車と音楽とアートの町!米デトロイト観光で外せない博物館3選

車と音楽とアートの町!米デトロイト観光で外せない博物館3選

更新日:2019/09/26 17:27

いしい ひいのプロフィール写真 いしい ひい 元旅行会社勤務、アメリカ旅行ライター、フードコーディネーター
全米随一のモーターシティとして君臨するミシガン州デトロイト。近年は流行に敏感で活気ある街に生まれ変わり、2018年に旅行ガイド「ロンリープラネット」で、スペインのセビーリャに次ぎ世界第2位の旅行先にランクインするなど注目を集めています。そんなデトロイト観光で外せないのが、独自の魅力を持つ博物館。今回はデトロイト美術館、モータウン博物館、ザ・ヘンリーフォードをご紹介します。

「デトロイト美術館」で絶対に見たい巨大壁画

「デトロイト美術館」で絶対に見たい巨大壁画

写真:いしい ひい

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デトロイト美術館(Detroit Institute of Arts、通称DIA)は、1885年開館の歴史ある美術館。ウエイン州立大学に隣接し、若者が集まる元気なミッドタウンに位置しています。

アレクサンダー・カルダー、ジョージア・オキーフなどアメリカ人アーティストの作品が多く、その規模は全米でも第3位。さらにゴッホやゴーギャン、ピカソなどヨーロッパの巨匠の作品、古代エジプト美術から現代アートまで、65,000点以上の芸術品を所蔵している広大な美術館なのです。

「デトロイト美術館」で絶対に見たい巨大壁画

写真:いしい ひい

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必見なのが、ディエゴ・リベラ作の壁画「デトロイトの産業」。農業や工業など様々なテーマを盛り込んだ壁画が、ギャラリーいっぱいに広がっているさまは壮観!

中でも自動車産業に従事する労働者を描いた部分は、車の町デトロイトの誇りと活気、さらには労働の過酷さを感じさせ、働く人たちの真剣な眼差しが静かに迫ってくることでしょう。

「デトロイト美術館」で絶対に見たい巨大壁画

写真:いしい ひい

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美術品の展示だけでなく、建物の美しさもデトロイト美術館の魅力。館内にはカフェDIAや中庭もあり、ゆったりした気分で芸術鑑賞を楽しむことができますよ。

<デトロイト美術館の基本情報>
住所:5200 Woodward Ave, Detroit, MI 48202
電話番号:+1-313-833-7900
営業時間:火〜木9:00〜16:00、金9:00〜22:00、土日10:00〜17:00

世界中から音楽ファンが訪れる「モータウン博物館」

世界中から音楽ファンが訪れる「モータウン博物館」

写真:いしい ひい

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博物館と言っても見たところ普通の家が二つ並んでいるだけなのですが、ここは1959年モータウンレコードが設立された場所として、世界中の音楽ファンを惹きつける場所。「モータウン」の名は、車の町デトロイトの通称「モータータウン」に由来します。
ソウルミュージックやブラックミュージックを中心にクロスオーバーで大成功をおさめ、音楽だけでなく人種の壁を取り除くなど歴史をも変えたと言われています。

モータウン博物館の見学はツアー参加のみ。その場でチケットを購入できますが、週末は混雑することもあるので、予めインターネットで申し込んでおくと安心です。

世界中から音楽ファンが訪れる「モータウン博物館」

写真:いしい ひい

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マイケルジャクソンの手袋と帽子、スプリームスのステージ衣装、スティービーワンダーら数多くのミュージシャンの写真やエピソードなど充実した展示内容です。(館内は写真撮影禁止)

ツアー担当者は実に知識豊富で、参加者のどんな質問にもエネルギッシュに答えてくれます。途中My Girlなどの歌を皆で熱唱しながらツアーは進み、締めくくりはダイアナロスらが使ったヘッドフォンや楽器がそのまま保存されている「スタジオA」へ。
約1時間半のツアーは、音楽好きの人にとって忘れられない体験になるはず!

