写真:きんぎょ 美歩
地図を見る新潟県阿賀野市の保田地区は、磐越自動車道「安田IC」から車で5分ほどの場所にあります。
生産は天保年間からという歴史ある「安田瓦」は、地元で生産される粘土を1300度の高温で焼く「焼き瓦」です。釉薬を施釉し、高温で焼成、それをまた焼締める…。仕上がった瓦は、吸水率が低く、そして硬く、雪国ならではの品質と強度、耐寒に優れたものです。
「やすだ瓦ロード」は、瓦組合が中心となり、この地の観光スポットとして、瓦組合近くに整備されました。
<安田瓦組合の基本情報>
住所:新潟県阿賀野市保田7372
電話番号:0250-68-2112
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る静かな保田の街中や小路を歩くと、個人宅の塀垣に施された瓦塀や、瓦で囲われたバス停もあります。
街には安田瓦と同じ素材で、同じ技法で造られた、可愛い瓦のアート作品も点在しています。公園や個人宅の庭などには、思わず微笑みたくなるような、バラエティに富んだ瓦のアートに出会うことができますよ。
オススメはこちら、「瓦の猫」が屋根の上を歩いてる…!? 猫は逃げませんので、シャッターチャンスは充分あります。お好きな角度からどうぞ!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る屋根の真ん中にそびえる「鬼瓦」は、実は厄除けと装飾を目的とした「役瓦」です。普段は高い場所にあるので、その大きさはわかりかねますが、近くで見ると大小様々、大きいものは圧巻です。
また、鬼瓦はそのデザイン性にも優れ、表情もいろいろな面持ちに富んでいます。種々の鬼瓦や、同じように災いを避ける役瓦の「鯱」や「家紋入り」の鬼瓦などを、「やすだ瓦ロード」の「鬼瓦さんぽ路」で見ることができます。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る「鬼師」とは、鬼瓦職人のことです。保田地区にある「村秀鬼瓦工房」は、代々、鬼瓦専門に営んできた鬼師の工房です。
屋根の上に飾られた鬼瓦には、一般的な鬼面のほか、商売繁盛の願いが感じられる「大黒天」や「恵比寿尊」、「風神、雷神」など等いろいろな形があります。
「村秀鬼瓦工房」では、近年では、芸術的な要素が高い鬼瓦や、縁起の良い「ふくろう」のほか、子宝を祝った「童」など、鬼瓦の周囲の飾り瓦として、棟瓦などにも飾る細工瓦の制作も行われています。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る「瓦」の制作は、焼き縮みを計算して図面を描くことからはじまります。粘土板に模様の印を付け、側面に厚みなどつくり、ヘラなどで模様を細工していきます。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見るいくつも必要な小さな飾りなどは、型取りされます。
細工された物は、その後1か月近く自然乾燥させた後、高温で焼きあげられ、瓦となります。大きな「鬼瓦」などは、いくつかのパーツ部分に分けたものを組み合わせて、調整し、仕上げられていきます。鬼瓦は、長い時間と手間暇がかけられ造られた、鬼師の芸術作品といえるでしょう。
「村秀鬼瓦工房」では、工場の見学を兼ね「鬼瓦の制作行程」について説明をしてくださいます。鬼瓦の工場内で、泥や乾きの過程など、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
<(有)村秀鬼瓦工房の基本情報>
住所:新潟県阿賀野市保田6090
電話番号:0250-68-2132
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る住宅環境の変化から、鬼瓦を見かけることもずいぶん減ってきた感はありますが、日本の伝統「瓦」の文化は無くてはならないものです。
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る近年では、伝統ある安田瓦と同じ素材を使用し、その技術で作るミニチュア鬼瓦や、お皿やカップなどの器、笑った鬼やおとぎ話に出てくる小人など等も人気です。
文鎮や飾り物、縁起物として利用される方も多いようですので、お土産にもぜひどうぞ。
2018年夏には、安田瓦のミュージアムとして「瓦テラス」もオープンしました。瓦のお土産をはじめ、レストランやカフェもあり、阿賀野市の特産物などの販売もあります。
例年6月には、屋根瓦相談はもとより、瓦工場の見学や鬼瓦デザインコンテスト、瓦焼きグルメなど、イベント盛り沢山の「やすだ瓦ロードフェスティバル」が開催されています。
興味のある方は、ぜひご自分のデザインを持参してみてはいかがでしょう。自分のデザインを基にオリジナルの「鬼瓦」が焼き上げられるなんて、素敵ですね。瓦の街「やすだ瓦ロード」へぜひお出かけください。
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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