写真:安藤 美紀
地図を見る上高地へ行くのに、気を付けたいのが交通手段。上高地は、渋滞を規制したり自然を守るため、マイカー規制を行っています。車で行く場合は、上高地の玄関口、沢渡(さわんど)駐車場にいったん車を停めて、シャトルバスかタクシーを利用しましょう。沢渡〜上高地まではバスで約30分。バスの中では、運転手さんが「左に見えます山は・・・」と、上高地の見所を案内してくれます。行きのバスは左側に乗ったほうが、山の景色を楽しめるのでオススメです。
夏休みやGWは混雑しますので、乗車前に往復の乗車券を買っておきましょう。マイカー以外で気軽に上高地へ行くなら、東京の新宿や大阪・京都から出ているアルピコ交通の直行バス(さわやか信州号)を利用すると便利です。
バスの終点「上高地バスターミナル」から徒歩5分。穂高連峰の麓に流れている、青く透き通った梓川(あずさがわ)にかかるのが、河童橋です。河童橋周辺は、休憩や食事が出来るお店がたくさんあり、トレッキングのベースとして利用すると便利。上高地の散策中、トイレットペーパーが置いていないトイレもありますので、ペーパーを事前に用意しておいてくと安心です。
写真:安藤 美紀
地図を見る上高地の河童橋〜明神池 散策コースは、梓川の上流から見て、右岸コース 約3.5km(70分)と左岸コース 約3.0km(60分)の2つに分かれています。梓川の流れを見ながら、どちらのコースか確認して下さいね。
右岸コースは湿原があったり、小さい川が流れていたり、上高地ならではの景色の変化を楽しむのにちょうどいいコース。木道が中心になっていて道が細いので、ちょっとしたアスレチック感覚で楽しめます。左岸コースは、穂高連峰が綺麗に見える絶景ポイントが数カ所あります。道幅が広くなだらかな道が続きますので、足元に広がる上高地の花を眺めながら、ゆっくり立ち止まって歩くのに最適。
筆者のオススメは、行き“左岸コース”→帰り“右岸コース”です。行きは、雲がかからないうちに穂高連峰の山々を堪能。帰りは、変化する景色を楽しみながら歩くと、上高地らしいトレッキングが満喫できます。
写真:安藤 美紀
地図を見る上高地を散策していると、サルの集団に出会うことがよくあります。上高地のサルは、驚くほど人懐っこく、近づいても逃げたりしません。
愛嬌いっぱいの可愛いサルたちですが、目が合うと威嚇してくることもあるようです。人懐っこいと言っても野生のサルですし、上高地としてもサルの追い払いを実施していることもあるので、不用意に近づかないようにしましょう。遠くはなれた所から眺める程度がベストですね。
写真:安藤 美紀
地図を見る河童橋〜明神池 散策コースの目的地『明神池』は、穂高神社の奥宮の境内奥にあります。穂高神社のご利益は、縁結び・安産・子授け・諸願成就。参拝方法は、2例2拍手1礼です。参拝を終えたら、明神池へ向かいましょう。
※明神池は境内にある池なので、参拝料として1人300円が必要です。
山肌が大暴落して沢をせき止めて出来たと言われる明神池は、ひょうたん型の大きな“一之池”と、ゴツゴツした岩に囲まれた小さな“ニノ池”という2つの池があります。
湧き水で出来ている明神池は、零下20度になる冬の上高地でも凍りません。周りは静寂に包まれていて、耳を澄ませば聞こえてくるのは鳥のさえずりとわずかに聞こえる木々の音だけ。神秘的な池なので、“神様がいる”ことを感じていただけるのではないでしょうか。
明神池は河童橋からだと60分ほどかかりますが、一見の価値あり!明神池はいたるところがパワースポットだと言われているので、神聖なパワーをたっぷり受け取ってくださいね。
写真:安藤 美紀
地図を見る明神池のほとりにあるのが、炭で焼いた絶品のイワナをいただけるお店、嘉門次小屋(かもんじごや)。上高地で一番美味しいイワナをいただける!と筆者が自信を持ってオススメできます。
イワナはお店の前にある生け簀から、食べる直前に水上げ・調理されるので、とびきり新鮮。嘉門次小屋のイワナは川魚独特の癖がなく、上品な甘さがあります。じっくり手間と時間をかけて焼かれていることもあって、香ばしく焼けたイワナは頭から尻尾まで丸ごといただけます。普段の生活では味わえない、シンプルで格別な味をご堪能ください。
<嘉門次小屋>
■営業時間 AM 8:30 〜 PM 4:30
■定休日 冬季
4月の開山〜ゴールデンウイーク頃まではまだ雪が残る上高地ですが、5月〜6月は新緑が美しくさわやかなトレッキングが楽しめます。(この季節は、カエルがたくさん発生します。遊歩道に飛び出てくることがあるので、注意して歩きましょう。)
夏になると、テントが立ち並んで賑わう上高地。キャンプに必要なもの全て(テント、寝袋、食料)が現地で販売されているため、手ぶらで気軽にキャンプが出来るようになっています。8月でも25度を超えることはめったにありませんので、テント内でも快適に過ごせます。毎年10月下旬〜11月半ば頃になると、上高地は紅葉シーズンになるので、緑と赤のコントラストが楽しめます。季節が変化するごとに、景色が変化する上高地。ゆっくり植物や花、鳥を眺めてみてはいかがでしょうか。
※11月半ばを過ぎれば、上高地は雪に覆われます。そのため、上高地では毎年11月15日〜4月中旬までの間、すべての施設がいったん閉鎖されるのでご注意を。
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この記事を書いたナビゲーター
安藤 美紀
1975年愛知県生まれ。東京や埼玉に移り住み、エンジニアと二足のわらじで「新しいトキメキと癒し」を求めて飛び回っていました。現在は、フリーライターとして独立。まったりした静岡に移住しています。非日常感…
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