写真:鈴木 麻理奈
地図を見る桜の名所で有名な弘前市の弘前公園。弘前公園の追手門から出て、お堀沿いに数分歩くと、藤田記念庭園という立派なお庭があるお屋敷があります。今回ご紹介する「クラフト&和カフェ匠館」は、この藤田記念庭園の中にあります。
藤田記念庭園は、弘前市出身の藤田謙一氏が大正8年に別邸として造った庭園です。敷地内には洋館、和館、匠館、それぞれ趣の異なる建物があり、大正ロマンを感じられる素敵な空間となっています。
庭園を鑑賞するには有料となっていますが、洋館は「大正浪漫喫茶室」というカフェ、匠館は「クラフト&和カフェ匠館」となっており、無料で入ることができるんです。洋館は洋館で趣のある素敵な空間なのですが、今回は匠館のカフェをご紹介します。
匠館は、レンガ造りの倉庫のような外観の建物。店内に入ると、壁際にずらりと並ぶ津軽の伝統工芸品が目に留まります。2017年にオープンした匠館では、こぎん刺しや津軽塗り、津軽焼き、染物など、津軽に息づいた伝統工芸品を直接手に取ってみてほしいという思いから、多くの工芸品が店内の至るところに置かれています。
写真中央の大きなテーブルや椅子、食器なども、職人さんの手によって作られたものなんですよ。カウンター席も、大きなテーブル席も、質感がとても建物に合っています。
店内で人気の伝統工芸品はこぎん刺しグッズ。こぎん刺し用の糸もカラフルな色が売られています。図案と布、こぎん糸と針がセットになったスターターセットは、こぎん刺しが初めての方に人気です。
こぎん刺しで作られた名刺入れやがま口の小銭入れなどは、持っていると個性が際立ちそうです。
店内カフェスペースを奥に進むと、津軽塗りやガラスの工芸品、器などが展示されています。店内をよく見ると、ブナコというブナの木を使った伝統工芸品のライトを使っており、あちこちに伝統工芸品を見つけることができます。
匠館では、ランチのおばんざい定食とかき氷が人気です。なかでもかき氷は通年で提供していて、これは雪国では珍しいこと。かき氷のシロップや練乳、黒蜜などはすべてお手製なんです。人気の「黒蜜きなこ金時」は、ふわっふわの氷に黒蜜と練乳がしっとり染み込んで美味しい一品です。
通年で提供しているデザートは、和風パフェやパンケーキなどもあります。期間限定メニューでは旬の食材を取り入れていて、青森カシスやメロン、嶽きみ、桃などの季節に合わせたシロップを味わえます。
黒蜜きなこ金時には、お手製の白玉団子も乗っています。また、どんぶりの底にはあんこも入っていてびっくり…!とにかく和づくしなかき氷です。
建物のレトロ感や伝統工芸品に囲まれながら、和の雰囲気に浸れます。
ランチのおばんざい定食は、外国人観光客の方にも人気。雑穀ごはんに、メインは豆腐ハンバーグ、野菜をふんだんに使った副菜の数々…デザートまでついて1,000円で食べられるボリュームランチです。今度弘前市に行く機会がある方はぜひ味わってみては?
匠館では随時工芸品の展示会も行っているので、伝統工芸が好きな方にとってはとても魅力的。食べ物だけでなく、伝統工芸を見たり触れたり、身近にかんじることができる匠館、旅の行程に組み込んでみてはいかがですか。
住所:青森県弘前市上白銀町8-1
電話番号:0172-36-6505
アクセス:東北自動車道 大鰐・弘前インターより車で30分。
弘前駅よりタクシーで15分。バスで20分「市役所前公園入口」下車、徒歩3分。
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/29更新)
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