写真:土庄 雄平
地図を見る今回紹介する「唐松岳」が位置するのは北アルプスの北部。スキーリーゾートとして有名な白馬村の八方尾根のピークに当たる山です。登山愛好家の手引きとなっている日本百名山には選定されていないものの、ゴンドラやリフトを使って標高を稼ぐことができ、アルプスの登竜門の一つとして人気があります。
そんな唐松岳へのアプローチ方法ですが、主に以下の三つがあります。
(1)麓から八方アルペンライン(ゴンドラ・リフト)へ乗って、八方池山荘から登山開始。
(2)黒菱平からリフトへ乗って、八方池山荘から登山開始。
(3)黒菱平から登山開始
車の方は、黒菱平(標高1500m)まで行くことのできる黒菱林道を使ってアクセスすると効率が良く、東京(新宿駅)や長野駅からバスを利用する場合は、麓の八方根の町からゴンドラやリフトを乗り継いでいく(1)プランになります。なお、車で訪れた場合でも、体力に不安な方は(1)がオススメです。
そして(1)〜(3)いずれかの方法で、標高1830mの八方池山荘へ至れば、いよいよ本格的な登山の開始になります。
写真:土庄 雄平
地図を見る八方池山荘まで辿り着くと、辺りに広がるのは美しい山岳世界。長野の平野部を介して、北信五岳や中央アルプス、そして天気が良ければ富士山まで見渡すことも可能です。朝の澄んだ空気が気持ちよく、麓に比べて気温も冷涼!最高に美味しい空気で深呼吸しながら、スタートしましょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るまず目指すのは、八方尾根ルートの代名詞的な存在になっている「八方池」!山荘から緩やかな稜線を進むこと30分の行程です。木道と石畳の二つのコースがあるので、自分の足に馴染むルートを選ぶと良いでしょう。
なおコースの途中には「ケルン」と呼ばれる、霧が出た時に登山道の目印になる石積み標識が置かれています。第二のケルンを過ぎれば、八方池はすぐそこです!
写真:土庄 雄平
地図を見るそして「八方池」へと辿り着けば、そこには言葉にできないほどの情景が待っています。なんと、池の水面に白馬連峰が映り込み、幻想的な水鏡が作り上げられるのです。空の青色も深く、まるで宝石のよう!アルプスの大自然が作り上げた神秘の絶景と言えるでしょう。
八方池を越えると、道は散策コースから本格的な登山道といった面持ちへと変わります。しかしながら、途中に危険個所もないため、心配は無用!あとは自分のペースで山頂までひたすら登り続けましょう。
通常の登山では、この辺りが一番辛いのですが、この唐松岳においては、最高の山登りを楽しめます。なぜなら第一に、登山道が開けているので、信州の素晴らしいパノラマを眺めることができるから。まるで天空を歩いているような感覚を味わえますよ。
そして第二に、登山道の各所には雪渓や高山植物など、非日常のシーンが数々迎えてくれるから。季節や天候に応じて、様々に趣を変えるのも山の醍醐味です。一期一会の出会いに胸を躍らせながら、登山を満喫してくださいね!
また山頂に近づくにつれて、次第に大きくなってくる白馬連峰の山塊も迫力抜群!今回紹介する「唐松岳」の北側に続く北アルプスの主脈です。日本の屋根と呼ぶに相応しい圧倒的なそのスケールと、アルプスらしい低木の緑と岩稜の白が織りなす美しいコントラストに、きっと心を奪われてしまうことでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見る八方池から2時間ほど登り続ければ、大きな建物が見えてきます。これが唐松岳の登山基地となっている「唐松岳頂上山荘」です。この標高でありながら、軽食・飲み物を購入できるのが嬉しいですね。また、ゆっくり山に浸りたい方は、宿泊も可能です。
そして山荘の向こう側には、五竜岳や剱岳など北アルプスの絶景が!山上世界ならではの壮大なスケールのパノラマが広がっています。
写真:土庄 雄平
地図を見る山荘まで辿り着けば、20分程と「唐松岳」の山頂まではあと少し!しかし、体力に心配な方は山荘に荷物をデポして挑むと良いでしょう。
さて、振り返ると唐松岳の代名詞といえる稜線美が思いっきり広がります。青空とのコントラストが堪らなく美しく、周囲の峰々とも相まって引き込まれるような絶景です。ラストはアルプス登山の醍醐味である稜線歩きを堪能しましょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るそして360度のパノラマを誇る山頂へ到達!苦労が報われる瞬間です。その頂からは、信州を一望でき、北には白馬岳・南には五竜岳のどっしりとした山容。また西側には能登半島や日本海まで見渡すことのできる雄大な眺望が広がります。きっと感動すること間違いなし!
それでは、心ゆくまま山頂付近を満喫したら、帰りのロープウェイ・八方アルペンラインの最終時間16:40に間に合うように下山しましょう!14:00に出れば余裕があると思います。
写真:土庄 雄平
地図を見るハードルが高いと思われるアルプス登山の入門としてお勧めしたいのが、今回紹介した「唐松岳」です。なぜなら、標高・歩行距離ともにアルプスの中で最もイージーな内容でありながら、途中には八方池の水鏡や、白馬連峰の山容、唐松岳の稜線美などアルプスならではの絶景が連続するから!ぜひ一度、準備と計画を万端に挑戦してみてくださいね。
住所:長野県北安曇郡白馬村大字北城
電話番号:090-5204-7876(唐松岳頂上山荘)
アクセス:八方池山荘から徒歩片道2時間〜2時間半、八方池山荘までは以下の3パターン。
(1)麓から八方アルペンライン(ゴンドラ・リフト)へ乗って、八方池山荘から登山開始。
(2)黒菱平からリフトへ乗って、八方池山荘から登山開始。
(3)黒菱平から登山開始
<チェックリスト>
・登山届の提出は忘れずに。
・天候不良や体調不良などの場合、決して無理をしないようにしましょう。
・食糧と水分は十分に持ち歩きましょう。
・時間には余裕をもって計画しましょう。
・ルートは地図でよく確認しましたか?
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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