要塞の内側のアッパータウンから海岸のほうへ出て南に進むと、そこがロウワータウンの入口です。
まず1つめにご紹介したいスポットが、道路沿いの大砲場付近。数々のケベックシティにまつわるガイドブックに掲載されている象徴的な建物「フェアモント・ル・シャトー・フロントナック」の壮大感を写真に収められるスポットとして外せません。
道路沿いをそのまま進むと、右側に路地が見えてきます。そこで視界に入ってくるのが、空いっぱいに埋め尽くされた赤・青・緑・黄色と色とりどりのアンブレラ。メルヘンの世界に飛び込んだかのような感覚に。
本場の景色、ポルトガルの「アンブレラ・スカイ・プロジェクト」を想起させるようなこちらの路地裏も、インスタ映え必至の撮影スポットとして定評があります。
海に面した道路沿いには、テラス席であるパティオを設けたダイナーやお土産ショップなどが軒を連ね、開店時間と同時に地元客や観光客でにぎわいを見せます。
道の途中には、フランスから直に輸入して取り寄せているという格式高いテキスタイルを使った絵画や花柄のスカーフや小物入れなどを購入できるお店も。自分へのご褒美や大切な人への贈り物によさそうです。
ロウワータウンの博物館といえばこちらの「文明博物館」。常設展を見学できるもの、特別展まで見学できるものなど用途に合わせてチケットに種類があります。ガイドツアーも無料で利用できるので、詳しく知りたい人は利用してみましょう。
常設展示場に一歩足を踏み入れると、先住民族が使っていた装飾具や毛皮などの展示品がディスプレイされており、当時の暮らしの様子がつぶさに分かります。目で見て楽しむだけでなく触ることもできるため、子供にも大人気。
この博物館の醍醐味は、当時の先住民族のケベックの人々の暮らしを現在の暮らしと比較できること。写真のように、先住民族の生きていた時代から現在までの住居の移り変わりを示した小さな模型も。
現在の暮らしが普通でなかった時代を知り、現在の当たり前を一度疑ってみることはとても重要です。衣食住で文明がどう花開いていったのかを知ることができるとても貴重な博物館です。
<文明博物館の基本情報>
住所:85 Rue Dalhousie, Québec, QC G1K 8R2
電話番号:+1-418-643-2158
アクセス:サン・ポール通りを外れて南に進み徒歩3分
「勝利のノートルダム教会」は、ロウワータウンの中心部辺りに位置する小さな教会。一見普通の教会で見逃してしまいそうですが、イギリス軍に対して劣勢だったフランス軍が逃げ切った2度の戦いを記念して、「勝利」という名が付けられたといわれており、歴史的にとても意義のある建物です。
内部はそこまで広くありませんが、純白の壁や華美でないシンプルな内部装飾が、神聖な雰囲気を漂わせます。中央の天井に吊るされた木の船の模型は、1664年にフランス軍の指揮官マルギ・ド・トレーシーが乗船していたもの。
現在でもフランス語が共用語として話されフランスの街の景観が残っているケベックシティですが、そのルーツはここに眠っているのかもしれません。
この教会の前には、スクエア型に広がった「ロワイヤル広場」があり、ここでも建物の景観を楽しめます。
ちなみに教会を背にして左側には「Cafe Maison Smith」というおしゃれなカフェがあり、ラテやベーカリーをいただけるので休憩にぴったり。
次に写真スポットとして外せないのが、建物の裏側に突然現れる壁一面に大きく施されたフレスコ画。写真の絵はケベックシティで最初で最大の壁画で、昔のケベックシティの景観が描かれています。1999年に完成したというこの壁画は、ケベックシティの名だたるアーティストたちが手掛けたまさに大きな傑作。
絵の中では臨場感のある奥行きのある景観をしっかりと表現しつつ、ケベックシティのユニークな建築や要塞など、街の特徴をしっかりと捉えています。今の景色と変わらないことから、現在まで街の景観が大切に保存されてきたことが分かります。
目の前に立って記念写真を取れば、昔のケベックシティに溶け込むことも。
ケベックシティの伝統や文化を見るや訪れる者に伝え、価値あるものとして後世に遺そうという壮大な試みに描ける想いが伝わってきます。
壁画以外にも注目したいのが、狭い路地に突然やってくる開けた場所。こちらは大きな通りとは違い落ち着いた色合いです。
最後に、ケベックシティのロウアータウンで撮影するうえで欠かせないのが、「首折り階段」と呼ばれる急こう配のこの階段。城壁を上る坂道に沿って建てられているので、ロウアータウンの地面が遠く感じます。街灯が灯っている朝方や夕方、そして辺りが暗くなってから写真撮影するのもおすすめ。
階段を上り下りするのがきついという方は、すぐ近くにアッパータウンへ続くケーブルカー「フニキュレール」に乗車することもできます。
この階段の手前にある「プチシャンプラン通り」にも、様々なお店が。お洋服のショップやジェラート店、カフェ、ダイナーなどたくさんのお店が並んでいます。
石造りの統一感がある建物が整然と隙間なく並びますが、赤や青のカラフルな屋根や窓縁が特徴で色鮮やか。通りの中心や脇に立って写真を撮っていると時間が経つのを忘れてしまうほど。
「プチシャンプラン通り」の中間地点には広場が広がっており、2人乗りのブランコもあります。休憩も兼ねて楽しくはしゃいでみてはいかがでしょう?
ケベックシティの要塞の外、ロウワータウンは、歴史的な景観の中に色を取り入れたフランス風の街並みが大切に保存されています。街自体もコンパクトなので、あえて地図を持たずに路地裏を散策してみるのもおすすめ。自分のお気に入りのスポットを見つけて、素敵な写真を撮影してください。
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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