伊・アッシジの二人の聖人を支えた!サン・ダミアーノ修道院を訪れる

伊・アッシジの二人の聖人を支えた!サン・ダミアーノ修道院を訪れる

更新日:2019/09/26 09:07

藍色 しっぽのプロフィール写真 藍色 しっぽ
イタリアのウンブリア州・アッシジといえば、イタリアの聖人フランチェスコを祀ったサン・フランチェスコ聖堂やアッシジの聖人キアラを祀ったサン・キアラ教会が有名です。ですが、その二人の人生の舞台となったここサン・ダミアーノ修道院については、あまり知られていないかもしれません。
今回は、アッシジの歴史を知るのに欠かせないスポット、サン・ダミアーノ修道院をご紹介します!


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サン・ダミアーノ修道院って?

サン・ダミアーノ修道院って?

写真:藍色 しっぽ

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サン・ダミアーノ修道院は、キリスト教の殉教者聖ダミアヌスにささげられた修道院です。しかし、この修道院はもともと祀っていた聖ダミアヌスに関してよりも、むしろ創立後教会で起こったエピソードで有名です。

サン・ダミアーノ修道院って?

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キリスト教のもっとも重要な聖人のひとりに数えられる聖フランチェスコ。その聖フランチェスコが「神の声」を聴いたというのが、ここサン・ダミアーノ修道院でした。

また、ここは同じくアッシジで重要とされる聖人、聖キアラが生涯を終えた場所でもあります。あるときは一人の聖人の人生を変え、またあるときは別の聖人の人生の終わりを見守った、アッシジの町にとっては特別な修道院なのです。

たどり着くまでも楽しい!オリーブ畑の中の小さな修道院

たどり着くまでも楽しい!オリーブ畑の中の小さな修道院

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サン・ダミアーノ修道院は、旧市街から20分程歩いた場所にあります。
まずはアッシジ旧市街の東の端、サンタ・キアラ聖堂近くにあるポルタ・ヌオーヴァ(ヌオーヴァ門)を目指しましょう。

たどり着くまでも楽しい!オリーブ畑の中の小さな修道院

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ヌオーヴァ門から旧市街の外に出ると、豊かなオリーブ畑が広がっています。
アッシジの旧市街外の地図はガイドブックに載っていないことが多いので不安になるかもしれませんが、ところどころに案内版が見つかると思いますので、心配はご無用です。案内板の「San Damiano」と書かれた矢印の方向に下っていきましょう。
下り坂の傾斜は緩やかですが、雨の日は滑りやすいので注意してください!

たどり着くまでも楽しい!オリーブ畑の中の小さな修道院

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ダミアーノ修道院の前には、目印となる聖フランチェスコの像があります。
アッシジの旧市街の中にあるような大きな教会と比べると、かなり質素な作りだと感じる方もいるかもしれません。建物は古い礼拝堂と、その隣にあるクラリッセ修道院の二つからなります。30〜40分もあればどちらもまわることができますが、特にじっくり見たいのが次にご紹介する二か所です。

フランチェスコに神の声を告げた「十字架のキリスト像」

フランチェスコに神の声を告げた「十字架のキリスト像」

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サン・ダミアーノ修道院の中に入り、最初のサン・ジローラモ礼拝堂を抜けて、2番目に入るのがフランチェスコの運命を変えたとされる古い礼拝堂です。
礼拝堂の内部は暗いですが天井は高く、後陣には聖ダミアーノ、聖ルフィーノ、聖母マリア、キリストのフレスコ画が描かれています。

フランチェスコに神の声を告げた「十字架のキリスト像」

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聖職者の祈祷席の天井には、「十字架のキリスト像」(複製)が掲げられています。
聖フランチェスコはこの十字架から、「行って、私の壊れかけた家を建て直しなさい」と語りかけられたのを機に放蕩生活をやめ、たった一人で石を積みながら修道院を修復したとされています。

キリスト像はさまざまな表現方法があり、中には苦悶の表情を浮かべるものもありますが、こちらのキリスト像は大変安らかな顔つきであるのが特徴です。裕福な家の暮らしを捨て、神の道に生きることを決めたフランチェスコに思いを馳せることができます。

聖キアラが半生を過ごした「クラリッセ修道院」

聖キアラが半生を過ごした「クラリッセ修道院」

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サン・ダミアーノ修道院の隣にある僧院はクラリッセ修道院のもので、聖キアラが1212年ごろに創設しました。修道院の前には聖キアラの像もあります。
キアラもまた裕福な家庭の娘でしたが、フランチェスコの説教を耳にしたのを機に家を出て、尼僧としてサン・ダミアーノ修道院に住み始めます。聖フランチェスコに最初に帰依した者の一人で、のちにフランチェスコ会の女子修道会キアラ会を創設しました。

聖キアラが半生を過ごした「クラリッセ修道院」

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クラリッセ修道院も礼拝堂と同じく13世紀の面影を残しており、中でも注目したいのは礼拝堂と食堂です。

キアーラが息を引き取った場所は、現在は礼拝堂となっています。
1253年8月、聖キアラは59歳で息を引き取りました。聖キアラの40年余りの生涯はまさに「清貧」とともにあり、礼拝堂はその思想が色濃く現れた、簡素なものとなっています。ところどころに見られる壁画の下図は、創設当時の状態で引き継がれています。

聖キアラが半生を過ごした「クラリッセ修道院」

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また、質素な木の長テーブルと長椅子が置かれた食堂の壁には、「最後の晩餐」と「磔刑」のフレスコ画が。
うち、「磔刑」はドーノ・ドーニの筆になるものです。日本では知名度があまり高くない画家ですが、16世紀にアッシジを中心に活躍し、アッシジのサン・フランチェスコ聖堂にも作品を残しています。

サン・ダミアーノ修道院は聖フランチェスコ、聖キアラにゆかりの教会ですが、アッシジ旧市街内にある両聖人の立派な教会との対比がとても印象に残ります。町のはずれに位置する修道院は、まるでそこだけ時がとまっているかのように、今日も昔と変わらない姿を見せています。そのたたずまいはまるで「アッシジの生き証人」。アッシジに訪れたときはぜひこちらの修道院への訪問もお忘れなく!

サン・ダミアーノ修道院の基本情報

住所:Via San Damiano, 85, 06081 Assisi PG
電話番号:+39-075-812273

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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