写真:Hiroko Oji
地図を見るスイス中央に位置するベルンは、連邦政府が置かれた1848年以来、首都として政治の中心地となっています。スイスで4番目に大きい規模の都市ですが、都会というよりはこぢんまりとした中世の面影を色濃く残す街並みが魅力。
街中を大きく緩やかに蛇行するアーレ川はベルナーアルプスから流れてきたミルキーブルーの清涼な水が流れ、舌の先のように突き出た半島状に造られた地形には世界遺産に登録された旧市街が広がっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る街中を東西に走るメインストリートは西側からシュピタル通り・マルクト通り・クラム通り・ゲレヒティクカイト通りと名を変え、通りの両側にはスイス国旗や州旗などを掲げた歴史的建造物が建ち並んでいます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る重厚な装飾が施された建物の壁には彫像が施されていたり素敵なデザインのアイアン製の看板がぶら下がったり、洗練されたセンスの店やレストランなどが入るアーケード街が続きます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るベルンでは中世の頃から湧き水が豊富だったこともあり住民や馬たちの水の供給源となった噴水が100以上残っています。これらのうち現在11の噴水が旧市街に残されていて16世紀頃に設置されたカラフルな彫像を持つ柱がユニーク!メインストリートの中央にほぼ等間隔に設置された噴水を見て回るのもベルン観光の目玉の一つとなっています。
そのうちの一つ、駅から旧市街に向かって歩き始めるとまず目に入るのが通りの中央に建つ「パイプ吹きの噴水」。1545年建造で青い服装の男性がバグパイプを吹いています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る時計塔を通り過ぎて見えてくるのは1535年建造のツェーリンガー噴水。1191年にベルンの町を築いたツェーリンゲン公ベルヒトルト5世の記念碑です。よ〜く見てみると鉄兜の中は人ではなく熊!ベルンという街の名前が熊からきていることでもうなずける一コマです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るゲレヒティクカイツ通りのほぼ中央にあるのは1543年建造の「正義の女神噴水」。正義を擬人化した女神の右手に剣、左手に天秤を持っています。この像は実際は1986年に破壊されたとのことで、現在ここにあるのはコピー。
これらのほかにも、アンナザイラー噴水、射手の噴水、食人鬼噴水、シムソン噴水、フェンナー噴水、ロイファー噴水など、それぞれ個性ある噴水たちが目を楽しませてくれます。また足元から水の出てくる蛇口も楽しい工夫があり、台座はお花で飾られた美しいものになっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るメインストリートにある観光スポットの一つ「時計塔」は、1191年にツェーリンガー公がベルンの町を築いて以来牢獄塔が建築される1256年までベルンの西端に位置していました。13世紀の町づくりの際には町と外の世界をつなぐ出入り口だったところです。1218年から時を刻み続け、ベルンの町を行き交う人々に時を告げてきたのです。
かつては牢獄として利用された時期がある時計塔、1529年〜1530年にかけて仕掛け時計が設置されて以来、ずっと休みなく時を刻んできています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る毎時4分前から動き出す仕掛け時計は、今では観光の目玉の一つ。まず最初に左の鶏が両手(翼?)を広げて一声鳴き、次に下段の熊たちの兵隊が回転したあとピエロが鐘を鳴らします。そして締めにも鶏の鳴き声が。たった4分間のショータイムですが、このショーを楽しみに観光客たちが集まってくるのを見るのも見所かも。
写真:Hiroko Oji
地図を見る時計塔は通りを跨ぐように建っていて塔の下を通り過ぎることができます。頭上には歴史を垣間見られる絵画も飾られていますのでお見逃しなきように。
<時計塔の基本情報>
住所:Bim Zytglogge 3,3011 Bern
写真:Hiroko Oji
地図を見るメインストリートから一筋南に入ったミュンスターガッセ沿いにあるのがスイスで一番高い教会「大聖堂」。高さ100メートルもある塔を持つこの大聖堂は、1421年に着工され約1世紀をかけて建立された後期ゴシック様式の教会です。
塔にはエレベーターもしくは344段の階段利用して上ることができます。最上階からはベルンの旧市街を見渡せますのでお時間に余裕をもって上ってみてくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見る大聖堂内には15世紀から19世紀にかけての素晴らしいステンドグラスがあり、18世紀のパイプオルガンも見応え大で定期演奏会やクリスマス時期には美しい音色を響かせています。
この聖堂内に入る前に見逃せないのが正面入り口上部のレリーフ、エルハート・クングによる「最後の審判」です。神に選ばれた人々と地獄に落ちる者たちを234もの小さな像によって生き生きと表現しています。夕陽に照らし出されるレリーフは神々しいばかり。
写真:Hiroko Oji
地図を見る大聖堂の南側に広がる庭園にもぜひ足を運んでくださいね。庭園の端から眺めるアーレ川沿いの美しい風景にしばし見惚れてしまいます。
<大聖堂の基本情報>
住所:Munsterplatz 1,3000 Bern
電話番号:+41-31-312-04-62
開場時間:5月〜10月中旬 10:00〜17:00(日曜日のみ11:30〜)、10月下旬〜4月 12:00〜16:00(土曜は10:00〜17:00、日曜は11:30〜16:00)
写真:Hiroko Oji
地図を見るベルンの街の名前は「熊」に由来しています。というのもこの街にまだ名前がなかった頃、最初に捕獲した動物の名前を街の名前にしようということになり、その結果捕らえられたのが熊だったため「ベルン」になったと言われています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る1513年から飼育されてきたシンボル的存在の熊。これまでは街の発祥地であるニューデック橋の袂にある写真の小さなお濠でみることができていました。3.5メートルある深さの濠の下に3頭の熊だけがいるというとても小さな公園だったのですが、このお濠が手狭になったため2009年10月にアーレ川沿いの土手に広々とした公園がつくられたのです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る新しくできたのは敷地面積6000平方メートルの熊公園。のびのびとその可愛らしいしぐさを披露する熊たちの背後に、アーレ川に囲まれた世界遺産の美しいベルン旧市街が一望できる憩いのスポットとなっています。
<熊公園の基本情報>
住所:Grosser Muristalden 6 3006 Bern
電話番号:+41-31-357-15-25
開園時間:8:00〜17:00
首都と言えば交通の激しい大通りで慌ただしいイメージがあるかもしれませんが、ここベルンは緑の多い中世の趣が残る街並みで落ち着いた観光が楽しめます。
日帰りでも観光のできる街ですが、市内ホテルの中には市内のバスやトラムなどの公共交通機関に無料で利用できるゲストカードを出してくれるところもあります。またホテルの予約確認書を提示すれば空港からベルンまでの公共交通機関にも無料で乗れますので、日程に余裕があればぜひ滞在してベルン市内を「クマ」なく見て回ってくださいね。
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/28更新)
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