果てのうるま(珊瑚礁)の島を意味する波照間島は、一般人が自由に行き来できる有人島としては日本最南端の島として知られています。美しい「ハテルマブルー」の海だけでなく、文字通り最果ての島ということでも旅人の人気を集めています。
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地図を見る波照間島を訪れる人が必ず訪れるであろう、主要な観光スポットが日本最南端の碑がある「高那崎」です。
ハテルマブルーの絶景ビーチがあるニシ浜とは対極的な、太平洋の荒波が打ち付ける断崖絶壁の海岸線が続く高那崎。ここが最南端の岬であり、「最南端の碑」などのモニュメントが並ぶ地なのです。
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地図を見るまず目に入ってくるのは「日本最南端平和の碑」と書かれた大きな石碑でしょう。こちらは波照間島が属する竹富町による設置で戦後50年を記念し、そして平和を祈願した石碑。
これが立派なモノなのでここで写真を撮って満足して帰る・・・、なんてことにならないようにご注意を。ここ高那崎には他にも最南端の碑があります。
一番有名なのは「日本最南端之碑」でしょう。が、先にその隣りにある日の丸の石碑から触れておきましょう。実はこれら二つは特に関連性はなく、別々に建立されたもの。
日の丸のレリーフがはめ込まれているのは「聖寿奉祝の碑」といい、1985年に昭和天皇在位60年を記念し、全国の青年神職の集まり「神道青年全国協議会」の手によって設置されたもの。もともとここには日の丸が掲揚されていましたが、風雨に晒される環境のためこの碑に代えられたのです。碑には「日の丸の下に我が民族が一体となり敬神愛国の美しき伝統を守り伝へることを祈念するものである」と、最南端を訪れた日本人へのメッセージが刻まれています。
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地図を見るそして多くの旅行ガイドで目にする「日本最南端之碑」。この石碑が建立されたのは沖縄が本土に復帰する前の1970年のことで、当時日本縦断旅行をした学生がアルバイトで貯めた資金を元にこの地に設置したのです。
本土復帰を願って建てられたであろうこの「日本最南端之碑」はまっすぐに南の方角を差しています。その先には大海原が広がり、最果ての地の風景になくてはならない石碑と化しています。そんな「日本最南端之碑」も経年劣化には耐えられず、2001年に一度改修を受けています。
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地図を見るそんな「日本最南端之碑」の近くには「波照間之碑」も設置されていて、そこへ向けての歩道が伸びています。これは長さ60mの大蛇に見立てた道で「蛇の道」ともいわれています。
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地図を見るこの歩道と「波照間之碑」も、「神道青年全国協議会」が沖縄の本土復帰を記念して設置したもの。この歩道には全国47都道府県から持ち寄られた石が埋め込まれています。
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地図を見るこの歩道は二匹の蛇が絡み合うように伸びていて、これは沖縄と本土が戦争で再び離れ離れにならないようにという願いが込められています。日本最南端の地は日本の平和を願う地でもあったのです。
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地図を見るさて、せっかく日本最南端の地に来たならその証も欲しいですよね。日本各地の最北端、最南端などにあたる地ではだいたい証明書のようなものが手に入ります。
しかしここ波照間島では最南端の碑の周辺には観光施設や売店のようなものがありませんが、近くにある「波照間島星空観測タワー」へ行ってみましょう。
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地図を見る波照間島星空観測タワーでは、竹富町が発行する「日本最南端の証」が1通500円で手に入ります。ちゃんと日付入りなのでいい記念になります、最南端の地を訪れたのならぜひゲットしてください!
住所:沖縄県八重山郡竹富町字波照間
駐車場:あり
アクセス:波照間港旅客ターミナルから車で約15分、自転車で約25分
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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