写真:土庄 雄平
地図を見る燕岳が位置するのは、まさに日本アルプスの山並みのイメージがある長野県安曇野市。その街の中心から車で1時間程走った場所にある秘湯「中房温泉(なかふさおんせん)」が登山口となります。アルプスの中では比較的アクセスがしやすく、初心者でも日帰り登山が可能なこと。そして、山頂周辺からは日本の屋根というべきアルプスの主脈を望む大パノラマが広がるため、アルプスの登竜門として大変人気な山です。
車で登山口へ行く際には、時間に注意しましょう!特に7月〜9月のハイシーズンには早朝に駐車場が埋まってしまうことも珍しくありません。
中房温泉から山頂までは標準タイムで4時間程。途中にある合戦小屋が半分の目印です。前半は森の中を淡々と進んでいくルートで、景色としては面白みに欠けますが、アルプスならではの静謐な山歩きと、気持ちの良い森林浴を満喫できます。
途中、所々開ける景色からは、アルプスの山並みや青空を望むことができ、爽快!また天気が良ければ富士山を見渡せるポイントもありますよ。
写真:土庄 雄平
地図を見る登山開始から2時間半ほどで合戦小屋へと到着です。ここまで辿り着けば、正念場は越えたと言えるでしょう!さて、燕岳の合戦尾根ルートが人気な理由の一つには、山小屋で食べられる絶品グルメという側面があります。この合戦小屋の名物は「スイカ」(〜9月)と「お汁粉」(10月〜)!
甘い名物は、疲れた身体に染み渡る美味しさ。ぜひ一服していきましょう!また、山で飲むコーラも格別なので、一緒に購入してみてはいかがでしょうか?
写真:土庄 雄平
地図を見るそして合戦小屋から登山を再開です。ここから山頂直下の燕山荘(えんざんそう)まで標準タイムで1時間ほど。この辺りで森林限界が近づいてきます。そのため、進めば進むほど、先ほどより景色が開けてきて、いよいよ核心部は近い!と感じられることでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして尾根筋を登りきると、ようやく燕岳の稜線部へと到着!すると、そこには目を疑うほどの絶景が広がります。なんと、まるで鎧のように花崗岩を纏った「燕岳」の山容と、その隣には鋭利な形が特徴的な槍ヶ岳をはじめとして北アルプス主脈が果てしなく広がります。日本の屋根というべきアルプスの美しさとスケール、その両方を堪能することができますよ!
写真:土庄 雄平
地図を見る前半とは打って変わって、大パノラマの稜線歩き!これこそ「燕岳」が人気の最大の理由です。そそり立つ花崗岩の間を縫うように、天空世界を歩けば、アルプスの虜になること間違いなし!進めば進むほど、少しずつ稜線の眺めも変わるので、色んな角度から楽しんで下さいね。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな燕岳の稜線ですが、もう一つの楽しみは動物を模した奇岩スポット!その中でも特に「イルカ岩」が有名です。槍ヶ岳を背景に、美しい曲線を描いて顔を上げる姿はまるで生きているみたいですね。
写真:土庄 雄平
地図を見る燕山荘から約20分で山頂へ到着!頂上付近は岩がゴツゴツしており、やや狭いため注意してくださいね。そうして、その頂に立った時、360度を誇る大展望が広がります。安曇野の町から北アルプスの峰々、槍ヶ岳へ至る「表銀座」と呼ばれる縦走路など。収まりきらないほどの山上世界のスケールに、思わず立ち尽くしてしまうこと間違いなし!登山の苦労が報われる瞬間ですね。
写真:土庄 雄平
地図を見るそうして山頂の景色をたっぷりと楽しんだら、いよいよ下山ですが、その前に燕山荘へ立ち寄りましょう。実は、この燕山荘も登山者に愛される名山小屋!カレーなどのランチメニューをはじめとして定番の生ビール、そしてケーキやイチゴミルクなど贅沢なラインナップが揃っています。絶景を眺めながら美味しいものを頂く時間は至福のひとときです。
写真:土庄 雄平
地図を見る一見ハードルが高いように見える日本アルプスの登山ですが、実は登る山を選べば、どなたでもチャレンジすることが可能です。今回紹介した北アルプス「燕岳」は、標高差・距離ともに適度であり、途中には山ならではの絶景を味わえ、そして名物の山小屋では絶品グルメに舌鼓でき、まさに山の楽しさが凝縮されたコースと言えるでしょう。ぜひ一度、準備と計画を万端に挑戦してみてくださいね。きっと、また一つ世界が広がるはず!
住所:長野県安曇野市穂高牧
電話番号:0263-32-1535(燕山荘)
アクセス:中房温泉から燕山荘経由で山頂まで片道4時間、安曇野市街から中房温泉まで車で1時間
<チェックリスト>
・登山届の提出は忘れずに。
・天候不良や体調不良などの場合、決して無理をしないようにしましょう。
・食糧と水分は十分に持ち歩きましょう。
・時間には余裕をもって計画しましょう。
・ルートは地図でよく確認しましたか?
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
土庄 雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。山岳雑…
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