雨晴海岸の名前の由来は、源義経。奥州へ落ちのびる際に雨が晴れるのをこの海岸の岩屋で待ったことから、この名前がつきました。
その岩屋の名前は「義経岩」。正確には「義経雨はらしの岩」と呼ばれ、今は社になっています。しかし、それにしてもスゴイ場所にあるというか、JR氷見線がギリギリ避けるように通したというべきか・・・
近づいてみるとコンパクトにまとまった社となっており、ここで(正確には裏手の岩の間ですが)900年くらい前に義経が雨宿りしていたのか、と思うと不思議な感覚になりますね。
日本海側では珍しい白砂のある遠浅の海と岩に映えた美しい青松をたたえ、万葉の歌人、大伴家持も歌に詠んだのがこの雨晴海岸です。特に海上に突き出た女岩とそのバックの立山連峰は絵になり、江戸時代には松尾芭蕉も訪れ、そして今も多くの旅行者を惹きつける時代を超えた鉄板のビュースポットになっています。
国指定の名勝であると同時に国定公園でもあり、さらに「白砂青松百選」や「日本の渚百選」にも選ばれている自然景観が売りです。つまり泳ぐためのビーチではなく「見る」観光スポットであり、四季折々に変化する風景(バックの立山連峰の冠雪シーズンも一興)もその人気の理由です。
雨晴海岸は砂浜もきれいなビーチになっていますが、なにやらその砂浜の奥に白いおしゃれな建物がありますね。海に面している部分がガラスで開放的な印象です。行ってみましょう。
この海岸沿いの線路と道路に平行する限られたスペースに建てられた長い建築物こそ、平成30年に新設された「道の駅雨晴」です。後ろがすぐ山なので、ものすごく細長いレイアウトです。
中もご覧の通り、ウナギの寝床のように細長い面白い設計です。限られたスペースを有効活用するよう縦にも長い3階建てで海側に面したカフェやお土産ショップなどが入っており道の駅に必要な機能をきっちりと満たしています。
大きな展望デッキも用意されており、これは素通りしてはもったいないですね。もともとこの眺めの良い場所にはかつてホテル雨晴があり、昭和天皇皇后両陛下も行幸され宿泊された屈指の眺望スポットでした。それが道の駅に生まれ変わり、休憩無料の滞在スポットになるとは、旅行者にとってはうれしい限りですよね。
細長いため敷地の駐車場の台数はあまり多くありませんが、連休などの日は臨時駐車場も近隣に設けられますし、電車でもアクセスできますので是が非でも訪れて欲しいところです。
<道の駅雨晴の基本情報>
住所:富山県高岡市太田24番地74
電話番号:0766-53-5661
アクセス:JR氷見線「雨晴駅」下車 徒歩約5分
雨晴海岸から車で20分ほどの場所にある海王丸パークもセットで訪れて欲しい場所。ここは商船学校で使用されていた海王丸がそのまま展示されており、中にも入れるようになっています。
また近くに富山の海の幸を集めたグルメスポット「新湊きっときと市場」もあり、昼食をとる場所にも最適です。
そしてこの海王丸パークにも平成30年に新しい展望台が建設され、富山湾や立山連峰、新湊大橋などの眺望を楽しめるようになりました。雨晴海岸で海から見る立山連峰にはまった人は、こちらも入園無料ですので行かないと損ですね。
<海王丸パークの基本情報>
住所:富山駅射水市海王町8番地
電話番号:0766-82-5181
アクセス:小杉ICより車で20分または万葉線で海王丸駅下車徒歩10分
同じく雨晴海岸から車で20分ほどの場所にある「高岡山瑞龍寺」は国宝の山門をはじめ重要文化財の宝庫として知られる古刹。20年の歳月をかけて1663年に完成した寺院建築の傑作で富山県で唯一の国宝指定を受けています。こちらは雨晴の海岸の歴史のほうに興味のある人に適したスポットですね。
<高岡山瑞龍寺の基本情報>
住所:富山県高岡市関本町35
電話番号:0766-22-0179
アクセス:JR高岡駅から徒歩10分または新高岡駅から徒歩15分
雨晴海岸へ電車でアクセスする場合はJR氷見線で高岡駅から乗車します。この時注意したいのが二点あり、まず新幹線の止まる新高岡駅と高岡駅が離れていること(バスで約8分かかります)。次にその旨を告知する高岡市のポータルサイトにはなぜか氷見線が記載されていないこと、です。
高岡駅からはJR城端線や軌道電車の万葉線、あいの風とやま鉄道など多くの交通路線が発着していますが、そのどれでもなくJR「氷見線」に乗車するよう留意してください。
それでは気を付けていってらっしゃいませ〜
2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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