日本三霊山の一角である「白山」は、両白山地と呼ばれる広大な山脈を形成し、大きな存在感を放つ山です。日本屈指の豪雪地帯に位置し、年中白い姿を見られることから、その名が付けられたとも言われており、その冷涼な気候から高山植物の宝庫として知られています。
またアルプスと比べても山の深さは遜色なく日本屈指!登山道の標高差・距離ともに、とても長いのが特徴で、進めば進むほど緑が濃い景観が展開します。そこに神秘の色を放つ白水湖、濃霧が波のように押し寄せる峰々、所々現れる雪渓など、高山ならではの数々の要素がアクセントになり、壮大な世界が形作られています。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな霊峰「白山」山麓に佇むお湯が、今回紹介する「大白川露天風呂」!岐阜県側からのややマイナーな登山道である平瀬道登山口から徒歩圏内に位置し、登山者の中でも知る人ぞ知る秘湯と言えるでしょう。
しかし、やはり秘湯と言うだけあって、アプローチが大変!飛騨白川の町から林道を15km程走らなければなりません。バスもないことから車一択になります。レンタカーも近隣にないことから、マイカーやレンタカーで高速道路を使って訪れるのが賢明です。
写真:土庄 雄平
地図を見るしかし、それだけの労力を割いてでも訪れて欲しい魅力が、この温泉にはあります。その魅力は「野趣溢れる」がキーワード!
まず、無色透明の源泉がコンコンと湧き出る浴槽でしょう!自然石を使って大きく組まれているため、身体を思う存分伸ばして温泉へ入ることができます。土日でも、他のお客さんもまばらのため、独り占めできるのも嬉しいところ。スベスベしたお湯がとても気持ち良いですよ!
写真:土庄 雄平
地図を見るまたそのロケーションも素晴らしいのです。目の前にはエメラルドグリーンの白水湖が広がり、その周囲を彩る新緑を眺めながら、温泉に入ることができます。美しく、静かな大自然の中で、この極上の湯へと入れば、心も身体も思いっきりリフレッシュできますよ!
湯温も40度程と、ゆっくりと長風呂するのに適度な温度なのも良いですね。しかし、もし少しのぼせてしまったら、石畳に仰向けに寝転がって涼んでみると良いでしょう。澄んだ空気も美味しく、優しく吹く風が身体を冷ましてくれ、上を仰ぎ見れば原生林の上には真っ青な空。白山が育む自然を満喫できるはず!
写真:土庄 雄平
地図を見る霊峰「白山」を起点とした両白山地の山々に囲まれ、まさに秘境というべき場所に位置する白川村。この村にある世界遺産「白川郷合掌造り」の景観は、この立地と人の営みが結びついて作られました。今回紹介した「大白川露天風呂」と、この白川郷は、車で1時間程の距離なので、ぜひ組み合わせたいところ。
写真:土庄 雄平
地図を見るまず、この地の人々の暮らしに降れることのできる旧松井家や和田家などの家を巡ってみましょう!家の随所からは、自然と共生する中で考案された工夫や、その自然環境を活かした暮らしぶりが分かります。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた、合掌造りの集落景観を一望できる「天守閣展望台」も必訪スポット!ここからの眺めを見れば、この白川郷が白山を中心とした山々に抱かれるように展開しており、その豪雪地帯で生き抜くために、この家のスタイルが生み出されたのだと実感できるはず!家々の佇まい、そして自然が見事に調和した唯一無二の景観をなしています。
写真:土庄 雄平
地図を見る日本三霊山の「白山」の懐は深く、大きな山麓エリアを形成しています。その山麓エリアを一言で言い換えるならば「自然と人が共生する地域」です。白川郷をはじめとして、豊かな自然を背景に、その自然を活用しながら人々が暮らしています。
今回紹介した「大白川露天風呂」もそんな白山山麓を代表するスポット!白山から湧き出る源泉の周囲に浴槽を作って、その大自然を心ゆくまで堪能する。このひとときは、きっと訪れた人へ活力を与えてくれるはず!さぁ、貴方も一度この秘湯へ足を運んでみませんか?
住所:岐阜県大野郡白川村平瀬大白川
入湯料:(大人)350円 (小人)200円
営業時期:6月上旬〜10月下旬頃まで
時間:8:30〜17:00(夏季18:00)
アクセス:飛騨白川から車で30分、白川郷合掌造りから車で1時間
※備考
・8:30〜11:00/16:00〜18:00の間は、無人営業となります。
・毎週木曜日16:00〜は清掃のため利用できません。
・男女別の浴槽・脱衣所を備えています。
・県道451号線(県道白山公園線)の交通情報は「岐阜県 道の情報」でご確認ください。(関連MEMOをご参照ください)
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
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(2024/3/19更新)
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