写真:安藤 美紀
地図を見る熱海駅から坂を下り、にぎやかな熱海銀座やサンビーチへ。国道135号沿いの人気ホテル「ミクラス」から一歩入った、静かな裏路地に「大月ホテル和風館」はあります。
写真:安藤 美紀
地図を見るここは、創業から約100年を迎える老舗。バブル期には、「本館」と「和風館」の2つがあり、憧れの高級旅館として名を馳せましたが、2006年、本館を「ミクラス」に名前変更し、リブランドオープン。残った「和風館」は「大月ホテル」のまま営業を続けることになりました。
人気観光地からすぐの便利な立地にもかからわず、穴場感満載なのは、裏路地にあることと、本館がひっそりなくなってしまったから。
よくTVや雑誌で熱海特集をやると、「ミクラス、ミクラス!」と言われますが、昭和を思い出させてくれるような「大月ホテル和風館」の方が好き!というコアなファンもいます。筆者も、もちろんその一人。特に、SNS疲れに陥った時は、華やかすぎない雰囲気にとっても癒やされます。
写真:安藤 美紀
地図を見る「大月ホテル和風館」の魅力は、コスパ的にも優れていること。14時〜18時までの間は、ラウンジで地元・熱海や函南のおやつとドリンクが食べ放題&飲み放題。茶箱の中には清水産のブランド茶「まちこ」や「和紅茶」が入っているので、忘れずにチェックしてくださいね。
さらに、旅先で着たい色浴衣のレンタルも、男女それぞれ無料。女性の方は、アメニティセットもプレゼントされますよ。
写真:安藤 美紀
地図を見る客室は全部で28部屋。客室が多くない分、部屋の広さは最低でも10帖〜と広めです。
部屋のタイプは和室、洋室、和洋室とありますが、一番人気は、1Fにある露天風呂付き客室。
写真:安藤 美紀
地図を見る大型旅館が多い熱海では、庭と露天風呂、どちらも楽しめる客室があること自体が奇跡。
露天風呂は決して広くはありませんが、部屋から数歩で、自然と温泉を独り占めできる「夢の世界」がここにはあります。
写真:安藤 美紀
地図を見るお酒好きの方は、「大月ホテル和風館」のちょっと嬉しいサービスを利用しましょう。チェックインから17時までの間に、静岡で作られた生ビール「静岡麦酒」を注文すると、1杯800円→400円の半額に!
仲居さんが自分のためだけに、冷えたビールを部屋まで運んでくれるのも嬉しいポイント。
写真:安藤 美紀
地図を見るいよいよ、気になる温泉へ。ど〜んと大きな内湯の奥にドライサウナがあり、外へ出ると、高野槇の露天風呂が見えてきます。
男性の方が湯船が大きくて、3m✕3mほど。女性は1.5m✕1.5mほど。(※写真は男性の露天風呂)
写真:安藤 美紀
地図を見る高野槇の名前の由来は、真言密教の聖地・高野山から。真言宗では霊木とされる神聖な木で、実際に触れてみると、300年間生き抜いた生命力を感じられます!
透明な温泉なので優しそうに見えますが、湯力はパワフル。温泉が肌にす〜っと染み込み、体だけでなく細胞まで浄化されていくような感覚になります。
内湯は加水+循環ろ過。露天風呂に関しては、加水のみのかけ流しなので、露天の方がおすすめ。
写真:安藤 美紀
地図を見る泉質は、ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉で、pH7.91の弱アルカリ性。美肌の強力サポーター、メタケイ酸が114.2mg/kgと多く、湯上がり後はしっとりウルウルの美肌になれますよ。
女性の露天風呂は男性より小さいものの、ずっと入っていたくなる心地よさ!これぞ感動の美湯です。
写真:安藤 美紀
地図を見る熱海の旅館は、近年、オートメーション化されたバイキングが多い中、「大月ホテル和風館」では、仕込みの段階から手作りにこだわり会席料理を提供しています。
魚は、熱海港・沼津港・小田原港の3つの漁港をメインに使い分け、米は糖度にバラツキがないか、機械でチェックするこだわりっぷり!
そして、この宿に来たらどうしても食べたくなるのが、「名月コース」に出てくる「金目寿司」。漬けにした金目鯛は、もちもちとした弾力で、噛むほどにうま味がでてきます。
「大月ホテル和風館」からサンビーチまでは、徒歩2分。満月前後に泊まる方は、夜のサンビーチに足を運んでみてください。
水平線から昇ってくる大きな月が、まばゆく海を照らし、やがて月の道(ムーンロード)が姿を現します。銀色に煌めく月の道は、熱海の隠れた名物!タイミングよく見られれば、忘れられない思い出になるでしょう。
写真:安藤 美紀
地図を見る新規ホテルの建設や老舗旅館のリニューアルなどで、近代化が進む熱海。そんな熱海では珍しい池があるのも「大月ホテル和風館」の特徴です。池には、気持ち良さそうに泳ぐ数十匹の鯉が。1回100円でエサをあげられるので、一度お試しを。お腹ペコペコの鯉たちが、パクパク食べる姿にほっこりします。
写真:安藤 美紀
地図を見るお籠りしたい気分なら、館内を巡って、アート鑑賞してみましょう。「大月ホテル和風館」には、染色家の作品や名士の書、絵画がいくつか飾られています。写真の大きな絵画は、熱海出身の有名彫刻家・澤田政廣さんが亡くなる1年前に描かれた貴重な作品。力強くて透明感があり、感動です!
写真:安藤 美紀
地図を見るそして、もう1つ。「大月ホテル和風館」6Fには、熱海の歴史を知るディープなスポットがあります。
今は気軽に来れるイメージの熱海ですが、熱海側と函南側を通る「丹那トンネル」が出来る前は、相当不便でした。そんな歴史を垣間見れるのが、こちらの白黒写真。江戸、明治、大正、昭和…と時代別に、移動手段の歴史を紹介。たとえば、江戸時代まで遡ると、移動は人力オンリーの駕籠(かご)なんですよ。
温泉や食事だけでも満足できますが、こういった秘話も分かると、より滞在に深みがでますよね!
温泉天国・熱海の宿泊施設数は、およそ280軒。その中でも、300年前の高野槇露天に入れるのは、「大月ホテル和風館」だけです。
どんなお風呂?と気になる方は、まずは日帰り入浴から試してみるのもいいでしょう。お得に楽しむなら、26日の風呂の日を狙っていくと、半額の900円で入浴できますよ!
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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