未投函ラブレターも公開「文豪川端康成と美のコレクション展」姫路で開催

未投函ラブレターも公開「文豪川端康成と美のコレクション展」姫路で開催

更新日:2019/09/26 13:08

塚本 隆司のプロフィール写真 塚本 隆司 ぼっち旅ライター
日本人初のノーベル文学賞受賞作家・川端康成が収集した美術品や日本を代表する作家らとの交流を紹介する「生誕120年 文豪川端康成と美のコレクション展」が姫路市立美術館と姫路文学館の2館で同時開催中です。
川端康成が旧蔵していた国宝を含む美術コレクションや直筆原稿、近年発見された初恋相手への未投函書簡など約280点を公開。期間は、2019年9月14日(土)から11月4日(月)まで。
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文豪・川端康成が愛した美の世界

文豪・川端康成が愛した美の世界

写真:塚本 隆司

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文学に興味が無い人でも知っている文豪・川端康成(1899―1972)。実は、美術品のコレクターとしても知られています。
「生誕120年 文豪川端康成と美のコレクション展」は、川端が旧蔵した国宝を含む美術品と親交があった作家や画家の書幅・書簡資料など約280点の展示を姫路市立美術館と姫路文学館が共同で開催。質・量ともに過去最大級となります。
みどころ紹介の前に、会場への行き方を説明しておきましょう。

文豪・川端康成が愛した美の世界

提供元:姫路市

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姫路城の東側に姫路市立美術館、西側に姫路文学館があります。JR姫路駅から徒歩で美術館へは約25分、文学館へは約30分かかります。
バスを利用するなら「姫路城ループバス」がおすすめ。1回100円で乗車できます。姫路城を中心に東回りなので、美術館から観覧するのがいいでしょう。

文豪・川端康成が愛した美の世界

写真:塚本 隆司

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もうひとつ、レンタサイクル「姫ちゃり」を活用する方法があります。姫路駅や両館を含めた約20カ所にサイクルステーション(貸出・返却拠点)があり、この間を60分以内なら1日100円で何度でも利用できます。(姫路駅のサイクルステーションは、バスターミナルの西側にあります)

両館の間は徒歩で15分ほど。ルートとなる姫路城の北側は隠れた観光スポットなので、この機会にぜひ寄り道しながら巡ってください。

「姫路市立美術館」川端が愛した美術品を展示

「姫路市立美術館」川端が愛した美術品を展示

写真:塚本 隆司

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姫路市立美術館は、姫路城の特別史跡地内にあります。姫路城を背に赤レンガと彫刻と庭園の美しい美術館です。明治38(1905)年に姫路陸軍兵器支廠の倉庫として建てられ、昭和55(1980)年に美術館に転用されました。
「文豪川端康成と美のコレクション展」では、川端が収集していた美術品、およそ140点を展示しています。
じっくり見れば、いくら時間があっても足りない展示になので、主な見どころを簡単に紹介しましょう。

「姫路市立美術館」川端が愛した美術品を展示

写真:塚本 隆司

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会場の手前で流れる5分間の映像は、川端が亡くなる1年前に撮影された貴重なフィルムです。詩人・サトウハチローの詩「川端康成」をサトウ自身が朗読しているので必見です。

「姫路市立美術館」川端が愛した美術品を展示

写真:塚本 隆司

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会場内は奥行きが約70メートルあり圧巻。照明も展示品を見やすいように工夫され、特に東山魁夷の絵画など繊細な色調を感じ取れる配慮がされています。

川端康成の美術品との向き合い方に注目

川端康成の美術品との向き合い方に注目

写真:塚本 隆司

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本展パンフレットの表紙にもある写真で川端が凝視している彫刻、ロダンの「赤い手」が展示されています。川端は1時間でも2時間でも見つめ続けていたそうで、この集中力が川端文学を生みだす原動力だったいわれています。

