京都の古刹でパンソリを!「安聖民パンソリの世界in浄住寺」

京都の古刹でパンソリを!「安聖民パンソリの世界in浄住寺」

更新日:2019/10/10 15:18

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
「パンソリ」はユネスコの無形文化遺産にも登録されている韓国の伝統的民俗芸能。日本国内ではなかなか拝聴する機会がありませんが、そんな貴重なパンソリを京都の古刹で聴くことのできるイベントが定期的にもよおされています。今回は日本在住のパンソリ唱者・安聖民氏による「安聖民パンソリの世界in浄住寺」をご紹介しましょう。
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舞台となる葉室山浄住寺

舞台となる葉室山浄住寺

写真:乾口 達司

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「安聖民パンソリの世界in浄住寺」は京都府京都市西京区にある古刹「葉室山浄住寺(はむろさんじょうじゅうじ)」で毎年おこなわれており、2019年の秋で5回目の公演となります。

浄住寺は、寺伝によると、810年(大同5)、慈覚大師・円仁によって創建されました。中世に入り、公家の葉室定嗣が再興。以来、葉室家の菩提寺となっており、山号が「葉室山」であるのも、そういった経緯によるものです。

境内はご覧のようにたくさんの樹木でおおわれており、古刹としての雰囲気をたたえています。

舞台となる葉室山浄住寺

写真:乾口 達司

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境内の参道をまっすぐ進むと、目の前に大きな本堂が現れます。本堂は江戸時代に再建されたもので、京都市指定文化財。パンソリはこの本堂のなかで上演されます。

パンソリ唱者の安聖民氏

パンソリ唱者の安聖民氏

写真:乾口 達司

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「パンソリ」はユネスコの無形文化遺産にも登録されている韓国の口承芸能で、そのスタイルは日本でいうところの講談や浪曲と似ています。18世紀頃から朝鮮半島各地の祭礼や広場で演じられ、19世紀には多くの名人を輩出しましたが、現在は『興夫歌』『沈清歌』『春香歌』『赤壁歌』『水宮歌』の5曲が伝承されているのみ。貴重な民俗芸能です。

演者は唱者の安聖民(あんそんみん)氏と奏者(鼓手)の方の2人。唱者と奏者とが一対となり、朝鮮半島で親しまれて来た物語が語りと歌によって語られます。語りや歌の合間には打楽器が打ち鳴らされ、語り、歌、演奏の三位一体のコラボレーションがパンソリの特徴として挙げられます。

パンソリ唱者の安聖民氏

写真:乾口 達司

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安聖民氏は大阪府出身。大学を卒業後、韓国に渡り、漢陽大学音楽大学院国楽科修士課程を修了するとともに、人間文化財第5号指定の南海星氏に師事してパンソリを習得しました。2006年、大阪で『水宮歌』の完唱公演をおこない、話題になりました。いわば、国内におけるパンソリの第一人者です。

パンソリ唱者の安聖民氏

写真:乾口 達司

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パンソリの場合、演目の上演時間は長く、一つの話を語り終えるのに8時間もかかるものがあります。したがって、当日は演目のうちの一部分だけが上演されます。もちろん、語りや歌は韓国語でなされます。そのため、韓国語の素養がなければ、話の内容を聞き取ることは難しいでしょう。しかし、ご安心あれ。舞台の上方のスクリーンに日本語訳も映し出されるので、そちらで物語を追うことが出来ます。

主人公の喜怒哀楽を豊かに表現する安聖民氏

主人公の喜怒哀楽を豊かに表現する安聖民氏

写真:乾口 達司

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古くより伝わる物語を語るという体裁上、パンソリでは唱者に豊かな表現力も求められます。主人公の喜怒哀楽を哀歓たっぷりに語る安聖民氏の表情にも注目しましょう。

主人公の喜怒哀楽を豊かに表現する安聖民氏

写真:乾口 達司

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パンソリでは、唱者が扇子を片手に歌いますが、場面によっては、扇子を広げたり、閉じたりといった所作を繰り返します。扇子は語りにアクセントをつける意味合いもあり、安聖民氏の持つ扇子にも注目すると、パンソリがより魅力的に見えて来るはずです。

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韓式の民族衣装や楽器

韓式の民族衣装や楽器

写真:乾口 達司

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安聖民氏の身にまとう衣装は、もちろん、韓服。そのあざやかな色彩に目を奪われる方も多いのではないでしょうか。

韓式の民族衣装や楽器

写真:乾口 達司

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鼓手の方が演奏に使う太鼓もご覧ください。パンソリで使われる太鼓が日本の一般的な太鼓とどのように違うのかなど、いろいろ教えていただけますよ。

あわせて散策しよう!緑豊かな境内

あわせて散策しよう!緑豊かな境内

写真:乾口 達司

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公演は前半・後半の2部構成。途中の休憩時間中や公演の前後に浄住寺の境内も散策しましょう。

黄檗宗の形式を伝える堂宇はもちろんのこと、特にご覧いただきたいのが、境内を彩る豊かな木々。なかには、ご覧のように珍しい竹も見られます。この竹は「キッコウチク」と呼ばれているもので、その名は節と節とのあいだが亀の甲羅に似ていることに由来します。

ほかにも、葉室家の家紋の由来となった竹も自生しています。案内板も設置されているため、境内を散策して探してみましょう。

あわせて散策しよう!緑豊かな境内

写真:乾口 達司

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秋になると、境内は緑一色から紅葉へと移り変わります。11月に入ると、早くも色づく木々があるため、秋の公演時は紅葉も楽しめます。

いかがでしたか?京都のお寺で韓国の民俗芸能を楽しめる機会など、なかなかあるものではありません。安聖民氏のパンソリを聴きながら、新たな京都の魅力を発見してください。

安聖民パンソリの世界in浄住寺の基本情報

演題:安聖民パンソリの世界in浄住寺vol.5〜お堂に響く声の彩り、言葉の紡ぎ
日時:2019年11月3日(日)午後1時30分(開場)/午後2時(開演)
住所:京都府京都市西京区山田開キ町9(葉室山浄住寺)
料金:前売り2000円/当日2500円
電話番号:06-6711-7602(金恵美)
アクセス:阪急電鉄「上桂駅」より徒歩約15分

2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/11/11 訪問

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