写真:山口 琴美
地図を見るトルコ語でカパル・チャルシュ、つまり屋根付きの市場といわれるグランドバザールは、イスタンブール旧市街を訪れたら必ずチェックしておきたい観光スポットのひとつです。
1453年にメフメト2世がコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)を攻め落としたときに建設を始めたのがこのバザールの起源で、4000を超える店舗が現役で営業しています。広大な敷地面積を持つバザールはまるで迷路のような構造で、一度入ったら同じ門から出ることはできないといわれるほど、いくつもの門があります。
そんな数ある門の中のひとつ、ヌルオスマニエ門のすぐ近くにあるモスクがヌルオスマニエ・モスクです。
写真:山口 琴美
地図を見るヨーロッパの大聖堂を思わせるような湾曲したデザインの外装が印象的なヌルオスマニエ・モスクは、バロック様式とオスマンのモスクの伝統的な建築を見事に融合させた傑作です。
写真:山口 琴美
地図を見る遠くからでないとその全貌を把握できないくらい立派な建築で、礼拝を呼びかけるための2本の尖塔(ミナレット)は高さが60メートルもあり、天に突き刺さっているかのようです。
写真:山口 琴美
地図を見る1748年、マフムト1世の時代に、モスクの建築が命ぜられました。しかしモスクが完成する前にマフムト1世は突然の心臓発作で崩御してしまいます。
壮大なモスクの完成を目にすることなく亡くなってしまった彼の次にスルタン(皇帝)の座に就いたのは、マフムト1世の弟、オスマン3世でした。
モスクは1755年に完成し、オスマン3世の名に因んでヌルオスマニエ、つまり「オスマンの光」と名付けられました。
写真:山口 琴美
地図を見るモスクの名がモスク完成当時のスルタンの名に因んでいるのは事実ですが、モスク内に一歩踏み入れれば、「光」の意味を理解することができます。
写真:山口 琴美
地図を見る床からの高さが43.5メートルもある天高いドームに覆われた神聖なモスクの壁面には、無数の窓があります。おびただしい数の窓から太陽の光が柔らかく差し込むモスク内部は、「光」に満ちた空間という言葉がぴったりと当てはまります。すぐそばにあるグランドバザールの活気が嘘のように、モスク内は静かで神々しい雰囲気が漂っています。
ヌルオスマニエ・モスクは、完成から260年経った現在も、オスマン3世のみならず、オスマン帝国の栄光をも意味しているかのように、堂内を煌びやかに照らしています。
写真:山口 琴美
地図を見るヌルオスマニエ・モスクは、一日に5回ある礼拝の時間を除き、自由に見学することができます。決まった入場料はないため、モスク入り口付近にある寄付金箱に任意で寄付することができます。
グランドバザールのほか、イスタンブールに現存する最古のモニュメントといわれるチェンベルリタシュからも徒歩すぐです。グランドバザールでのショッピングついでに、ぜひオスマンバロック様式の最高傑作に立ち寄ってみてください。きっとその美しい光が織りなす神聖な空間に圧倒されるにちがいありません。
住所:Mollafenari Vezirhan Cd.No:4,34120 Fatih,Istanbul
アクセス:トラムT1線チェンベルリタシュ駅から徒歩約3分、グランドバザールのヌルオスマニエ門から徒歩すぐ
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/29更新)
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