スペイン・イラティの森で国境越え!馬とのふれあい&洞窟も満喫

スペイン・イラティの森で国境越え!馬とのふれあい&洞窟も満喫

更新日:2019/09/27 12:14

盛 千夏のプロフィール写真 盛 千夏 スペイン留学&スペイン・ワーキングホリデー(ワーホリ)エージェンシー代表
スペインとフランスの国境にまたがるピレネー山脈のヨーロッパ最大級ブナの森林地帯として知られるイラティの森。

スペインとフランス両国からのアプローチが可能で、深い森や美しい自然がアウトドア愛好家に大人気のイラティの森ですが、ここではスペインからフランスへの国境越えが楽しめ、自然が作り出した巨大なアルペア洞窟や、放牧されている馬とふれあうことができる絶景スポットを紹介します。

スタートはナバラ・オルバイセタ村

スタートはナバラ・オルバイセタ村

写真:盛 千夏

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オルバイセタ(Orbaizeta)は、いくつかあるイラティの森(Selva de Irati)観光の玄関口で、イラティの森専用パーキングも近く、アウトドアを楽しみたい方に人気の村です。

アルペア洞窟へ向かうルート上には、「オルバイセタ武器工場」(Fabrica de Armas de Orbaizeta)の廃墟もあります。残念ながら現在は修復のため中に入ることはできませんが、18世紀〜19世紀にかけて100年ほど稼働していた工場を外から眺めることは可能です。

<オルバイセタ村基本情報>
住所:Orbaiceta, 31670, Navarra, Spain
アクセス:ナバラ県の県都パンプローナ(Pamplona)まで車で約1時間。日曜日以外1日1便のバスあり。タクシーやバスについては記事最後の関連MEMOのオルバイセタ村の公式ホームページ参照。

馬・牛・羊が自由に過ごすパラダイス

馬・牛・羊が自由に過ごすパラダイス

写真:盛 千夏

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最終目的地のフランスにあるアルペア洞窟(Cueva de Arpea)に続く山道を登っていくと道は二股に分かれ、左はサン=ジャン=ピエ=ド=ポル(フランス)に続く道、右は洞窟への道となります。

馬・牛・羊が自由に過ごすパラダイス

写真:盛 千夏

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二股の右の道を洞窟に向かって進むと今度は、左側がフランスで右側がスペインの国境地点に到着! 陸続きのヨーロッパならではで、この画像のように左がフランスで右がスペインになるんです。一方通行の車道の真ん中で、スペインとフランスを分ける国境の記念写真を撮るのも面白いですよ!

またこの場所では、木に覆われた森ではなく開けており余程寒い時期でない限りは、放牧されている馬・牛・羊に出会うことができます。

馬・牛・羊が自由に過ごすパラダイス

写真:盛 千夏

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野生の動物ではないので攻撃的ではありませんが、牛は人間にはあまり興味を示さず、臆病な羊は近づくと逃げます。

フォトジェニックな写真を撮ったり動物と戯れたりしたい方は、馬がねらい目。サラブレッドやスペイン産アンダルシアンとは違い、ずんぐりした体躯と脚の毛が特徴です。以前は農耕の大事な助っ人だった馬で、土着とフランスの品種のハイブリッドで厳しい山岳の気候にも耐えられるように冬は体毛がふさふさになります。

馬と仲良くなるためには、まずゆっくり近づきます。そうすると好奇心の強い馬や人間に鼻づらを撫でて欲しい馬は寄ってきます。馬が寄ってきたら驚かさないようにゆっくりした動作で撫でてあげて下さい。

景色も素晴らしいので、動物に興味がない方も一度車を降りて絶景をお楽しみください。

<イラティの森の馬に会えるスポット基本情報>
アクセス:オルバイセタ村から車で約20分

高所恐怖症にはきつい?アルペア洞窟

高所恐怖症にはきつい?アルペア洞窟

写真:盛 千夏

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動物とのふれあいと景色を楽しんだ後は、スペインを後にし、フランス側にあるアルペア洞窟(Cueva de Arpea)へ。

家畜が放牧されている場所から洞窟までは3キロちょっとの道のりです。近くまでは車で行くこともできますが、最後の行程は徒歩でのアクセスとなります。

高所恐怖症にはきつい?アルペア洞窟

写真:盛 千夏

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駐車場に使える開けた場所から、アルペア洞窟までの道は高所恐怖症の人は注意!

画像では怖さは余り伝わりませんが、歩道は1メートル以下の幅で、手すりもなくまさに断崖絶壁です。

わずか1キロ、でもちょっぴり怖い山道を歩き終えると洞窟が見えます。晴れていれば、暗い色の洞窟と、山の緑のコントラストが満喫できます。

高所恐怖症にはきつい?アルペア洞窟

写真:盛 千夏

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アルペア洞窟は、その大きさや造形の美しさで知られるだけではなく、昔は羊飼い達の悪天候時の避難場所として利用されていました。この洞窟は、「別世界への入り口」としての伝説があります。

言い伝えによると、若い羊飼いの少年が、父を助けようと一人で羊の群れを連れ出します。ところが天気が悪化し霧が出て視界が悪くなってしまいました。その時歌声が聞こえ、魅了された少年は美しい声の方に行ってしまいます。

息子がいないと気が付いた父親は大慌てで息子を探しに行き、アルペア洞窟で息子に着いていったはずの牧羊犬を見つけます。
牧羊犬は、アルペア洞窟の石の壁に向かって吠え、壁をひっかいていました。少年と羊の群れは二度と姿を現さなかったそうです。

<アルペア洞窟の基本情報>
アクセス:馬に会えるスポットから車で10分(3.5キロ弱)、その後山道を15分

余力があればサン=ジャン=ピエ=ド=ポル観光へ

余力があればサン=ジャン=ピエ=ド=ポル観光へ

写真:盛 千夏

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午前中にアルペア洞窟を訪れ、その後フランスの小都市サン=ジャン=ピエ=ド=ポルでランチ&観光するのもおススメです。

余力があればサン=ジャン=ピエ=ド=ポル観光へ

写真:盛 千夏

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サン=ジャン=ピエ=ド=ポルは、「サンティアゴ巡礼路」の出発地点として重要な中世の都市で、レストランやバルも充実しており、観光客と巡礼者であふれ活気のある町です。

<サン=ジャン=ピエ=ド=ポルの基本情報>
住所:Saint-Jean-Pied-de-Port, 64220, France
アクセス:馬に会えるスポットから車で約45分

アルペア洞窟へ行く際の注意点

アルペア洞窟は特に管理もされていない場所なので入場料などもなく、365日24時間オープンしています。ただし、イラティの森の天候は変わりやすいので、霧などで視界がよくない時は魅力半減、また洞窟への道は雨や霧の場合は危険なので洞窟へ行くのは諦めましょう。

アルペア洞窟まで行く場合はトレッキングシューズがベター。開けた場所は風も強いので夏でも薄いジャケットやウィンドブレーカーは必須です。

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/09/04 訪問

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