まず、雨飾山って聞いても、ピンとこない…という方のために、ご紹介!
標高1963mの雨飾山(あまかざりやま)は、長野と新潟をまたぐ登山者に人気の山。日本百名山のひとつで、ブナ原生林に囲まれた山頂からは、日本海や360度の大パノラマだけでなく「あるもの」が見えることで知られています。
それが、こちら!登山道のラインが、なんとなく女性の横顔に見えませんか?このラインは「女神の横顔」とも言われ、その姿に魅了されるファンが後を絶ちません。
登山のコースに関しては一つ。天気の良さと時間(平均7時間)をかければ、登っていただけます。※レベルとしては中級者レベル。
また、雨飾山は9月下旬〜10月中旬にかけての紅葉シーズンは、特に人気!秋になると赤・黄・オレンジの雄大な景色を楽しむことができます。
紅葉登山を楽しむなら、おすすめのスポットは、先ほどの登山ルートの中間地点にある「荒菅沢」から山頂まで。
写真:安藤 美紀
地図を見るそんな雨飾山の中腹にあるのが「雨飾高原露天風呂」。…じゃあ、登山しないと行けないの?と思われるかもしれませんが、心配はご無用!
ここは車でサクッと行ける楽ちん秘湯です。アクセスは、国道148号線「小谷温泉口」交差点を左に曲がり、県道114号線を進むこと30分。県道沿いにあるので、初めてでもまず迷いません。
公共交通機関だと、小谷村営バス停「雨飾高原」から徒歩7〜8分。ただし、バスの本数が1時間に1本と少ないため、基本的には車の利用がおすすめです。車の方はナビの設定を湯治宿「雨飾荘」にするといいでしょう。そこから「雨飾高原露天風呂」までは、徒歩3分です。
写真:安藤 美紀
地図を見るここ「雨飾高原露天風呂」は、秘湯なのに無料駐車場もあるんです!県道114号のふくらんだ部分が「雨飾荘」の駐車場になっていて、露天風呂の利用者はそこに車を停めることができます。
写真:安藤 美紀
地図を見る先ほどの駐車場から歩くこと1分。森の茂みに「雨飾高原露天風呂」の看板が見えたら、目的地に到着です。
露天風呂の利用期間は、毎年11月〜GW明け頃まで。残雪があれば、雨飾山の麓にある小谷温泉「山田旅館」より先は、通行止めとなります。春先に行かれる方は、都度道路状況を確認してお出かけくださいね。
写真:安藤 美紀
地図を見る秘湯だからって、虫だらけの臭くて汚いトイレに行くのは、我慢なりませんよね。
「雨飾高原露天風呂」は、小谷村が運営している天然温泉。そのため、トイレも2018年に改修されたばかりで、ピッカピカです。しかも有り難いことに、ウオッシュレット付き。
写真:安藤 美紀
地図を見るさらに、露天風呂の出入口は男女別。脱衣所も男女別で作られているため、女性でも安心して入れます。
木造の鄙びた脱衣所には、ちゃんと脱いだ服を入れるカゴも!秘湯なのに、至れり尽くせりです。
写真:安藤 美紀
地図を見る入浴料はどうなっているの?というと、「雨飾高原露天風呂」は、寸志で温泉が楽しめます。寸志なので、「お気持ちで…」ということにはなりますが、素晴らしい温泉を残すためにも、300円くらいは入れたいもの。もちろん両替機はありませんので、小銭は事前に用意しておいてくださいね。
写真:安藤 美紀
地図を見るいよいよ「雨飾高原露天風呂」へ!
目の前に広がるのは、ブナの原生林や季節の花を眺めて入れる、絶景露天風呂。県道から1分の場所にも関わらず、すっと空気が一変。周囲はとても静かで、秘湯感たっぷりです。
そして、驚いたのはこの清潔感。ブナ林に囲まれた露天風呂がこれだけ綺麗なのは、「雨飾荘」の従業員さんが清掃を行っているおかげ。よく見ると、かけ湯用の桶も置いてあります。
写真:安藤 美紀
地図を見る温泉好きにとって、感動の体験がもう一つ。実際に湯に浸かってみると、露天風呂は水鏡となって、周りの景色を映し出します。流れる雲を眺めたり、さわさわと揺れる葉っぱの音に耳を傾けたり。湯船の壁によりかかって、ただただボーッと過ごすことが、最高に贅沢な時間となるでしょう。
ちなみに、標高1000m以下の森林地帯には、木々の緑による空気清浄作用があり、天然のアロマテラピー効果があります。「雨飾高原露天風呂」の場所は標高約900m。リラックス効果は抜群です!
写真:安藤 美紀
地図を見る泉質はナトリウムー炭酸水素塩泉。秘湯では珍しい、毎分240ℓ湧出の源泉かけ流しです。成分総計が3882mg/kgもあり、地中のミネラルがギッシリ。体の芯から温まり、お肌がすべすべになる濃厚な極上湯です。
さらに、この露天風呂は、夜9時まで開放!月や星を眺めながら入る夜の露天風呂も、感動的ですよ。
写真:安藤 美紀
地図を見る温泉でぽかぽかに温まったら、地元の味を楽しみにいきましょう。
「雨飾高原露天風呂」から車で20分。道の駅小谷は、夜9時まで営業していて、食堂・お土産屋さん・日帰り温泉施設まで一度に楽しめる、驚きの道の駅なんです!
食事処へ行くと、かまどがドン!と置かれていて、道の駅とは思えないような、アツアツのかまどご飯が食べられます。
写真:安藤 美紀
地図を見るまた、小谷村では、村内5ヶ所の放牧場で野豚が飼育されています。自由に駆け回る元気いっぱいの野豚は、臭みがなく脂肪もサラッとして軽やか。
ここで人気のメニュー「カツ丼 温玉のせ」は、コシヒカリと野豚の相性抜群の一品。サクサクッとした食感のお肉とお米の甘さが、口いっぱいに広がりますよ。
写真:安藤 美紀
地図を見る小谷村のお土産を買うなら、雨飾山の伏流水と小谷のお米で仕込んだ純米吟醸「雨飾山」がおすすめ。ふくよかな甘味と香りがあり、いろんなお料理に合います。
お酒が苦手な方は、小谷村の栂池高原の湧水で作られた「雪どけサイダー」を。キリリとした強めの炭酸とスッキリした甘さが特徴。お風呂上がりに飲むのに、ぴったりです。
森林浴と温泉欲、ダブルで楽しめる「雨飾高原露天風呂」。ぜひ森の小人になった気分で、爽快な湯浴みをお楽しみくださいね!
住所:長野県北安曇郡小谷村中土18926-1
入浴時間:10時〜21時
定休日:無休(11月〜GW明け頃まではお休み)
電話番号:0261-85-1607(雨飾荘)
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/20更新)
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