須磨離宮公園の正門をくぐり、緑豊かな馬車道を抜けると、レストハウスから広大で美しい景色が目の前に広がります。こちらは、昭和20年までの約30年間、大正・昭和の天皇陛下やラストエンペラーとして知られる満州国皇帝・溥儀(ふぎ)らが利用された皇室の別荘地でした。
離宮公園には正門〜馬車道〜中門広場をはじめとして武庫離宮の史跡が数々残されています。園内は春と秋にバラ(噴水広場・中門広場)、6月からは、ハナショウブ(本園)、アジサイ(植物園)の観賞を楽しめます。又、サクラ、ハナミズキ、紅葉を観賞できる植物園、フィールド・アスレチック「子供の森」の冒険コースなどがあり、少なくとも1、2時間はかけてぜひゆっくり散策していただきたいです。
例年5月中旬〜6月下旬と10月中旬〜11月下旬に見ごろを迎える「王侯貴族のバラ園」は、180種4,000株の色とりどりのバラが美しく咲きます。かつて皇室の別荘があった歴史にちなんで、皇室や王室、芸術家などの名前がついた品種を集めた関西有数のバラ園です。
写真のバラは、プリンセス・ミチコ。美智子妃殿下に捧げられたバラです。温かみのある花の様子に妃殿下のお人柄がよくあらわれているようです。
他にも、プリンセス・アイコ、クレオパトラ、プリンセス・ドゥ・モナコ(モナコ公国の王妃に転身されたグレースケリーに捧げられたバラです。夫君のレニエ3世大公にちなんだバラとご夫妻で並んで咲いています。)ダイアナ・プリンセス・オブ・ウエールズなど、バラそれぞれに名前や由来が記されているので説明を見ながら散策してみてはいかがでしょう。
植物園は木々や見ごろの植物を見ながら散策できる遊歩道になっていて、森林浴をしている気分でゆったりと観賞できます♪花の香りを楽しみながら心も豊かになる、そんな贅沢な時間を過ごしてみましょう!6月〜7月はあじさい園、12月〜4月中旬頃のツバキ、2月末〜3月中旬は25種、約170本の梅園、4月中旬〜5月上旬頃のボタンと季節に合わせた花々を楽しむことができますよ。梅園では、シーズンによって梅の実をみることができたり、観賞温室では、グアバの実がなっているなど日常では見ることのできない熱帯の植物にも出会えます。
写真:カキツバタ
秋の植物園のもみじも見どころの一つです。イロハモミジを中心に約600本の紅葉の美しい風景を堪能できます。
夏季や紅葉シーズン、イベントによっては夜間開園が行われます。開催時期は公式サイトをご確認ください。
他にも園内には、「宝島」をテーマに小学生以上が利用できるフィールド・アスレチック、「子供の森」の冒険コースがあり、離宮公園に入園すればなんと無料で利用できます。(所要時間40〜50分)
須磨離宮公園へは、JR三ノ宮駅から電車で西へ約12分、国道2号線 須磨駅前交差点東側(JR須磨駅改札から北へ徒歩約3分)のバス停で神戸市バス75系統妙法寺駅前に乗車すると便利です。須磨駅前→須磨離宮公園前で下車、日中は1時間あたり4〜6本運行しており所要時間は 約6分です。
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(2023/12/10更新)
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