<モータウン博物館の基本情報>
住所:2648 W Grand Blvd, Detroit, MI 48208
電話番号:+1-313-875-2264
営業時間:火〜日10:00〜18:00(金曜日は20:00まで)

「ザ・ヘンリーフォード」は広大なテーマパーク

「ザ・ヘンリーフォード」は広大なテーマパーク

写真:いしい ひい

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ザ・ヘンリーフォードは、年間150万人もの入場者が訪れる人気の観光スポット。とにかく広大で、アメリカの車と文化のテーマパークのような場所です。
ヘンリーフォード博物館、フォード・ルージュ工場ツアー、グリーンフィールド・ビレッジの3つに分かれていて、1か所だけ行ってもいいし、コンボチケットもあります。

その中でも欠かせないのが、ヘンリーフォード博物館。最大のセクション「ドライビング・アメリカ」には、フォードの車だけでなくアメリカの自動車の歴史が展示されています。写真はジョンFケネディ大統領が1963年テキサス州ダラスで暗殺された時に乗っていたリムジン。

1955年ローザパークスがアラバマ州モントゴメリーで乗っていたバス(黒人のローザは白人に席を譲るのを拒んで逮捕され、公民権運動のきっかけとなった)など、車を通してアメリカの歴史に思いをはせることができます。

「ザ・ヘンリーフォード」は広大なテーマパーク

写真:いしい ひい

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1960年のマクドナルドの看板があったり、館内はポップで明るいイメージ。車を改装したダイナーも営業中、博物館のど真ん中でアメリカ食を食べるのも楽しい!(館内にはもう一つ、ミシガンカフェというお食事処もあります)

「ザ・ヘンリーフォード」は広大なテーマパーク

写真:いしい ひい

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車に興味があるなら、フォード・ルージュ工場ツアーにも是非参加したいところ。博物館のウェルカムセンターから専用バスで工場に移動します。二つのビデオシアターで、まずはフォードの歴史を紹介したビデオ、続いて3D映像で車の生産工程や耐性テストなどを体感。
写真は、周辺の工場を見晴らすガラス張りの展望台。環境に配慮して多くの建物の屋上が緑の植物で覆われているのが印象的です。

そしていよいよ、工場内部の見学。見学者通路から、最新のピックアップトラック「F-150」の組み立て現場を見下ろしながら、自分のペースで歩いて見学できます。工場内部は残念ながら写真撮影は不可。でも、広大なスペースに設置されたベルトコンベヤーが移動する中、機械と手作業で一つ一つの工程が進んでいく様を見るのはとても興味深いですよ!

<ザ・ヘンリーフォードの基本情報>
住所:20900 Oakwood Blvd, Dearborn, MI 48124
電話番号:+1-313-982-6001
営業時間:毎日09:30〜17:00(工場ツアーは月〜土のみ)

おまけ:リバーフロントのアートにも注目!

おまけ:リバーフロントのアートにも注目!

写真:いしい ひい

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デトロイトの街角には、都市の再生を物語るかのように様々なアートがあります。おススメはリバーフロント、美しく整備されて歩きやすいプロムナードにはアートだけでなくカフェや噴水もあり、対岸にカナダを見晴らす風景は爽やかそのもの。

おまけ:リバーフロントのアートにも注目!

写真:いしい ひい

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こちらはデトロイトのランドマークのひとつである、ジョールイスの記念碑。ジョールイスはボクシング世界ヘビー級王者になった黒人で、人種の壁を越えてアメリカの英雄と称えられています。

おまけ:リバーフロントのアートにも注目!

写真:いしい ひい

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こちらはアートではありませんが、デトロイトを象徴する風景のひとつである、ルネサンス・センター。ゼネラルモーターズの本社がある超高層ビル群で、ホテルやレストランもあり賑やかです。

変わりゆく街、デトロイト

東京はもちろん名古屋からの直行便もあるデトロイト。かつて治安が悪い都市の代表のように言われたこともありますが、近年は新しいレストラン、ホテル、ギャラリーなどができ、若者が集まるお洒落な街に変貌していっています。
是非モータータウンでモータウンミュージックとアートの旅をお楽しみくださいね!

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/09/07−2019/09/09 訪問

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