隣接するノヴゴロド地方からのプスコフ地方へ入るところに、このような「プスコフ」と書かれたモニュメントが建っています。日本でいうなら、道路の県境に設置されているような、標識のようなものです。
年代記に初めてプスコフの名が登場するのは903年です。1348年から、1510年にモスクワ大公国の一部となるまでプスコフは、独立した共和国を形成していました。
それではこれからプスコフのクレムリンについて紹介します!
プスコフのクレムリンの周りには、大きなヴェリーキー川とそれより小さいプスコフ川が流れています。写真はプスコフ川沿いのクレムリンの景色です。
プスコフのクレムリンの魅力は、そのシンプルな美しさ。静かな川の流れにそびえ立つクレムリンの景色は思わず息をのむほどです。
この道が、プスコフのクレムリンの入り口へと続く道です。写真の左側には、もともと教会が建っていた跡地があります。
クレムリンの壁には、もともと敵を監視するために用いられていた穴がいくつかあります。そこからプスコフのクレムリン周辺の、ヴェリーキー川沿いの街並みを鑑賞できます。
プスコフのクレムリンには、いくつか塔があります。観光客が上ることができるのは、このヴラシエフスカヤ塔。さっそく上ってみましょう!
展望場所はそれほど高くはありませんが、そこから見えるプスコフのクレムリンの景色はまた違った景色!この高さからだと、クレムリンの壁を見下ろすような感覚で見られるでしょう。教会跡地も良く見えます。
展望場所には他にも五角形の窓がいくつかあって、それぞれの窓からヴェリーキー川沿いのプスコフの景色を楽しむことができます。
<プスコフのクレムリンの基本情報>
住所:ul.Kreml’.4,Pskov, Pskovskaia obl.
電話番号:+7-811-272-45-74
左真ん中の、金色で回りが黒色のクポラ(円屋根)を頂く教会は、プスコフのクレムリン内にある、トロイツキー聖堂(Troitskii sobor)。教会内を見学することができます。
トロイツキー聖堂は、元々10世紀に建てられた木造の教会でしたが、現存する石造りの教会は、1699年に建てられたものです。
教会内には、聖オリガの美しいイコンがあります。
オリガは冒頭で紹介した通り、キエフ大公ウラジーミルの祖母にあたりますが、ビザンツ帝国に赴き、正教徒に改宗しました。988年に彼女の孫ウラジーミルが正式に国の宗教としてビザンツ帝国から正教を取り入れましたが、オリガはルーシの歴史上初めて正教徒となった人物として有名です。
プスコフはオリガの故郷であるので、プスコフのクレムリンの教会にも彼女のイコンがあるのです。
<トロイツキー聖堂の基本情報>
住所:Kreml’, Pskov, Pskovskaia obl.
電話番号:+7-811-272-71-52
プスコフのクレムリンから歩いて10分ほどの場所に、聖オリガの像(Pamiatnik kniagine Ol’ge im Gotkalo i shabanova)があります。銅像の左側の大人の女性がオリガ。右隣の子供は、オリガの一人息子でウラジーミルの父、スヴャトスラフです。
銅像の下には、正教会の聖人たちの彫刻が施されています。真ん中に掘られた聖人は、オリガの孫のウラジーミル。先ほど紹介したように、彼はビザンツ帝国から正教を正式にルーシ世界に取り入れたことから、正教会の聖人となっています。
近づいてみるとさらに迫力があります。
<聖オリガと息子イーゴリ像の基本情報>
住所:Sovetskaia ul.,11,Pskov,Pskovskaia obl.
プスコフのクレムリンは観光地でありますが、とても静かでリラックスできる場所でもあります。
長い歴史を持つプスコフでゆったりとした時を過ごし、一味違う古いロシアを楽しんでみましょう。
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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