気分がより高まることでしょう。

お水取りの儀式で使っていた由緒ある井戸「弁嶽の川」

写真:木村 岳人

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石畳を登り切ると、立派な石造の構造物が見えます。これは「弁嶽の川(べんがたけのかー)」と呼ばれる井戸で、琉球王国が国家の繁栄と五穀豊穣を願って執り行っていた儀式「お水取り」に使用する水を汲んでいた井戸です。現在も地元の方々によって大切に維持されており、清らかな水をなみなみと湛えています。

大嶽の入口に構えられている「石門」を見よう

大嶽の入口に構えられている「石門」を見よう

写真:木村 岳人

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弁ヶ嶽にある二つの峰のうち、より高い北側の頂上には「大嶽(うふたき)」が、南側には「小嶽(こたき)」が鎮座しています。そのうち「大嶽」の入口には石門が構えられており、聖地としての風格を醸しています。

かつては第三代国王の尚真王(しょうしんおう)によって1519年に築かれた石門が存在しており、またその手前には拝殿(ふぇーでぃん)が建っていました。往時の石門は首里城に現存する園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)の石門と同型の非常に立派なものでしたが、太平洋戦争の沖縄戦において弁ヶ嶽は激戦地となり、残念ながら破壊されてしまいました。

大嶽の入口に構えられている「石門」を見よう

写真:木村 岳人

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現在の石門は昭和29年(1954年)にハワイの沖縄県人会である「うるま一心会」の寄付を受け、地元の方々の手によりコンクリート造で再建されました。以前の石門よりも簡素ながら、屋根の中央部には火炎宝珠、両端には鴟尾(しび)が乗っており、威厳あるたたずまいを見せています。

大嶽は首里城を見下ろせる唯一の場所

大嶽は首里城を見下ろせる唯一の場所

写真:木村 岳人

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かつては石門の背後に続く石段から大嶽へと登っていましたが、現在は石門の右手より伸びる山道を歩きます。頂上までわずかな距離ではありますが、地面がやや滑りやすいので底が滑りにくい靴を履いて行きましょう。頂上には大嶽の拝所と、一等三角点が存在します。

琉球王国時代には一月、五月、九月の吉日に国王が自ら訪れ祭祀を執り行っていました。1713年に書かれた『琉球国由来記』などの古書にも、国王の祈願所として記されています。そのような琉球における祭祀の在り方と歴史の変遷をたどれる重要な聖地として、弁ヶ嶽は国の史跡に指定されています。

大嶽は首里城を見下ろせる唯一の場所

写真:木村 岳人

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何よりも圧巻なのは、首里の市街地を一望できるその眺め。那覇市の最高地点ということもあり、首里城を見下ろすことができるただ唯一の場所なのです。だからこそ聖地として崇められ、国王や国民の信仰を集めてきたと言えるでしょう。

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小嶽の入口には久高島と斎場御嶽を望む遥拝所が!

小嶽の入口には久高島と斎場御嶽を望む遥拝所が!

写真:木村 岳人

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大嶽に登った後は、小嶽にも忘れず参拝しましょう。小嶽は大嶽よりもなだらかで、石畳で舗装されていることもあり、とても歩きやすい道となっています。

小嶽の入口には久高島と斎場御嶽を望む遥拝所が!

写真:木村 岳人

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少し進んだところには石造りの拝所がありますが、これは琉球の創世神であるアマミクが天から降臨したとされる「久高島(くだかじま)」、およびその対岸に位置する沖縄最大の聖地「斎場御嶽(せーふぁうたき)」の方角を向いて築かれた遥拝所です。

地上に降臨したアマミクは沖縄の各所に御嶽を創造し、琉球国土の起源となったと伝えられています。弁之御嶽もまたアマミクによって築かれた御嶽のひとつであるといい、同じくアマミクが築いたとされる今帰仁村のクバの御嶽、久高島のフボー御嶽などと共に「アマミクヌムイ(アマミクの杜)」として国の名勝にも指定されています。

小嶽にたたずむ拝所と沖縄神社

小嶽にたたずむ拝所と沖縄神社

写真:木村 岳人

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さらに進むと開けた場所に出ますが、そこにはコンクリートで築かれた二基の祠が存在します。これらは大正時代に創建された沖縄神社の社殿です。元は首里城に鎮座していましたが、沖縄戦の砲撃によって首里城もろとも壊滅。戦後の復興に際し、現在地へと移されました。

小嶽にたたずむ拝所と沖縄神社

写真:木村 岳人

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なお、小嶽の拝所は沖縄神社の社殿の背後、一段高い場所に位置しています。現在は沖縄神社の方が目立っていますが、それよりずっと前から存在していた小嶽に敬意を表しつつ参拝しましょう。

弁之御嶽の基本情報

住所:沖縄県那覇市首里鳥堀町4丁目
電話番号:098-917-3501(那覇市市民文化部文化財課)
アクセス:沖縄都市モノレール線(ゆいレール)「首里駅」から徒歩約10分

2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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