ヨーロピアンな絶景も?モンゴル屈指の避暑地「テレルジ国立公園」

ヨーロピアンな絶景も?モンゴル屈指の避暑地「テレルジ国立公園」

更新日:2019/09/05 17:34

Mayumi Kawaiのプロフィール写真 Mayumi Kawai 絶景ハンター、トラベルライター、自称ミステリーハンター
ウランバートル北東部に広がるテレルジ国立公園は、高山に囲まれ、春から夏にかけて一面豊かな緑と高山植物に覆われるモンゴル有数の景勝地です。国立公園内には数々の観光スポットと宿泊用ゲルが立ち並ぶツーリストキャンプが整備され、モンゴルならではの乗馬なども楽しめる一大避暑地リゾートにもなっています。ぜひ今度モンゴル屈指の絶景を訪れてみませんか?

モンゴル屈指の絶景避暑地・テレルジ国立公園

モンゴル屈指の絶景避暑地・テレルジ国立公園

写真:Mayumi Kawai

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モンゴルの首都ウランバートルから東へ約60km、四国がすっぽりおさまるほどの広大なテレルジ国立公園(Gorkhi-Terelj National Park)は、自然保護を目的として1994年頃、国立公園に指定されました。現在は、古くからこの地に住む遊牧民の伝統生活を尊重し共存しながら、一大避暑地リゾートとして観光開発が進められています。

春から夏にかけて、辺りはどこまでも緑に覆われ、標高2,000m級の山々に囲まれた渓谷では、モンゴルでは珍しい森林や高山植物が咲き誇ります。7月以降はあのヨーロッパアルプスを象徴するようなエーデルワイスの花畑を見ることもできます。

テレルジの絶景寺・アリヤバル寺院

テレルジの絶景寺・アリヤバル寺院

写真:Mayumi Kawai

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テレルジ国立公園内に位置するアリヤバル寺院(Aryaval monastery & Meditation center)は、標高2,000mほどの山の中腹に建てられたチベット仏教寺院。本殿まで続く長い階段は、仏教における煩悩の数と同じの108段あり、その姿は「象の鼻」とも形容されています。

テレルジの絶景寺・アリヤバル寺院

写真:Mayumi Kawai

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鮮やかな色彩に彩られた本殿は誰でも入ることでき、通常の拝観のほか瞑想の場として、また敬虔なチベット仏教信者による五体投地も行われています。きらびやかな金色の御本尊を中心に四面の壁には釈迦の一生を描いたような大きな仏画が飾られています。

テレルジの絶景寺・アリヤバル寺院

写真:Mayumi Kawai

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本殿を囲むように配置された108のマニ車。マニ車は、チベット仏教寺院ではおなじみの円筒形の仏具で、側面にはマントラ(真言)が刻まれ、内部には何百万ものマントラや経文を収めているものが一般的です。これを時計回りに回転させれば、マントラや経文を唱えたのと同じ功徳を得られるとされています。

アリヤバル寺院のマニ車は一つ一つが小さく軽いので、子どもでも手軽に回すことができますよ。

まるでヨーロッパアルプス!アリヤバル寺院からの絶景!

まるでヨーロッパアルプス!アリヤバル寺院からの絶景!

写真:Mayumi Kawai

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標高1,800mほどの高台に位置するアリヤバル寺院の眼前には、モンゴルでは珍しい緑の森林と色とりどりの高山植物に彩られた美しい谷の光景が広がっています。

まるでヨーロッパアルプス!アリヤバル寺院からの絶景!

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その眺めはまるでヨーロッパアルプスのよう。関連メモにある記事「ここモンゴル?スイスのような美しき絶景寺『マンズシル寺院』」で紹介したマンズシル寺院に匹敵するモンゴル屈指の絶景寺です。

まるでヨーロッパアルプス!アリヤバル寺院からの絶景!

写真:Mayumi Kawai

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小学校で習ったおなじみの名曲「エーデルワイス」。ヨーロッパアルプスを象徴するあの愛らしい白い花が、7月後半以降、この地で一斉に咲き誇ります。モンゴルにいながら、ヨーロピアンな空気もちょっと味わえるなんて意外ですよね。

テレルジ国立公園のシンボル・亀岩

テレルジ国立公園のシンボル・亀岩

写真:Mayumi Kawai

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テレルジ国立公園には変わった形の巨大な奇岩がたくさん転がっています。そのシンボル的存在が、公園入口に位置する高さ15mもの巨大な「亀岩(Turtle Rock)」。ポケモンでいえばゼニガメのような愛嬌のある形をしています。

アリヤバル寺院からはわずか3kmの距離にあり、亀岩の足元では地元客が優雅にピクニックしたり、バレーやフリスビーに興じたりと思い思いの時間を過ごしています。

テレルジ国立公園のシンボル・亀岩

写真:Mayumi Kawai

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亀岩の後ろに回り込むと、正面からは想像もつかないエイリアンみたいな異様な形に!錯覚とは面白いものです。ちなみに、亀岩はここから首元まで登ることができるので、高所恐怖症でなければそのスリリングを味わってみてください。

また、麓ではモンゴル伝統の衣装を借りて写真撮影ができたり、乗馬も楽しむことができます。

高さ40mのチンギスハーン騎馬像!モンゴル弓にワシ使いも

高さ40mのチンギスハーン騎馬像!モンゴル弓にワシ使いも

写真:Mayumi Kawai

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亀岩から約40km離れたところにあるチンギスハーン騎馬像博物館(Chinggis Khaan Statue Complex)。全長40mものシルバーのチンギスハーン騎馬像がただならぬ気迫と存在感でそびえ立っています。こちらの概要は関連メモにある記事「悠久のモンゴル高原に巨像立つ!チンギス・ハーン騎馬像テーマパーク」をご参照ください。

高さ40mのチンギスハーン騎馬像!モンゴル弓にワシ使いも

写真:Mayumi Kawai

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博物館前ではモンゴル弓の射的や乗馬、ラクダ乗りなどモンゴルならではのアクティビティが楽しめます。騎馬民族の気分になって遊べる貴重な機会ですね。

高さ40mのチンギスハーン騎馬像!モンゴル弓にワシ使いも

写真:Mayumi Kawai

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モンゴルといえば、ワシ使い(鷹匠)も有名。正確にはモンゴル西部に住むアルタイ系カザフ族だけの狩猟方法ですが、全長1m以上もあるハゲワシやイヌワシを腕に乗せてくれるイベントも行われています。両翼を広げれば2m以上にもなる大ワシ、見つめられるだけで圧倒されてしまいます。

モンゴルは春から夏の4月〜9月にかけてが観光シーズン。テレルジ国立公園はウランバートルからは車で2時間ほどの距離です。ぜひ、モンゴルの歴史や伝統文化に触れながら、ヨーロピアンな自然も楽しめる絶景づくしのテレルジ国立公園に遊びに出かけてみてくださいね。

テレルジ国立公園の基本情報

住所:Gorkhi-Terelj National Park, Nalaikh 6th khoroo, Ulaanbaatar
電話:+976-9818-3086
アクセス:ウランバートルより車で東へ約60km、所要2時間。ウランバートル市内の現地旅行代理店や宿泊施設主催のツアーも多く取り扱われているので一度ご相談を

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/07/15 訪問

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