通り過ぎてはもったいない宮城『鹽竈神社』でパワーチャージしよう!

通り過ぎてはもったいない宮城『鹽竈神社』でパワーチャージしよう!

更新日:2023/04/26 09:24

松島観光へお出かけのついでに「鹽竈神社」(しおがまじんじゃ)へお立ち寄りという方が多いと思いますが、それではもったいない。パワーもさることながら境内には珍しいものがたくさんあり、一つの博物館のようです。何がそうなのか?さあ、ゆっくりお参りしながら発見して、なおかつご神域でパワーを充電しませんか?

男坂と呼ばれる表参道は凄いパワー溢れるところ

男坂と呼ばれる表参道は凄いパワー溢れるところ
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地元塩釜の人々から「しおがまさま」と称され、崇め奉られている陸奥国一宮の『鹽竈神社』(塩竈神社)。
海上安全・大漁満足・武運長久・国家安泰・安産守護・延命長寿、交通安全、必勝・成功とありとあらゆるお願いごとを聞いてくださる神社です。

小高い森の中に鎮座されておりますが、そこへたどり着く一番の近道は男坂と呼ばれる、この表坂。202段の石段があり、ここを上るとパワーが付くと言われております。一見、簡単に登れそうな気配ですが、見た目より傾斜がきつく健脚や体力に自信のある方におすすめします。自信のない方は神社駐車場の方から入って頂いて随神門の前からこの階段を見下ろしてみてください。下を眺めるだけでも、この石段のすごさを感じ取ることができますよ。
年に三回、帆手祭、花祭、みなと祭と、この石段を重さ約1トンの神輿が16名の担ぎ手によって降り、町なかを練り歩いた後、またこの石段を登っていく様を想像するだけでも圧倒されます。

また、神社とは関係ないのですが、鳥居の側に小さなほこらの様な物があります。これは明治政府が設置した近代日本地図の基礎とする 「高低几号標」で、北の基点となったものです。現存するものとして珍しい歴史的産物です。

ひっそりとたたずむ神様の歩いた道

ひっそりとたたずむ神様の歩いた道
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神社の東側にある神馬舎のあたりから拝殿の方向へ向かう途中、気を付けなければ見落としそうな場所にある七曲坂(ななまがりさか)。鹽竈神社最古の参道で、文字通り曲がりくねった坂が続いており、未舗装なので、所々岩肌が出ている場所もありますが、歩くことは可能です。森の中を歩いていると外の喧騒とは打って変わって静寂が漂っています。

実はここは、ご祭神の塩土老翁神(しおつちおじのかみ)が通られたと伝えられている神聖な道。この神様は天孫降臨や海幸彦山幸彦の神話の中で神様に行き先の案内をしています。そして、人間にはなくてはならない塩の作り方を教えた神様です。塩は清めることにも使われますので、この坂を曲がるたびに心身が浄化されるというのもうなづけますね。
創建当時からの参道を歩きながらタイムトリップして往時を偲んでみてはいかがでしょうか。

境内にはここにしかないものが勢ぞろい

境内にはここにしかないものが勢ぞろい
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鹽竈神社の主祭神は塩土老翁神ですが、何も言われなければ迷わず、正面の拝殿へと進むでしょう。しかし、正面の拝殿は左宮に武甕槌神(たけみかづちのかみ)・右宮に経津主神(ふつぬしのかみ)が祀ってあり、主祭神は唐門をくぐった右側の「別宮」にご鎮座されているのです。別宮と言われておりますが、これは「特別な・スペシャル」の意味の別ですので、是非、別宮からご参拝されますことをお薦めいたします。

さて、この境内の見所は他の場所ではなかなかお目にかかれない物がたくさんあること。

一つ目・・・ 三本殿二拝殿(全国的にも珍しい)
注目すべきは、本殿は素木造檜皮葺(しらきづくりひわだぶき)の三間社流造りですが、拝殿は朱漆塗銅板葺入母屋造となっているところ。

二つ目・・・ 神域に珍しい植物がたくさんある(ここでしか見られない天然記念物の鹽竃桜・林 子平が長崎から持ち帰った鑞梅・北限地帯の老大木として貴重な多羅葉など)

三つ目・・・ 献魚台(運が良ければまぐろなどが丸ごと奉納されているのに出会える!)

四つ目・・・ 松尾芭蕉が感銘した文治神燈(左宮右宮前の神燈で藤原忠衡寄進)

五つ目・・・ 境内にあるバリエーション豊富な狛犬(表情豊か)

六つ目・・・ 併設の博物館にある和算の絵馬(超難解で算学研究者でも解けない問題がある)

七つ目・・・ 林 子平が考案した日時計(境内にあるのはレプリカで本物は併設の博物館にある)

どうぞ、ゆっくり散策されて見つけてくださいませ!

庭園から望む『千賀の浦』は平安の人の憧憬の地

庭園から望む『千賀の浦』は平安の人の憧憬の地
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画像に見える湾は現塩釜港で、この湾のことを『千賀の浦』(ちがのうら)と呼びます。志波彦神社前(鹽竈神社の境内にあるもうひとつの神社)からの眺めです。この千賀の浦からは松島、遠くに金華山を望むことができ、先人と同じような気持ちにさせてくれる絶景のスポット。平安時代の歌枕として数多く登場していて有名です。

道のくの ちかの浦にて 見ましかば いかにつつじの をかしからまし
                右大将道綱卿母 (藤原道綱母)

神社の表参道がある通りが塩竈海道となっていて、塩竈を詠んだ百人一首の石碑が通り沿いに設置してあるので、是非、お立ち寄りくださいね。

「御神塩」を授かって旅をより楽しく安全に!

「御神塩」を授かって旅をより楽しく安全に!
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全国に数ある塩竈神社あれど、鹽竈神社は塩の作り方を教えられた神様がいらっしゃる総本社です。是非、御神塩をお求めになってはいかがでしょう?
きっと強力な浄化のパワーがあること間違いありません。この写真の「神塩守」はお料理にも使えます。
もうひとつ初穂料が300円の御神塩もあり、そちらはお浄めの塩として携帯されるとよいかと思います。
御神塩は携帯していると、外出先でのトラブルから守ってくれると言われています。それは、家の入り口に災いがこないように盛り塩をするのと同じですね。旅をされる人には必携品。きっと道案内の神とも呼ばれている塩土老翁神があなたの旅をお守りくださることでしょう。

神社をゆっくり散策して充電完了!

境内は思いのほか広いので、神社のHPにある案内図をダウンロードなさってお持ちになることをお勧めします。神社はお願いするだけではなく、その神社の御神気に触れることが一番のパワーを授けて頂けると聞きます。まさに鹽竈神社は散策しながらそのパワーを授かる場所ですよ。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/10 訪問

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