川端康成の美術品との向き合い方に注目

写真:塚本 隆司

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川端コレクションの多くに、川端自身の言葉が添えられています。
埴輪「乙女頭部」には「ほのぼのとまどかに愛らしい。(中略)知識も理屈もなく、私はただ見てゐる。」と記した文章があり、川端がただのコレクターではなく美術品とどう向き合っていたかがわかります。
土偶と一緒に映っている写真は必見です。

川端康成の美術品との向き合い方に注目

写真:塚本 隆司

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川端が高く評価し親交も深かった画家に東山魁夷と古賀春江がいます。2人の作品と川端のコメントも興味深い内容です。東山魁夷の絵画はもちろん装丁画や挿絵も必見です。

他にも国宝「十便十宜図」は会期中ページ替えをしながら展示されるので、何度でも足を運びたくなります。

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姫路文学館で見る日本初のノーベル文学賞

姫路文学館で見る日本初のノーベル文学賞

写真:塚本 隆司

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姫路文学館は、姫路城北西の古い街並みの中にあります。建築家・安藤忠雄の設計による建物で北館と南館に分かれ、本展は北館の中2階(第1会場)と2階(第2会場)で開催されます。

姫路文学館で見る日本初のノーベル文学賞

写真:塚本 隆司

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第1会場では、川端の人となりと作品、特にノーベル文学賞にまつわる展示、第2会場では近年発見された資料が多く展示され、川端と同時代を生きた文豪との交流がわかります。

姫路文学館で見る日本初のノーベル文学賞

写真:塚本 隆司

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第1会場のノーベル文学賞受賞に関わる資料展示では、ノーベル賞賞状(再現品)やメダルなど、普段は目にすることができない品ばかり。
また受賞記念講演「美しい日本の私」で世界に発信した日本の伝統美が紹介されています。

近年発見された貴重な資料の数々を公開

近年発見された貴重な資料の数々を公開

写真:塚本 隆司

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第1会場の注目展示は、川端の初恋相手・伊藤初代に宛てた未投函の書簡でしょう。10回におよぶ書簡のやり取りの後、返事が途絶えた時に書かれたもので、21,2歳の帝大生が16歳の女性に向けた思いがつづられています。
また、同会場に小説家・佐多稲子が伊藤初代と共に働いていたカフェの実体験を元に描いた小説「レストラン・落陽」と2人の写真が展示されています。川端は、モデルが伊藤初代だとは知らずに作品を絶賛しているなど不思議な縁を感じます。

近年発見された貴重な資料の数々を公開

写真:塚本 隆司

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第2会場での注目は、夏目漱石や太宰治、谷崎潤一郎、三島由紀夫らの書幅や書簡の展示です。近年見つかった、貴重な展示ばかりです。
写真は、ノーベル文学賞決定の連絡が入った日の深夜に撮影された写真の床の間に掲げられていた3幅の掛け軸です。なぜ、この軸を前に撮影に応じたのか、思いを巡らせてみてください。

近年発見された貴重な資料の数々を公開

写真:塚本 隆司

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奥には、浦上玉堂の国宝「凍雲篩雪図(とううんしせつず)」が展示されています。
本展では、川端が愛した日本の伝統美への思いに触れることができます。美の本質を見極める洞察力に、きっと驚かされるはずです。

生誕120年文豪川端康成と美のコレクション展の基本情報

姫路市立美術館・姫路文学館 同時開催
期間:2019年9月14日(土)〜11月4日(月・振休)
休館日:月曜日、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)、(9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)
開館時間:10時〜17時(入場は16時30分まで)
観覧料(2館分):一般1400円、大学・高校生600円、中学・小学生300円
場所:
姫路市立美術館 兵庫県姫路市本町68−25
姫路文学館 姫路市山野井町84番地
連絡先:
姫路市立美術館 079-222-2288
姫路文学館 079-293-8228

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/09/13 訪問

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