千葉・養老渓谷の2大ハイキングコース比較!紅葉や日帰り温泉も

千葉・養老渓谷の2大ハイキングコース比較!紅葉や日帰り温泉も

更新日:2020/11/28 14:55

咲田 みつるのプロフィール写真 咲田 みつる 千葉県1周ランナー、鈍足のトレイルランナー
「関東一遅い紅葉スポット」千葉の養老渓谷で日帰りハイキングしたい!温泉にも浸かりたい!…とお考えのあなたに贈る満喫ガイドです。養老渓谷の紅葉は、例年11月下旬〜12月上旬が見頃。マイカーで行くなら渋滞を避けるためにも宿泊か、早朝現地着が理想的ですが、本稿はそのどちらも難しい方向けの、公共交通(鉄道)前提のガイド。代表的なハイキングコースと、日帰り温泉との位置関係もご紹介します。

養老渓谷のハイキングコースについて

養老渓谷のハイキングコースについて

提供元:(公社)千葉県観光物産協会

http://maruchiba.jp

養老渓谷のハイキングコースは、2019年の台風や大雨の影響で一部が通行止めとなっているものの、以下の2大コースは健在です!
 
■滝めぐりコース(約4km・粟又の滝含む)
■大福山コース(約10km)→梅ヶ瀬方面の周回は通行不可
※「梅ヶ瀬渓谷」および「中瀬遊歩道」は部分的に通行可となりました。お出かけの際は関連メモのリンクから最新情報をご覧ください。

最寄り駅は小湊鉄道「養老渓谷駅」

最寄り駅は小湊鉄道「養老渓谷駅」

写真:咲田 みつる

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東京方面からの鉄道の最寄り駅は小湊鉄道の「養老渓谷駅」。「滝めぐりコース」へはここから路線バスに乗り継ぎます。(詳細後述)

駅には待合室、コインロッカー、ベンチ、トイレ(きれい)、足湯(鉄道利用者は無料・2020年11月現在休業中)が併設されています。また、駅前には観光案内所があるので、ハイカーは必ず立ち寄りましょう。ちなみに養老渓谷にはコンビニは無いので、駅前の売店が大変貴重な存在です。

有名な粟又の滝を含む「滝めぐりコース」

有名な粟又の滝を含む「滝めぐりコース」

写真:咲田 みつる

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まずは最も知名度が高い「滝めぐりコース」(約4km)をご紹介します。「滝めぐりコース」は、養老渓谷を代表する景勝地「粟又の滝」(高滝が正式。通称:養老の滝とも)を含むコースです。

その魅力は「渓谷美」です。養老川の川幅は広いところで30mほどあります。また、断崖にも圧倒されます。悠々と流れる川は浅く、透き通っています。紅葉のシーズンにはさらにその美しさが際立ちます。

有名な粟又の滝を含む「滝めぐりコース」

提供元:写真AC

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注意点として、養老渓谷駅からコースの起点まで約7km離れている為、「粟又ノ滝」まで路線バスに乗り継ぎが必要です。しかしながら、路線バスもまた渋滞と無縁ではないのが悩みどころ…。

当日の込み具合を見て、健脚のハイカーなら、歩いていくことも選択肢に入れておきましょう。道中、温泉街を通過しますので、「ハイキング後に入浴するならどこがいいか」と下見を兼ねて歩くのも良いでしょう。

有名な粟又の滝を含む「滝めぐりコース」

写真:咲田 みつる

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「滝めぐりコース」遊歩道は一般道から見て30mほど下に位置しますので、最初と最後だけ急坂を登り降りすることになります。一度、川瀬へ降り立てば、片道約2kmの道中はひたすら平坦で、石畳などで整備されています。小さい子どもやワンちゃんと訪れる人も多いです。遊歩道入り口付近には、日帰り入浴が可能な施設もあります(お湯は透明です)。

<滝めぐりコースの基本情報>
コース往復:約4km(70〜90分)
アップダウン:遊歩道の出入り口のみ(階段・急坂)
アクセス:小湊鉄道「養老渓谷駅」またはいすみ鉄道「上総中野駅」より路線バスを利用・いずれも「粟又ノ滝」下車
駅からコース起点まで歩く場合:約7km(約120分)プラスを考慮

展望を求めるなら「大福山コース」がおすすめ

展望を求めるなら「大福山コース」がおすすめ

提供元:(公社)千葉県観光物産協会

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次に「大福山コース」(約10km)をご紹介します。「大福山コース」は、舗装道(車道)にて、展望台を目指すコースです。コースの前半は、道路幅も大きく、渓谷に架かる大きな「宝衛橋」を渡る箇所もあり、渓谷の雄大さを実感できます。

橋を通過してしばらくは、緩やかな登りです。人里をしばらく歩くと、しだいに勾配がまし、車道も狭くなります。狭いゆえに、両脇に迫る紅葉を堪能できるのが醍醐味です。

展望を求めるなら「大福山コース」がおすすめ

写真:咲田 みつる

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大福山(292m)山頂の少し手前に展望台があります。展望台からは房総をぐるり見渡すことができます。千葉県には大きな山脈がないので、292mの大福山は、県内屈指の展望所なのです。

展望を求めるなら「大福山コース」がおすすめ

提供元:(公社)千葉県観光物産協会

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「滝めぐりコース」と比較すると、登りが長く、標高差が大きいコースです。ハイカーにとっては「歩いた感」を十分に満たしてくれるコースと言えます。ただし、大福山方面には温泉街が無いため、駅での足湯(2020年11月現在休業中)をおすすめします。帰りの列車の時刻を把握しておき、余裕をもって楽しみましょう。

<大福山コースの基本情報>
駅-大福山の往復:約10km(150〜180分)
アップダウン:往路は登り基調・復路は下り基調
アクセス:路線バスなどはなし
※「大福山」は「梅ヶ瀬渓谷」とセットで「大福山・梅ヶ瀬コース」(約12km)という周回コースとして紹介されることが多いのですが、現在梅ヶ瀬渓谷への周回はできません。

養老渓谷は黒湯で有名!

養老渓谷は黒湯で有名!

提供元:(公社)千葉県観光物産協会

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養老渓谷は、温泉郷でもあります。とろみのある黒湯で有名で、その色はまるでコーヒーかコーラのよう!日帰り入浴は15時までの施設が多いので、逆算して遅くともハイキングを13時までには終え、14時前には温泉施設に到着できるよう計画しましょう。養老渓谷温泉に限らず、紅葉や連休で混雑する時は宿泊客優先となるので、当日入浴できるかどうかは事前に問い合わせておくと安心です。

養老渓谷は黒湯で有名!

写真:咲田 みつる

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ちなみに駅から一番近い温泉郷は、約2km先。駅から見ると坂の下に位置する為、歩いて駅にもどる際は登坂となります。帰りの列車の時刻が迫っているなら、駅の足湯で、黒湯を楽しみましょう。(鉄道利用者は無料です・2020年11月現在休業中)

養老渓谷でハイキングを楽しむなら

さいごに養老渓谷駅からのおすすめコースを目的別に整理します。所要時間は、休憩等を考慮していますが、日帰り入浴追加の際にはさらに1時間足しましょう。

・有名な粟又の滝が見たい→「滝めぐりコース」5〜6時間(駅からの往復含む)
・展望を楽しみたい→「大福山コース」4〜5時間
いずれも復路の列車の時間から逆算して計画しましょう!

2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/11/06−2019/08/26 訪問

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