写真:土庄 雄平
地図を見る阿蘇山上に行くにあたって最もスタンダードな道が、北部から伸びる「坊中線」でしょう。JR阿蘇駅(電車は運休中)の南から阿蘇の中岳へジリジリと標高を上げていく道で、前半は樹林帯に囲まれ、鬱蒼とした雰囲気ですが、中盤から阿蘇らしさが思いっきり顔を出すのが特徴です。
JR阿蘇駅をスタート後、5km程で現れるカーブから一気に草原の風景へと変わり、阿蘇の荒涼とした山塊が姿を現します。日本離れした雰囲気と、そのスケールに思わずたじろいでしまうでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして程なく、阿蘇の町と外輪山が大きく広がる素晴らしいパノラマを横目に見ながら道が続いていきます。そして途中には、牛さんが悠々自適に暮らしている長閑な風景も!まさにThe阿蘇という癒しの時間を味わえますよ。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんなパノラマを楽しみながら、後ほど紹介する下野線と合流し、阿蘇山上へと向かっていきます。ここでポイントとなるのは景色変化です。
草原の道から、少し森の中へ入ったかと思えば、カーブの先にいきなり顔を見せる「阿蘇中岳」と、その一帯に広がる「草千里ヶ浜」の雄大な景観!突如現れる阿蘇ならではの迫力に圧倒されることでしょう!
写真:土庄 雄平
地図を見る南阿蘇村から阿蘇山上へ北上していく吉田線ルートの醍醐味は、進めば進むほど変わるバリエーションに富んだ景色でしょう。
まず、前半はしばらく樹林帯が続きますが、それを抜けて九十九折りを迎えると、そこには南阿蘇の村を見渡すパノラマが広がります。家々が近接せず、田園が広がる緑豊かな町と、それを囲う外輪山が印象的!
写真:土庄 雄平
地図を見るそして景色は一変し、阿蘇の荒涼な山岳地帯を縫っていく道へと変わります。赤茶けた山肌と周囲の高原を覆う枯草は、まさに火山地帯という様相です。
そんな吉田線のちょうど中間の「火の山トンネル」の隣には、阿蘇五岳の一角「烏帽子岳」の雄大な山容が!阿蘇の自然のスケール感をダイレクトに伝えてくれる瞬間の絶景です。
写真:土庄 雄平
地図を見るそしてトンネルを越えると、草千里と阿蘇山ロープウェイへ行く道とのT字分岐が現れます。ひたすらに荒涼な大地が広がり、噴煙たぎる阿蘇中岳を仰ぎ見るストレートな道は、非日常の世界観です。草千里ヶ浜にある高台から、その道の雰囲気を大いに感じることができるでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見る下野線は阿蘇ファームランドのある西側から緩やかに上り、途中、先述した坊中線と交わるルートです。特徴は前半の穏やかな草原風景が挙げられます。緑濃い阿蘇中央部の草原を縫うように走り、その爽快感は格別!
写真:土庄 雄平
地図を見るそこから中腹を迎えると、阿蘇五岳の一角「杵島岳(きしまだけ)」を望む絶景ポイントを迎えます。のっぺりとした高原風景とは対照的な、迫力ある荒涼な山容に圧倒されること間違いなし!青空とのコントラストも、とても美しく爽快です。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして坊中線と合流する付近の見所はもう一つ!かつて火山だった「米塚」の風景でしょう。国内では最も均整の取れた火砕丘であり、阿蘇の象徴的な風景の一つとして親しまれています。円錐形の丘陵を美しい緑が覆う景観は心洗われるよう!
草千里ヶ浜へ行く途中に、外輪山と一緒に「米塚」を見渡す絶景ポイントもあるので、見逃さないで下さいね。
一般的に阿蘇の絶景スポットとしては、大観峰などの展望スポットへ注目が集まりますが、ぜひおすすめしたいのが「道」から見る阿蘇の風景。特に、中央部の阿蘇中岳へ向かう阿蘇パノラマラインは3つのルートそれぞれが個性を有しており、阿蘇らしい絶景の宝庫です!
2018年には全線開通を果たし、今再び「観光地」としての輝きを取り戻している阿蘇へ、絶景探しの旅に出掛けてみてはいかがでしょうか?
住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村
アクセス:阿蘇市街・南阿蘇村から車で30分〜1時間
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/24更新)
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