写真:古都の U助
地図を見る岐阜大仏・正法寺は岐阜市歴史博物館から国道を渡ってすぐ南部に位置しています。JRや名鉄の岐阜駅からは岐阜バスに乗り約10分、「岐阜公園歴史博物館前」バス停で降りれば徒歩約3分です。
外観からは三層の屋根が確認できますが、内部は巨大な大仏様を安置する為吹き抜けの大きな空間が形成されています。
写真:古都の U助
地図を見るこちらは岐阜市重要文化財に指定されている岐阜大仏・正法寺の大仏殿の正面玄関。
お堂の高さは25.15mもあり背後には岐阜のシンボル金華山が見えます。通称岐阜大仏と呼ばれる正法寺の正式名称は金鳳山正法寺といって、京都府宇治市にある黄檗宗の寺院、万福寺の末寺に当たります。黄檗宗の寺院といえば精進料理や建築なども中国風であることが多く、正法寺 大仏殿も明朝様式が取り入れられ、異国情緒が漂う独特の姿。
写真:古都の U助
地図を見る岐阜のシンボル金華山をバックに建つ正法寺ですが、写真左側の大仏殿の後ろ側にもご注目。昭和31年完成した岐阜城を見ることができます。
写真:古都の U助
地図を見る岐阜県重要文化財である岐阜大仏の高さは座高で約13.7m。かの有名な奈良の大仏は台座の部分を含めると約18m、鎌倉大仏は台座を含め約13mですから、この大仏は全国的に見てもかなりな規模です。38年もの年月を費やし、江戸時代1832年に完成しました。
また、オッケー!といわんばかりに親指と中指で輪っかを作っている右手の印は説法印と呼ばれているもの。左手は下ろして地面に指を触れさせる降魔印もしくは触地印と呼ばれるもので、お釈迦様が魔を払う際のポーズとされています。左手は近寄れば間近で見られることもあり、とても大きく感じられます。
写真:古都の U助
地図を見る正法寺の大仏殿内部には大仏様を取り囲むようにぐるりと回廊が張り巡らされているのもわかります。
また、大仏様の体から発せられる光を表す光背の文様もぜひ近くで見てほしいものです。
写真:古都の U助
地図を見る内部の壁面、大仏様の左右にはかつてあった羅漢堂の五百羅漢が100体ほど移されずらりと並んでいます。その上部にも植物や楽器、天人の彫刻があり、見応えがあります。
写真:古都の U助
地図を見る堂内にはお堂の模型と大仏の断面図があります。
岐阜大仏はまず竹で大仏の大まかな形を作っていき、そこに粘土を塗ってその上に経典の書かれた美濃和紙が張られました。さらにその上に漆を塗り金箔が施されています。竹でカゴを編むように原型が作られたことから、別名ではかご大仏とも呼ばれています。
また、断面図には内部を貫く大イチョウの真柱も描かれ、さらによく見るとわかりますが大仏様は少し俯きがちで、我々へと身を乗り出し目線を合わせているかのような印象に。
写真:古都の U助
地図を見る大仏殿内部では大仏様の周囲をぐるりと一周周り拝観することができます。大仏様の背後には複雑な形が美しい花頭窓も見られます。
写真:古都の U助
地図を見る大仏様の背後には地獄絵図もかけられています。公開はされていませんがこの背後から回廊に通じる階段があります。
また、大仏胎内には秘仏として藤原時代の作と伝わる木造薬師如来像が安置されています。
住所:岐阜県岐阜市大仏町8番地
電話番号:058-264-2760
アクセス:JRまたは名鉄岐阜駅から岐阜バス「岐阜公園歴史博物館前」下車徒歩約3分
料金:大人200円
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/17更新)
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